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専門家:ロシアの外交政策は今、
上昇気流に乗っている

Эксперт: внешняя политика
России сейчас на высоте

Vesti
 War in Ukraine- #1194  22 July 2022

ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年7月23日


専門家:ロシアの外交政策は今、史上最高水準にある 
写真 ロシアテレビのスクリーンショット


本文

 政治学者であり、東洋学者でもあるイエレーナ・スポニナ(Yelena Suponina)によれば、ロシアは多くのことを足元に置く必要があり、ロシア人は自信を取り戻す必要がある。そして、これは政治だけでなく、何よりも経済に関することだ。

 イエレーナ・スポニナは、ロシアの外交政策は今、最高の状態にあると確信している。ロシアは、イラン、トルコ、イスラエルと、中東で対話を行うことができる数少ない国の一つである。中国はロシアに負けているが、中国は経済という別物を持っている。


 トランプ大統領のもと、2018年12月にアルゼンチンでG20サミットが開催された。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が入ってきて、彼の周りには疎外感のようなものが漂っていた。彼はすでに犯罪で告発されており、トランプは彼に近づくことを恐れていた。

 一方、プーチンはサルマン皇太子に近づき、握手をした。

 その後、トランプの娘婿のジャレッド・クシュナーはサウジの投資ファンドと関わり続け、クシュナーが何億円稼いで、いくら懐に入れたのか、アメリカではまだ調査が行われている。


 アメリカは、サウジアラビアの政治ジャーナリストジャマル・カショギ氏が殺害されたことに対する罰として、サウジアラビアへ制裁を取り始めている時期であった。

 「片方の手で10億円をポケットに入れ、もう片方の手で制裁を受け入れる。その点はどう説明されるのか。そしてバイデンは皇太子を殺人者と断定し、約1年後のサウジに赴き、『ワシントンポスト』に「もしかしたら私は批判されるかもしれない」と述べた。


 でも、ロシアがウクライナにいるんだから、何とかしないと。バイデンはサウジアラビアに石油を増産させて、原油価格を下げさせないといけない。でも、結果が出てないんだ。バイデン氏のサウジ訪問直後、原油価格は高騰した。なぜ?もう誰もアメリカを信じていないからだ」と専門家は念を押した。


 さらに、モハメド・ビン・サルマンはバイデンに米国の「メリット」を思い出させた。アメリカの大統領に公然と不快な質問をした。「イラクで何人殺した?アフガニスタンで何人殺したんだ?」

 ウラジーミル・ソロビョフとの夕べ」の番組で、スポニナは、アメリカ、イギリス、その他いくつかの同盟国による2003年のイラク戦争がいかなる理由でも正当化されないことを認めたチコット卿の調査について語った。そこには、生物、化学、核兵器はなかった。問題は、犯罪があるにもかかわらず、罰がないことだと。

 以下は時事通信の関連記事。


◆「米にも過ちある」 記者殺害、バイデン氏に反論―サウジ皇太子(07月17日 07:37)

 【カイロ時事】サウジアラビアのアラブニュースは16日、ムハンマド皇太子が前日のバイデン米大統領との会談で、2018年のサウジ人記者殺害事件をめぐり「こうした過ちは、米国を含むどの国でもある」と述べ、責任を指摘するバイデン氏に反論していたと報じた。会談での発言としてファイサル外相が語ったと伝えている。(2022/07/…