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冬季オリンピックに不誠実な米国政府
関係者を招待する必要はない
環境時報社説 2021年11月20日
Winter Olympics doesn’t need to invite insincere
US officials: Global Times editorial

Global Times Editorial

翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年11月21日

 
2021年11月10日(水)、北京の国家室内体育館で行われた2022年北京冬季オリンピックのテストイベント「Experience Beijing Ice Hockey Domestic Test Activity」で、中国氷体育大学のホッケーチームが氷上で練習している様子を、防護服を着た医療関係者が見守っている。写真は VCG

本文

 ジョー・バイデン米大統領は10日、2月に開催される北京冬季五輪のボイコットを支持することは「検討していること」だと述べた。外交上のボイコットとは、バイデンが出席せず、米国が関係者を派遣しないことを意味する。

 中米首脳の仮想サミットに先立ち、米国内では両首脳がオリンピック関連の問題を話し合うとの意見があった。北京がバイデンを招待し、バイデンがいくつかの条件を出すだろうと予測されていた。しかし、さまざまな報道によると、中国は冬季オリンピックの問題を提起しなかった。アメリカは駆け引きのチャンスを失ったのである。

 国の招待状は、相手側が当然のことながら招待を受け入れる意思がある場合にのみ送られる。米国は常に冬季オリンピックを政治的に利用し、中国に圧力をかけようとしているので、米国のトップがオリンピックの親切なゲストになることはないだろう。私たちは、中国がワシントンにトップの高官を招待するのをやめるべきだと考えている。

 オリンピックはスポーツイベントであり、選手が主役である。各国の要人は自国の選手を励まし、大会を盛り上げるためにやってくるものだ。

 ワシントンが自国の指導者や要人の参加を、北京への好意や利権と交換できるものと見なしているのは、ただのケチであり、オリンピック精神への侮辱である。

 オリンピックはそのような役人を歓迎すべきではない。彼らは悪意を持っている。来ても、トラブルを起こすだけだ。彼らがいなければ、オリンピックは純粋なものになる。中国には彼らを受け入れている暇はない。

 アメリカと中国の関係悪化は世界的に知られている。北京冬季オリンピックに対するアメリカの態度は、中米の戦略的関係のパターンを変えるものではないが、中米の競争を管理したいと言ったときに、彼らがどれだけの合理性を持ち、どれだけ誠実であるかを試すことができる。

 米国は、中国やロシアなどの大国や世界のほとんどの国との間で、オリンピック精神を推進する気がないことを示している。また、気候変動などアメリカが懸念している問題についても、他国に協力を求めている。

 米国のトム・コットン上院議員は木曜日、冬季オリンピックのボイコットを傲慢にも要求した。彼は、アメリカが選手やスポンサーを辞めさせるために派遣しないことを要求した。

 彼は政治的なゴミのように振る舞う。米国の政治家の中には、非常にうぬぼれの強い人がいる。彼らは自分たちが国際社会を代表していると信じており、彼らの意見がオリンピックイベントの栄光や恥を決定することができると信じている。

 中国は正当な正義を持ってこのイベントを開催し、敵対する米国の政治家に歓迎されないことを伝えなければならない。偶然であるが、コットン氏は中国の制裁リストに載っている。彼は生涯、中国に入国することができまない。

 今回のオリンピックは成功するであろう。なぜなら、北京はCOVID-19のパンデミックに対して世界で最も安全な首都だからだ。世界中から集まった選手たちがウイルスに感染する危険性は最も低い。彼らはリラックスした気持ちで大会を楽しみ、冬のオリンピックの魅力を世界中の人々に伝えることができる。

 中国は、米国やその同盟国の指導者や高官の存在を見逃さない。中国の優しさは彼らのサポートを必要としない。オリンピックが無事に開催され、選手が安全に行き来する限り、中国の優しさは発揮される。