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ウクライナは自らを

ナチス・ドイツになぞらえている


ウクライナ議会が自国の闘争を第三帝国の闘争と
同等に扱うナチス・ドイツと比較されるウクライナ

RT War in Ukraine -#296
 
Mar 23, 2022


翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
  独立系メディア E-wave Tokyo 2022年3月24日

ファイル写真: キエフで行進するウクライナの極右活動家たち(2014年10月14日) © Getty Images / Pavlo Gonchar

本文

 ウクライナ議会は2日、同国上空に「飛行禁止区域」を設定するよう欧米に再度訴えた。しかし、同議会は、自国の都市が被った惨状を、連合国軍の空襲でナチス・ドイツが被ったものと比較し、ネット上で眉をひそめることになった。この奇妙な比較の選択は、キエフから出た最新のナチス関連の発言である。

 ウクライナの「Verkhovna Rada」(国会)がTwitterに投稿した以下の画像には、1943年のハンブルクで爆撃された建物と、2022年のウクライナの都市ハリコフで受けた同様の被害が描かれている。画像の上のテキストには、"When the Sky is Open "と書かれており、英語のメッセージでは、西側が "#CloseTheSky over Ukraine "と要求している。


RT © Twitter/screenshot

 「空を閉じる」とは、NATOがウクライナ上空に「飛行禁止区域」を設定する可能性に言及したもので、キエフはこれを要求しているが、ワシントンとブリュッセルの指導者はこれまでこれを拒否してきた。

 これはNATOがウクライナ上空でロシアの航空機を撃墜することを約束することであり、同盟をロシアとの公開戦争に持ち込み、ジョー・バイデン米大統領の言葉を借りれば、「第三次世界大戦」につながる一歩となる。

 奇妙なことに、議会が共有した画像は、1943年にハンブルクを爆撃した同じ同盟国に、今日ウクライナのために戦うことを求めているのだ。

 特に、ハリコフ自体が第二次世界大戦中にドイツに爆撃されており、ウクライナをナチス・ドイツと比較する必要はないはずなのに、なぜハリコフとハンブルクを比較することにしたのか、議会は説明しなかった。

 この例えに、ネット上では戸惑いのコメントが寄せられた。「公の場でナチスと比較するのはおかしい」と冗談を言うコメントもあった。というジョークもあれば、「光学(Optics)が何たるかを知らないのか?」

 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ政府がナチス・ドイツへのシンパシーを抱いていると非難し、先月ロシアのウクライナへの軍事攻勢開始を発表した演説では、ロシアの目標のひとつは「デナズ化」であると述べている。

 ウクライナ政府は、ネオナチの「アゾフ」部隊を軍に統合したほか、自国民をロシア人とは異なる人種として描写する努力を始めており、キエフの政治家は公然と彼らを「オーク」と呼んできた。

 ナチスの協力者ステパン・バンデラはウクライナの民族主義者にとって英雄とみなされており、つい先週もウクライナのテレビ司会者ファールディン・シャラフマルが、ロシア人とその子供たちを殺害するよう呼びかける際にナチの戦犯アドルフ・アイヒマンを引用して容認し、物議を醸したばかりである。