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ニューヨークタイムズ
世界のほとんどの国は、
ロシア・ウクライナ紛争について
欧米諸国と同じ立場に
立っていない
Most countries in the world do not stand with
Western countries on Russia-Ukraine conflict: NYT

CGTN English War in Ukraine - #649 April 20 2022

翻訳:池田こみち(E-wve Tokyo 共同代表委)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年4月21日


米ニューヨークの国連本部で開かれた緊急総会で票を投じる、大型スクリーンに
映し出された各国の国連議員たち(2022年3月2日撮影)/CFP

本文

 西側諸国の政府は、ロシアの「特別軍事作戦」に対して世界的に統一された異議申し立てがあるという印象を国民に与えているが、世界のほとんどの国はウクライナに援助を送らず、西側諸国の対ロシア制裁にも加わっていないと、ニューヨークタイムズは報じている。

 「世界の195カ国のほとんどは、ウクライナへの援助を発送せず、制裁にも加わっていない。一握りの国が積極的にロシアを支持している。」、新アメリカ安全保障センターのカリサ・ニーチェは、「ウクライナの側にもロシアの側にもつかない『厄介な中間』に位置する国の方がはるかに多い」と語ったという。

 大西洋評議会の上級副会長であるバリー・パベルの言葉を引用すると、「我々はここアメリカとヨーロッパで、非常に厳しい道徳的・地政学的な利害関係や、我々が見ていることの枠組みが普遍的な大義であると考えるバブルの中に生きています。しかし、実は、世界中のほとんどの政府が、私たちとは一緒ではないのです。」、と。

 インドは他の34カ国と共に、ロシアのウクライナにおける「特別軍事作戦」を非難する国連決議の投票を棄権したと、このニュースは報じている。

 同様の選択をしたのは、ラテンアメリカ、東南アジア、アフリカの数カ国で、ボリビア、ベトナム、アフリカの54カ国の半数近くが、国連が採択したロシア非難決議の支持を拒否したと、続けている。
 
 「一部の国は、西側の帝国主義の歴史と人権尊重の過去の失敗を理由に、ウクライナへの対応に反対することを正当化している。」とし、南アフリカの大統領はロシアの軍事作戦をNATOの責任として非難し、「国連大使が先月、ウクライナの人道危機に関する議論の中で米国のイラク侵攻を批判している。」と指摘した。

 一方、ロシアの軍事作戦を非難する投票を行った一部の国を含む他の国々は、西側諸国が「逆効果の行動」をしていると非難しており、ブラジルの国連大使は、「ウクライナを武装化し、ロシアに制裁を加えることは戦争を拡大させる危険がある」と警告したと、付け加えた。

 「アラブ首長国連邦、サウジアラビア、ニカラグアを含む各国の指導者たちも、ウクライナの抵抗と、欧米が(ロシアの)「侵略」を民主主義と専制主義の闘いと決めつけていることに脅威を感じているかもしれない」とニーチェは述べている。

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