エントランスへはここをクリック

クリミア
ウクライナ製ドローンによる
大規模攻撃を撃退-知事

Major Ukrainian drone attack in Crimea repelled – governor
All of the UAVs were shot down over the bay of Sevastopol,
Mikhail Razvozhayev claims

RT War in Ukraine #1810 29 Oct 2022

翻訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年10月30

モスクワ地方で開催された陸軍2022博覧会で展示されたウクライナ軍のトルコ製ドローン「バイラクタル」。© Sputnik / Evgeny Biyatov

本文

 すべてのUAVはセヴァストポリ湾上空で撃墜されたとミハイル・ラズボジャエフ(Mikhail Razvozhayev)は主張している。 クリミアでのウクライナ製無人機攻撃を撃退-知事

 ウクライナは土曜日未明、ロシアの黒海艦隊があるクリミア半島のセヴァストポリ港に、大規模なドローン爆撃を試み、失敗したと、同市の知事が発表した。

 これは、2月下旬にロシアがウクライナで軍事作戦を開始して以来、半島でのこの種の攻撃としては最大であったと、ミハイル・ラズボジャエフ(Mikhail Razvozhayev)氏は記者団に語った。

 予備データでは、セヴァストポリ沖で海軍の無人偵察機も破壊された、とラズヴォジャエフ氏は付け加えた。

 攻撃の結果、民間インフラへの被害はなかったという。

 セヴァストポリでは、現地時間04:30頃から、飛来するドローンを撃退するために防空システムが作動したと、知事はテレグラムに書き込んだ。

 攻撃は数時間続き、「すべてのUAVが撃墜された」という。

 知事は、UAVの動画を投稿したり、攻撃に関連する情報をSNSで公開したりすることは、ウクライナ軍の防衛体制を把握するのに役立つ可能性があるとして、市民に控えるよう促した。

 ウクライナは、米国が禁止しているにもかかわらず、ロシアを攻撃することができると主張している。

 2014年の住民投票でロシアの一部となったクリミアに位置するセヴァストポリは、その戦略的重要性から、モスクワから連邦都市に指定されている。黒海の港はここ数カ月、ウクライナによるドローン攻撃のターゲットになることが多い。

 7月には、セヴァストポリにある黒海艦隊の司令部にUAVが墜落し、6人が負傷した。この攻撃はロシアの海軍記念日に行われ、同市での祝典が中止される事態となった。8月にもUAVが本部の屋根に衝突したが、大きな被害には至らなかった。

 ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー大統領は、キエフがロシアからクリミアの支配権を取り戻すことを何度も宣言している。「他国と相談することなく、正しいと思われる手段でクリミアを返還する」と8月下旬に発言した。

 その直後、ゼレンスキーの側近ミハイル・ポドリアクは、ウクライナによる「積極的な脱占領」の取り組みを想定し、クリミアの人々に「防空壕を準備し、十分な量の水を備蓄し、今すぐパワーバンクを充電する」ように促した。しかし、キエフの脅しは行動に移されていない。

 ロシアは、半島に対する大規模な挑発行為があれば、厳しい対応に出ると警告している。今月初めには、モスクワがキエフの黒幕だと主張するトラック爆破事件でクリミア橋が損傷し3人が死亡した後、ウクライナの軍事目標やエネルギーインフラに対する一連のミサイル攻撃を開始した。