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ウクライナの高価な兵器のジレンマ
「2万ドルのロシアのドローンに対し
50万ドルのミサイル」

 東亜日報(韓国新聞)日本語版
 War in Ukraine #3503
 23 May
2023

独立系メディア E-wave Tokyo 2023年5月25日
Posted January. 06, 2023 08:53, Updated January. 06, 2023 08:53음성듣기

  ※注:ウクライナ紛争にNATO側で参加している韓国の東亜
   日報の記事。以下の記事では、防空ミサイルシステムその
   ものの価格と、防空ミサイルシステム用で使う迎撃用ミサイ
   ル1本の価格が不明となっているので注意。米国製のパト
   リオットは、システム、ミサイル1本ともに超高額である。

本文

 ウクライナが、ロシアの無人機(ドローン)を迎撃するために使用する最先端防空ミサイルシステムのコストが高く頭を抱えていると、米紙ニューヨーク・タイムズが3日(現地時間)伝えた。安いドローンを撃墜する際に使われるミサイルが高価なことは承知のことだが、これに代わる兵器がなく、収支の「ジレンマ」に陥っているということだ。

 ロシアが最近よく使用しているイラン製自爆ドローンは1機当たり約2万ドル(約2400万ウォン)程度だ。一方、これを迎撃するためにウクライナが使用している米国の先端地対空ミサイル「NASAMS」の価格は、なんと25倍の50万ドル(約6億ウォン)にのぼる。米国がNASAMSを支援する前、ウクライナ軍が主に使用していた旧ソ連製「S300」ミサイルは14万ドル(約2億8000万ウォン)だった。

 最近、ウクライナがロシアのドローン空爆をうまく阻止しているにもかかわらず、現状がウクライナにとってただ有利というわけではないと、同紙は診断した。このようにミサイルを撃てば撃つほど赤字が増える状況をロシアが狙っているという分析もある。

 ただし、人命及びインフラ保護のためには赤字を受け入れるしかないと指摘されている。米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」のジョージ・バロス研究員は、「発電所のような主要インフラを保護するには、高価な防空ミサイルを使うしかない」と話した。ウクライナ軍の戦略コンサルティングを務めているモルタコンサルティングのアルテム・スタロシク代表も、「発電所を修理するよりもミサイルの値段の方が安い。人の命が重要だ」と強調した。

 このような状況を認知している西洋諸国は、ウクライナに対する兵器供与を増やしている。フランスのマクロン大統領は4日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で、「AMX-10RC」軽装甲車の提供を約束したと、AFP通信などが伝えた。西洋諸国が装甲車をウクライナに支援するのは初めて。ゼレンスキー氏は、「あなたのリーダーシップで私たちが勝利に近づいた」と感謝を表した。

姜聲煇 yolo@donga.com