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   ボロブドウール寺院遺跡群
 Archaeological site of Borobdur temple

ボロブドゥールの教え(DVD2)  仏教の伝来
 
青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年1月31日
独立系メディア E−wave Tokyo
 
無断転載禁
@ ボロブドゥールの教え A 仏教の伝来 B 寓話1・ 鳥と亀
C 寓話2・猿と鳥 D 寓話3・ライオンと猿 E 話4・ネコとネズミ  
F 寓話5・二つの頭を持つ鳥
   


 ここから以下のナレーションが入ります。

 今から1000年以上昔、世界の歴史の流れから忽然と姿を消す前のおよそ150年間、このボロブドゥールの地は世界有数の聖地巡礼の地として知られていました。



 人々は何日、何十日、時には何か月もかけて船で、徒歩で、あるいは馬や象の背に揺られ、仏の光を求めてボロブドゥールへの旅を重ねたのでした。



仏教公伝以前の状況

 ネパールのルンビニで生まれた世界宗教としての仏教は、主として東南アジア方面(クメール王朝、シュリーヴィジャヤ王国)に伝播した南伝仏教と、西域(中央アジア)を経由して中国から朝鮮半島などへ広がった大乗仏教(北伝仏教)に分かれます。

 古代の倭に伝えられたのは、主に後者の流れです。中国において紀元1世紀頃に伝えられた仏教は、原始ネパール仏教の忠実な継承にこだわることなく、戒律や教義解釈などで独自の発展を遂げていました。

 特に4世紀における鳩摩羅什(クマーラジーヴァ)の翻訳による漢訳仏典の充実は、漢字を共通の国際文字として使用する周辺諸国への北伝仏教の拡大に大きな影響を及ぼすこととなりました。

 南北朝時代には三論宗・成実宗などの経学が流行し、これらの流れがさらに東へ伝播して行きます。北魏の孝文帝や「皇帝菩薩」と称された梁の武帝など、仏教拡大に熱心な皇帝も現れ、周辺諸国への普及も加速した。


仏教公伝図(仏教の東方伝搬)  

出典:Wikipedia




 その仏の光を現代に生きる私たちも聖地巡礼をすることによって得ることができるのででしょうか?







 私たちの聖地巡礼の出発点、それは
ムンドゥッ寺院(Candi Mundut)です。

 註:この寺院は、ボロブドゥール寺院より、数km東側にある非常に古い寺院です。ちなみに私たちは翌日11月19日の午前中に行きました。



 
ムンドゥッ寺院の石の間に一面に取り付けられたレリーフは、動物の姿を借りた人の世の寓話です。




<参考>現在のムンドゥッ寺院とレリーフ


ボルボドゥ−ル寺院に近くあるムンドゥッ寺院 Candi Mendut
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix 9900 2016-11-19

 以下は、ムンドゥッ寺院のレリーフの一部です。


撮影:i青山貞一 Nikon Coolpix 9900 2016-11-19


つづく