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真夏の上州で環境調査
(12)「品木ダム」で水質調査

青山貞一
東京都市大学環境情報学部
30  July 2010
独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁


■品木ダム

 2010年7月18日、この後、の滝見橋から品木ダムに行く。国道405号を白砂川沿いにいったん国道292号線との分岐点まで戻り、国道292号を草津方面に北上する。


花敷温泉と品木ダムの位置関係

 白砂川と品木ダムとの位置関係は下の地図にあるように、「湯川」や「大沢川」の強酸性の水(湯)を石灰で中和処理した後の水をいったん品木ダムに貯め、石灰などを沈殿させ、その上澄みを白砂川に放流することにある。


★☆は発電所の位置

 7月18日は品木ダムに行ったが、品木ダムでは水質測定は行わなかった。以下は5月5日の測定時のものである。

■前回::品木ダム(2010年5月5日)測定時

 下は品木ダム。この写真は今年の5月GWに撮影したものである。品木ダムの標高は900−1000mの位置にある。


国土交通省の品木ダム。右は池田こみちさん
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 2010.5.5


国土交通省の品木ダム
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 2010.5.5


国土交通省の品木ダム
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 2010.5.5



 下は品木ダムで水質測定をする筆者。結果は、pHが5.8、電気伝導率が1.4ms(1400μS/cm)と電気伝導率が白砂川に比べひと桁、吾妻川の支流に比べ二桁高かった。このとき測定した場所は、品木ダムの湖畔で水面にアクセスできる場所であったが、湯川が流入する位置であればさらに高い値となったことが推察される。


品木ダムにて 撮影:池田こみち、Nikon Cool Pix S10 2010.5.5

 この時は、品木ダムの湖畔で行っていた工事現場の水も測定する。こちらは、pHが8.2、電気伝導率が0.059ms(59μS/cm)と不動の滝なみの値であった。


品木ダムにて 撮影:池田こみち、Nikon Cool Pix S10 2010.5.5

2010年5月5日の水質(pH)測定結果

出典:東京都市大学環境情報学部青山研究室

2010年5月5日の水質(電気伝導率)測定結果

出典:東京都市大学環境情報学部青山研究室

 品木ダムに貯留された水は、再度「湯川」に放流され、「白砂川」に流れ込む。下の写真は品木ダム直下の「湯川」である。


品木ダム直下の「湯川」
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 2010.5.5

つづく