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ユーザー無視で暴利のIT家電
〜デジカメ・バッテリー編〜

青山貞一 Teiichi Aoyama
東京都市大学教授


掲載月日:2011年1月22日

独立系メディア E-wave

無断転載禁

 日本のデジカメのモデル・チェンジが信じられないほど頻繁だ。

 同一メーカーから数ヶ月単位で新製品がでているが、どうてもよい機能、余計な機能が少し増えただけ、また画素数が少し増えたからといって、モデルチェンジを繰り返している。

 その結果、少し古いモデルが定価(オープン価格当初)の1/4で売られるだけでなく、多くの売れ残りを出している。

 これは何もデジカメに限ったことではなく、パソコンはじめデジタルビデオカメラなどIT家電全般に言えることだ。

 私は国内外を問わず現地調査や会議ででかけたとき、風景や風物の写真を撮るのが好きというより趣味で、本独立系メディアE-waveの自然や世界気候などのスレッドにある論考をご覧いただければわかる。

 ところで、今回問題にしたいのは、そのデジカメやデジタルビデオカメラに使われている電池である。

 ここでも信じられないことがたくさん起きている。

 たとえば、各メーカーともにモデルチェンジする度に、新たな電池、それも電圧や容量ではなく、形状を変えている。

 私はずっとニコンのデジカメを使ってきた。もう4代目になる。

 しかし、ことバッテリー(電池)はモデルが変わるとすべて別物となり、以前のモデルが壊れた場合でも電池そのものは何ら問題なく使えるのだが、新モデルでは新たな形のものとなっているので、使えない。


ニコンの場合

 エコ家電とか環境問題などと囂しく騒ぐ家電業界だが、大量消費をあおり、新モデルを次々だし、ゴミを増やすだけで、消費者無視、環境無視もはなはだしい。

 今やアメリカ型どころか、日本型の資本主義は、大量生産、大量消費、大量廃棄の源泉であり、膨大なゴミを生み出し、消費者の金銭的負担を増やしている!

 世は3R、5Rなどリペアー、リユース、リサイクルの時代なのに、電池が同一メーカーでもモデルチェンジごとに変わるのは馬鹿げている。というより消費者をバカにするなと言いたい。

 もうひとつ信じられないことがある。

 それは同一型式、モデルの電池、たとえばNP120とかNP150というデジカメやSDHCタイプのデジタルビデオカメラで使用する電池が、実際に使用して分かったのだが、機能、性能は同じでありながら、日本製品の純正製品と、おそらくそれを製造している中国のメーカーのノーブランド製品で、値段が3倍から8倍もことなることだ。


NP120、いずれも中国製。上はデジタルビデオカメラに付属していたもの。 下は大阪の業者から2個1500円(税、送料含む)で購入したもの。

 もちろん、日本のメーカー製の純正品がバカ高いのである。

 上述のデジカメ用電池 NP120を例に取ると、私が昨年、秋葉原のパソコン工房で購入した実質ノーブランドの中国製デジタルハイビジョンカメラは6000円台であった。これに使われていたのがNP120という電池である。

 私はデジタルハイビジョンカメラは50万円級のものから10万円台のものを過去つかってきたが、パソコン工房で買った上記のカメラは、画質などの基本性能、超小型、超軽量など、いうことない上に、何と言っても購入価格が電池、充電装置付きで6000円台と安いのがよい。その後、従来の重くて高額のカメラはやめ、いつもこの小型のハイビジョンデジタルカメラを持参している。

 海外などで使う場合、どうしてもスペアーの電池を用意しておかないと、せっかくの場面で電池切れになったりする。そこで別途NP120を購入しようとして調べたら、何と何と、純正品やそれに準ずる製品は、バカ高いのである。

 価格比較 をみると、一番安いNP120でも純正系は4000円もする。へたするとデジカメやデジタルビデオカメラが買えてしまう(笑い)。

 そこで、鷹取さんに調べてもらったところ、大阪の電池業者が2個で1500円(送料、税込み)で売っているという情報を得て、過日、購入した。一個では750円、中国製である。

 純正品の1/5以下である。

 このNP120は、3.7V、1900mAでもともとのものと基本性能、形状が同じ、実際すぐに使えた。

 大阪の業者は私に1個750円で売っても儲かっているのだから、原価はおそらく500円以下であろう。

 翻って、日本の国、物作り大国日本は、一体どうなっているのだろうか?
 
 大部分の製品を中国など海外の労働者を搾取して製造していながら、おそらく実質的な製造原価の5倍以上で日本市場で売り、しかも、純正品でないと×とあらゆるところで喧伝している。

 悪質、あこぎそのものである!

 今後、E−wave Tokyo では、徹底的に資源を無駄にし、消費者を冒涜する日本のIT家電、デジタル家電メーカーがしていることを現場で調べ、報告してゆきたい。それにしても驚いた!