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The Wall Street Journal:
米国防総省、キーウへ
特殊部隊派遣を検討

El Pentágono considera enviar Fuerzas Especiales
de EEUU a Kiev, según 'The Wall Street Journal'

War in Ukraine -
#848
May 22 2022


スペイン語翻訳説:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年5月23日

シリア北部の米軍特殊部隊(2018年3月29日) - Sputnik World, 1920, 23.05.2022.
© AP Photo / Hussein Malla


本文

 バイデン米大統領は、ロシア軍との直接対決を避けるため、いかなる口実でもウクライナに米兵を派遣することはないと何度も繰り返した。現在、国防総省はキーウに特殊部隊を派遣することを検討しており、バイデン政権にジレンマをもたらしている。

 特に、The Wall Street Journalは、米軍と外交当局が、ウクライナの首都にある米国大使館の警備機能を果たすために、キーウに特殊部隊を派遣する計画を試験的に行っていると報じている。

 そのため、大統領府は紛争地域に米軍を配備したくないという希望と、外交官の安全に対する懸念とを比較検討しなければならないと、当局者は同ニュースアウトレットに語った。

 この提案はまだバイデン氏に提示されていないが、もしバイデン氏が承認した場合、軍隊は大使館を守るためだけに配備されると、ウォールストリートジャーナル紙は当局者と軍関係者の話を引用している。

 ウクライナに軍隊を派遣しないというアメリカ大統領の最初の公約から、軍隊の駐留はエスカレートすることになる。

NATOの旗 - スプートニク・ワールド、1920年、22.05.2022

 ロシア軍とウクライナ軍の衝突がキエーウに及んだ場合、外交官を避難させることも特殊部隊の役割のひとつになりうる。同メディアは、「数十人」の軍人が関与すると報じている。

 当面は、国務省が独自に外交保安部の警備員で警備を行う。

 これとは別に、一部の米軍関係者は、米軍の特殊部隊やその他の米軍がウクライナに戻り、ウクライナ軍に対する「訓練と相談活動」を再開することを望んでいると、The Wall Street Journal誌は付け加えている。

 なお、米国の特殊部隊が実際にウクライナの地を踏んだのは、米国の外交官がキーウでウクライナ政府関係者と「ヨーロッパ戦勝記念日」の記念式典を行ったときである。その際、彼らは警備の仕事もこなした。