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英国、過去30年で最高のインフレ率

食品とエネルギーコストの高騰を受け、
消費者物価指数が年率7%で上昇
したことが公式データで明らかに

UK sees highest inflation in 30 years
Consumer price index rose at an annual 7% amid
soaring food and energy costs, official data shows

RT  War in Ukraine -#525
April 13 2022

ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2022年4月14日


英国、過去30年で最高のインフレ率 © Getty Images / Laurie Noble

本文

 国家統計局(ONS)によると、英国の3月の年間インフレ率は7%上昇し、1992年以来の高水準を記録した。

 水曜日に発表されたデータによると、この傾向に最も大きく貢献したのは、燃料価格とエネルギー料金の上昇であった。

 消費者物価指数(CPI)は2月の6.2%から上昇し、エコノミストの予想では6.7%であったが、それを上回った。7%の上昇率は1992年3月以来の高水準であるとONSは発表している。

 4月1日より、世界的なガス価格の記録的な上昇を含むエネルギー価格の高騰を受けて、英国のエネルギー規制当局は家庭用エネルギー価格の上限を54%引き上げた。液体燃料の価格は過去1年間で2倍以上の113.9%増となり、暖房を石油に頼っている家庭のコストを押し上げ、自動車燃料は30%増となった。

 ONSによると、2月から3月にかけての平均ガソリン価格は1リットルあたり12.6ペンス上昇し、1990年の記録開始以来、月間の上昇幅としては最大となった。これは、2021年の同月間の1リットル当たり3.5ペンスの上昇と比較すると、より大きな上昇となる。ディーゼル価格は1リットル当たり18.8ペンスの急騰を記録した。

 S&Pグローバル・レーティングスのシニアエコノミスト兼ディレクター、ボリス・グラス氏によると、英国のインフレ率は2022年を通じて上昇し、過去最高水準にとどまる可能性が高いという。

 家庭用エネルギー料金の上限引き上げにより、今月末にはさらに1ポイントほど上乗せされる。インフレ率の急上昇は家計に大きな打撃を与え、特に今パンデミックな貯蓄を使い果たした低所得者にとっては大きな打撃となるだろう」とグラスは水曜日に電子メールで述べている(The Guardianが見たもの)。

 「短期的には苦しい状況が続くだろうが、世界のエネルギー価格がこれ以上上昇しなければ、高インフレの大部分は早ければ来年の冬には下がり始めるはずだ」とも述べている。