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日本と中国の歴史をひも解くシリーズ

日本の侵略戦争は中国に
どれだけの損害を与えたか

中華人民共和国在日本大使館
来源:新華社 2005/07/07


 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年10月7日

 

第二次世界大战中国抵抗日本侵略的全面战争、1945年9月日本向中国投降仪式 来源:中国・百度百科

本文

 1931年から45年までの中国侵略戦争で、日本侵略者は中国人民に対し人類史上最も凶悪残忍な虐殺を行い、中国の物質的財産の狂気じみた略奪と文化遺産のまれにみる破壊を行った。

 「日本の侵略戦争が中国に与えた損害と破壊は多方面に及んでいる」、中国社会科学院近代史研究所の卞修躍博士は5日、北京で新華社記者のインタビューに、「簡単にいえば、だいたい人的損失と財産の損失の2つの面およびそれによってもたらされる社会の進歩の停滞に現れている」と語った。

◇250余種に及ぶ惨殺手段

 卞博士はこう語った。日本軍は戦場で抗戦に立ち上がった中国の将兵に巨大な人的被害を与えただけでなく、罪のない無数の民間人をも犠牲にした。

 北は黒竜江から南は海南島まで、東は海浜から西は重慶まで、日本軍の鉄蹄の行くところ人民はひどいめにあい、屠刀の向かうところ死体の山が築かれた。

 1937年から45年までの8年間、日本軍は中国で民間人を殺す数万回の事件を起こし、大規模な虐殺事件だけで4000回を下らず、殺された中国人は数千万人に達した。

 「日本軍による中国での暴挙は、地理的に極めて広範囲に及び、中国国土のほぼ3分の2を占めた。持続時間も極めて長く、日本が中国侵略戦争を起こしてから、その滅亡までの14年間のほとんど全期間にわたっている」、卞博士はこう述べた。

 中国人民を惨殺する暴挙の中で、日本軍は考え得るかぎりのあらゆる残忍な手段をとった。卞博士の研究によると、日本軍がとった惨殺手段は250余種にも達し、その中の大多数は人間の理性では想像もつかないものである。「激怒させるのは、これらの惨殺手段が、大多数、女性や子供に対しても使われたことである」

◇計算できない物質的財産の破壊

 「日本の侵略戦争が中国に与えた財産上の損失も、莫大で驚くべきものだ」、戦争中、日本軍はいたるところで、狂気のように公共や個人の財産を略奪し、文化遺産を破壊し、鉱物・森林資源を採掘、伐採し、偽札を発行し、軍事・民生施設を焼き払い、爆破し、中華民族の物質的精華は日本侵略者によってほとんど全部奪い去られた、卞博士はこう指摘した。

 この数年、抗戦時代の損失問題を研究し続けてきた卞博士は、当時、直接戦禍にみまわれなかったチベット、新疆の両省クラス行政区を除き、残りの省は全部または部分的に陥落するか、一部が戦場になり、多くの都市、郷・鎮が日本軍の盲爆にさらされたとみている。

 卞博士は、近年の研究結果で、全戦争期間中、中国が受けた直接の財産損失は1000億ドル、間接的損失は5000億ドルに達することが明らかになったと語った。

 「むろん、戦争状態という制約から、抗戦の損害調査は、時間的完全性からも、空間のカバーという点からも、極めて不完全なものである」、「日本の侵略戦争が中国に与えた巨大な物質的財産の破壊と壊滅ぶりについて、正確な回答をみつけるのは不可能に近い」、卞博士はこう語った。

 そして日本の侵略戦争がもたらした大きな傷が、中国の近代化プロセスの重大な障害になったことは、学術界で突っ込んで研究する必要があると強調した。

◇中国社会の近代化を半世紀遅らせた

 日本の侵略戦争は中国社会に一大災難をもたらした。それは国家の安全、主権独立と領土保全を著しく破壊し、中国の物質的、文化的財産に巨大な損失を与え、中国社会の発展と進歩を著しく停滞させることになった。

 卞博士は、「中国は世界の反ファシズム戦争中に最もひどい被害を受けた国であり、この戦争のために、中国のように大きな犠牲を払った国はほかにないというのは少しも誇張ではない」と述べた。

 さらに、戦後の中国政府は国際情勢の変化に迫られ、また中日両国人民の友好への願いから、戦争被害の損害賠償請求を放棄したと指摘、「しかし、中国は賠償請求を放棄したからといって、決してわが民族が受けた災難と損失を忘れたわけではない。中国人民は永遠に日本軍がかつて中国で犯した戦争の罪悪と反人道的暴挙を忘れることはない」と述べた。

 (北京7月5日発新華社)