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第3回 アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2013-6
A Survey on Sustainability of Costiera Amalfitana Comune

初夏のアマルフィ海岸を行く
 2日目

カソリックと

大聖堂、教会、修道院について

    
青山貞一・池田こみち  2013年6月14日
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アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2008年2月、2011年3月
基礎調査(概要)  基礎データ①  データ②  アマルフィ海岸(とは  アマルフィ公国とは テルミニ ネラーノ カントーネ マッサ・ルブレンセ ソレント サンタニェーロ ピアノ・デイ・ソレント ポジターノ フローレ プライアーノ コンカ・デイ・マリーニ  アマルフィ アトラーニ ラヴェッロ  スカーラ ミノーリ トラモンティ マイオーリ チェターラ  マーレ  ポンペイ 参考 カプリ ナポリ サレルノ

 2013年アマルフィ海岸現地視察調査報告<125本 全体メニュー>

◆カソリックと大聖堂、教会、修道院について

 イタリアのローマにはカソリックの大本山であるヴァチカン宮殿があります。

 イタリアでは歴史的にキリスト教(カソリック)信者が国民の圧倒的多数を占めています。下の表を見れば明らかなように、これはイタリアのみならず、たとえばスペイン、ポルトガル、ポーランド、リトアニア、スロベニア、クロアチアなどでも同じ傾向にあり、これが大きな精神文化のよりどころとなっています。

               

図  欧州の国別宗教信者割合 (%)  出典:世界各国の宗教(2000年)

 これらキリスト教の信徒数ですが、キリスト教全体:約20.4億人、カトリック約10.8億人、プロテスタント諸派計約3.5億人、正教会約2.2億人、その他教派約3.9億人となっています。またイスラム教徒16億人、ヒンドゥー教徒10.5億人となっています。調査年時は2002年です。

 イタリアにはそれこそ至る所に大聖堂、教会、修道院があります。

 今回の現地視察でも実に多くを見ました。これらカソリック・キリスト教は、キリストの十二人の使徒の名前を聖ヨハネ教会、聖ペトロ教会と、付けたり、聖書からの由来を取っていたりします。その他としてキリストの聖母マリアの名をとった聖マリア使徒教会などもあります。

 さらに、修道院では、フランチェスコ会系が有名ですが他にも多数の修道院があり、さらにベネディクト会系のものもあります。

シモン・ペトロ(B1)
ゼベダイの子ヤコブ(B2)
ヨハネ(B2)
アンデレ(B1)
フィリポ(!)
バルトロマイ(!)
マタイ(!)
トマス(!)
アルファイの子ヤコブ(!)
タダイ(!)
熱心者のシモン(!)
イスカリオテのユダ
出典:Wikipedia

◆大聖堂と教会の違い

 まずは今回訪問した主な大聖堂と教会を写真で紹介しましょう。


アマルフィ大聖堂(アマルフィ)
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2008年2月



ミミノーリの聖トロフィメナ大聖堂(Basilica Santa Trofimena )
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8  2013.6


サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(サンタガータ)
撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-8


サン・ピエトロ・アポストロ教会(チェターラ)   
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8


アンティオキアの聖マーガレット教会(アルボリ)
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 大聖堂と教会の違いについては、以下が参考になります。

聖堂と教会

 この「聖堂」と「教会」の名称の違いは、「(大)聖堂」が司教や大司教などが司祭を勤める教会堂で、「教会」は普通の神父が司祭を勤めている教会堂だ。上の写真はフランスの「ブールジュ大聖堂」で、下の写真はポルトガルのオビドスという小さな城塞村にあった「サンタ・マリア教会」である。これが典型的な外見上の「大聖堂」と「教会」の違いといえるが、両者を比較すると一目瞭然である。

 「大聖堂」は「ドゥオモ」とか「カテドラル」とか言われているが、この「カテドラル」とは司教座(司教や大司教が座る椅子)である「カテドラ」からきているという。つまりその地区全体を束ねる教会で、仏教でいう「大本山」に相当するのかな~と思っている。

 司教とか大司教なんていうのも仏教でいえば僧正とか大僧正という事に成るのだろう。どうも神聖な宗教の世界に、俗世界の階級性を取り入れるというのは余り納得のいかないことである。

 そうすると「バジリカ(Basilica)とは何だ?」という事になるが、広辞苑を見ても「教会堂(Church)」とあり、あまり明確な説明をしていない。それで「大聖堂」と「教会」の中間的な物と採る人もいるし、「聖堂」と訳している人もいるが、皆も困っている様でどう仕分けをしたら良いのだろう? また眠れなくなっちゃう。

 「バジリカ」とは古代ギリシャやローマの都市に建てられていた会所とか裁判所、取引所、会議所など大勢の市民達が集まる大きな長方形の公共の建物を指し、町の中心に建てられていた。

出典:http://15.pro.tok2.com/~homelesstf/column/column-alacarte/column-0415.html


つづく