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731部隊ドキュメンタリー

第二次世界大戦と大日本帝国の中国侵略

■本編−4:ハルビン郊外での
野外実験による大量殺戮

 
UNIT 731 Documentary Japanese Invasion of China
  Second Sino-Japanese War 1937-45

 
Boston Republic Documentary Feb 25, 2015

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 編翻訳
September 30, 2017 独立系メディア E-wave Tokyo

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■本編−4:ハルビン郊外での野外実験による大量殺戮
 47.<気球> 〜 57.<子供達の写真>


47.<気球>
 石井四郎は、研究所の壁を越えてさらに広い地域にその研究成果を応用することを考えていた。彼は、アメリカまでも届く兵器を開発しようとしていたのだ。そして、彼は周辺の農村地域を実験場として利用し始めた。

(Harris氏)「彼らは研究所で人間を研究材料にしただけでなく、まさに、将来の兵器のプロトタイプとして開発し、中国全土を野外実験場として利用し、数千人、数万人もの中国人がこの野外実験で被害を受けたのだ。何万人もの人が病気になり、結果として何万人もの人が殺されることになった。また、数えられない数の人々が病気に感染した」

 731部隊は,第二次大戦中、繰り返し、日本帝国のために恐ろしい生物化学兵器を使用し続けた。石井とその部下達は、研究所で飼育されていた何千匹もの鼠を、病原菌に感染したノミの生産工場として利用することとした。


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48.<薬剤散布の写真>
 彼らにとって重要なことは、病気を蔓延させるためにどのように細菌を拡散・散布するかという問題だった。そして、最初の研究成果として、簡単に運搬し散布できるペスト菌を開発したのだ。ペスト菌に感染すると、高熱を出し、吐血して体中が痛みに震え、呼吸器はやられ、最終的に体中が黒っぽい紫色の斑点で覆われる。
 このペスト菌に感染した4人に3人は死亡した。
 しかし、石井にとって、4人に一人という生存率はまだ高すぎた。より完璧なペスト菌を開発するため石井は周辺の農村地域での実験を行う事を決定した。しかし、一つ問題があった、完璧なペスト菌をつくり完璧な保菌者を生み出せても、それを運搬する手だてが無かったのだ。


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49.<集合写真>
 最初に石井はペスト菌を飛行機を使って散布しよと試みた。 


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50.<飛行機の写真>

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 パイロットのマツモト・ショウイチ氏は、次のように証言している。

<731部隊の爆撃機パイロットだった松本ショウイチさん>
(松本氏)「飛行機の翼の下には、爆弾を取り付けるスペースがあった。そこに、爆弾のかわりに、籠のようなものをとりつけ、その中にペスト菌を入れた容器を装着した。それぞれ1メートルほどの大きさで両側が空いており、中には、恐ろしいペスト(菌に感染させた)ノミが詰められていた。」


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51.<空撮写真>
 実験は直ぐに開始された。標的は不幸にも飛行機の到達可能なエリア内に位置していた中国の農村だったのだ。それ以外になんの標的選定の理由は無く、住民への慈悲などはかけらもなかった。1939年はじめ、不思議なことに村々でペストが流行し多くの農民が次々に死んでいった。こうしたことは1942年まで続けられた。


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52.<WANG XUAN:Representative of Chinese Victims :中国人犠牲者の代表 ワンさん>(ワン氏)「私の村は郡の南部に位置しており、1942年の夏の終わり、ペストが突然大流行した。村民の1/3が死亡。そのうちの8人が私の祖父の家族でみんなペストで死亡した。」
 その他、日本軍は貴重な水の供給システムや井戸水、貯水池などにペスト菌を投入するなどして病原菌を拡散させた。


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54.<FUANG YUEFENG:Chinese Survivor of Unit 731 Field Testing:731部隊の野外実験の生存者 ファンさん>
(FUANG氏)「1941年の初秋から1942年にかけて、ペストの大流行がおきた。最初にペストに感染したのは私の隣人だった。その後その家族に感染し、10日間のあいだに村人30人がペストで死亡した。」


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55.<LI ANGU : Relative of Unit 731 Victims:731部隊の犠牲者の親族であるリーさん>
(LI氏)「1942年、祖父はあっという間にベッドから起き上がれなくなり死亡した。その後、祖母の具合が悪くなり、1〜2日で死亡した。」
 症状と毒性は、まさに、石井四郎が期待していた通りの結果が現れたのだ。

(FUANG氏)「人々は死んでいったがだれもその死体に敢えて触ったり、運ぼうとしなかったので、火葬にせざるを得なかった。


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56.<JING FUHE:Relative of Unit 731 Victims:731部隊の被害者の親戚 JINGさん>
(JING氏)「私の姉妹の喉のリンパ腺は頭の大きさ程まで腫れ上がり、愛する家族が誰も彼女に近づけないまま、彼女は畑に出て行って自殺した。」


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57.<子供たちの写真>
 石井たちは、ペスト菌を散布するだけでは満足せず、石井の部下達は中国人の飢えた子供達に、非常に危険な炭疽菌を塗布した飴を配った。呼吸器や消化器に致命的な症状をもたらす炭疽菌は、呼吸器や消化器システムを破壊し、極めて致死率が高い菌であった。


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