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【CRI時評】カナダの先住民に対する
重大な犯罪、徹底調査を

中国国際放送 CRI Online

 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年6月25日 公開
 

 6月22日に開かれた国連人権理事会の第47回会合で、中国は、ロシア、ベラルーシ、朝鮮、イラン、シリアなどを代表してカナダの人権問題について共同発言し、カナダに対し、人権侵害行為の即時停止を促した。

 共同発言は、土地の略奪や虐殺、文化の消去など、カナダの先住民迫害の歴史について指摘した。こうした罪名について聞き覚えがあるのではないだろうか。

 カナダは米英などとつるんで(民族根絶策の)「ジェノサイド」というデマで中国を攻撃したが、中国が着せられたぬれぎぬの原型はみな、それを着せようとした「人権の先生」自身に見いだせることを、事実が告げている。

 真相はとてもショッキングだ。

 先ごろ、カナダの先住民寄宿学校の跡地から215人の子どもの遺骨が発見された。すべて記録されていない死者だという。罪のない小さな命は生前、両親や家族から遠く離れ、頼るところもなく、虐待や世話の放棄・怠慢により亡くなった。人倫と人間性に背く犯罪行為に対し、良心のある全ての人が憤慨している。この事件は氷山の一角にすぎず、先住民の権利に対するカナダ政府の害はこれにとどまらない。

 カナダの政治家の中には、「先住民への暴行は過去のもの」と詭弁(きべん)を弄(ろう)する人もいるが、そうした人たちは、先住民の権利・利益の侵害や人種差別を含む人権問題について、全く気に留めないばかりか、放任する態度を取ることさえしているのが実情だ。

 先住民の命も(ほかの命と同様に尊い)命だ。過去から今に至るまで、カナダは人権分野で悪行・犯罪行為を重ねており、「人権の模範生」を気取ってあれやこれやと他国を非難する資格はそもそもない。カナダの政治家が、中国にぬれぎぬを着せようとすればするほど、責任転嫁の政治的意図と国家統治の失敗が露呈し、自らが恥をかくことになるだろう。

 カナダの先住民に対する重大な犯罪を徹底調査し、責任者に法の裁きを受けさせ、被害者のための正義を推し進め、人類の道徳と良知のために納得のいく説明をさせなければならない。(CRI論説員)