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約100人の米国人がウクライナ軍に
参加するための審査を受ける
ワシントンDCのキエフ駐在武官による
ズームを使った志願者面接が行われた

Around 100 Americans screened to join Ukrainian forces
Kiev’s military attaché in Washington DC has been
conducting interviews with volunteers via Zoom

RT Russia-Ukraina-War#175
 Mar 11, 2022

    翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
    独立系メディア E-wave Tokyo 2022年3月11日

約100人のアメリカ人がウクライナ軍に参加するために審査される。2022年2月26日、ウクライナの首都キエフの西側で、装甲車に乗ったウクライナ兵。© AFP / Daniel LEAL

本文

 ワシントンDCのキエフ軍事アタッシェが明らかにしたところによると、約100人の米国人が、ロシアの攻勢と戦うウクライナ軍に加わるための審査に合格したとのこと。

 モスクワが2月24日に隣国への侵攻を開始して以来、アメリカ人を中心に約6000人が在米ウクライナ大使館に接触し、ウクライナ軍に加わる意思を表明したと、Borys Kremenetskyi少将は通信社APに語っている。

 志願者との面接は、クレメネツキー氏ら在米外交官によって、ズームを使って行われた。

 
同将軍によると、応募者の半数は、必要な軍歴がない、犯罪歴がある、若すぎる、あるいは高齢であるなどの理由で、審査の初期段階で却下せざるを得なかったという。また、大使館が十分な身元調査を行えなかったため、リストに入れなかった者もいる。ウクライナのために戦うことを正式に許可されるには、最初の段階を通過した候補者は、最終的なズームインタビューを受けなければならない。

 外国人が入隊する前に、ウクライナ領土防衛のための国際軍団で無給で奉仕する契約書に署名することが要求される。戦闘員はまずポーランドに行き、指定された地点でポーランドとウクライナの国境を越えなければならない。ウクライナに到着すると武器が渡されるが、防護服は自分で用意することが求められる。

 
キエフの推計によると、開戦以来、世界数十カ国から約2万人の外国人戦闘員がウクライナ軍に参加したという。

 クレメネツキー氏によれば、アメリカ人志願者の中には、イラク戦争やアフガン戦争で戦闘経験のある退役軍人や、ヘリコプターのパイロットなどが適格であると判断されたとのことだ。

 米国政府は、国民に戦場へ向かうことを避けるよう勧告している。実際、先週の水曜日、アントニー・ブリンケン国務長官は、そこに旅行しようと考えているアメリカ人に 「行かないように」と呼びかけた。国務省によると、しかし、戦争が始まってからウクライナに到着した人数は不明だという。

 AP通信が引用した無名の米連邦法執行機関の高官によると、海外で軍事衝突に参加したアメリカ人は、状況によっては国内で刑事責任を問われたり、市民権を失ったりする可能性があるという。

 また、AP通信が取材した他の複数の専門家は、こうしたボランティアが戦地にいる間に外国の情報機関に採用され、米国に帰国した後もその機関で働き続ける可能性があると指摘している。
また、新兵の中にいると思われる白人至上主義者がアメリカの国家安全保障にもたらすリスクや、ウクライナでさらに過激化する可能性を指摘する者もいた。

 ロシア国防省は先週、「外国人傭兵」に対し、ロシア軍に捕らえられたとしても捕虜とはみなされないと警告した。

 ウクライナの駐米軍事担当者は、ボランティアは「お金を稼ぎに来た傭兵ではなく」、「自由のために戦うウクライナを支援するために来た善意の人々」だと主張している。

 クレメネツキー氏はAP通信に対し、モスクワの攻撃が「不公平」で「いわれのない」ものであるため、アメリカ人にウクライナを「助けに行く」よう強制していると語り、「ロシア人は固い拳と武器でしか止められない」と断言した。