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GWマイカー規制中の上高地@


青山貞一・池田こみち・鷹取敦
May 2010
独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁

 ひさびさの上高地だ。

●上高地のゴールデンウィーク中のマイカー規制政策

 青山は、2004年、田中康夫県知事時代に知事の政策顧問かつ長野県環境保全研究所長として数々の環境政策の立案、実施を行った。その最初の政策が上高地へのゴールデンウィーク中のマイカー乗り入れ規制であった。

 知事が提案され私がその提案を具体化するため全体指揮をとった。環境調査を行いその結果をもとに、GW中のマイカー規制の実施方針、方法を具体的に立案し施策化し、上高地、沢渡などの現地関係者との協議を繰り返し、最終的に実施することとした。

 2004年5月1日のゴールデンウィークの初日、マイカーや観光バスの上高地乗り入れによる環境影響を調査するため、長野県が持つ大気汚染など16種の環境測定器を積んだバス(あおぞら号)を上高地に持ち込んだ。

 同時に研究員が拡散サンプラーなどの簡易の大気汚染測定器を使い渋滞による大気汚染の影響についても調査した。

 下の写真は長野県の環境測定車、あおぞら号。測定する際はエンジンを止め、100Vの商用電源を使う。


撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix 2004.5.1

 下は全国各地から乗り入れている大型ディーゼルバス。


撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix 2004.5.1

 下は大田生活環境部長(当時)と一緒に撮影した一枚。背後に穂高連山が見える。


撮影:青山貞一 Nikon Cool Pix 2004.5.1

 以下は2004年5月1日GW初日の上高地
 http://eritokyo.jp/eri-map13.html


●今年のゴールデンウィーク初日の上高地

 ところで今回、 2010年5月1日、私達は北軽井沢→菅平・上田IC→高速道路→松本IC経由で上高地に入った。松本ICを出た後、新島々を経由し158号線で沢渡まで行き、マイカーを沢渡の駐車場に置いた後、行きはタクシー、帰りはシャトルバスで上高地にアクセスした。


タクシーを降りる池田さん 撮影:鷹取敦、Casio EXILIM 2010.5.1

 現在、沢渡から上高地に乗り入れているのは、岐阜県側から2つのバス会社、長野県側からひとつのバス会社、それにタクシー(法人、個人)とのことで、タクシーは200台以上がピストン輸送している。シャトルバスはハイブリッドなどの低公害車が使われている。


低公害シャトルバス 撮影:鷹取敦、Casio EXILIM 2010.5.1

 費用はタクシーが大正池までが片道3200円。4人で乗った場合、一人当たり800円となる。一方、シャトルバスは片道1200円(往復の場合の片道料金が1000円)だ。ちなみにマイカーの駐車料金は一日500円である。

 前々日まで長野、群馬は寒い雨が降っていたが、5月1日の当日、現地は超晴天、多くのトレッキング、登山者で賑わっていた。

 これ以上ないすばらしい上高地の自然景観が堪能出来た。3000m級の穂高連山が、すべてくっきり見え、おいしい空気も吸えた!


つづく