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<今日の一枚>

晴天の天安門広場
Tiananmen Square in Beijing, China

青山貞一

掲載月日:2008年12月2日


 2008年11月24日(日)中国滞在の最終日の前日、北京林業大学への表敬訪問後、故宮博物院にでかけた。天気は晴天だ。故宮博物院の南端にかの有名な天安門広場がある。

 これ以上ないほとの晴天だが、なぜか写真にあるように空の色は紺碧の青ではない。聞けばやはりオリンピック終了後、大気汚染が悪化しているとのことだ。おそらく専門的には浮遊粒子状物質(SPM)やPM2.5が相当高濃度なのだろう。市内には膨大な数のディーゼル車が朝からバンバン走っている。

 この日、北京市内で200枚ほど写真を撮影したが、残念ながら雲はないのに空は灰色がかった薄青だった。私の体調だが、この日は咳よりは異常に痰(たん)がたくさん出た。ちなみに11月25日は朝から強い風が吹いており大気汚染が拡散しているせいか北京市に青空が戻っていた。

11月25日の北京の空の色
撮影:青山貞一、Nikon Coolpix S10

 ところで天安門といえば、私たちはすぐに天安門事件を思い起こす。もっぱら、学生に天安門事件を知っているか? と聞くと中国からの留学生以外、誰も知らなかった。私たちが通常天安門事件と呼んでいる事件は、1989年6月4日に、北京市にある天安門広場に集結していた学生を中心とした一般市民のデモ隊が中華人民共和国の人民解放軍によって武力弾圧され、大量虐殺されたとされる事件である。

 6月4日に事件が起きたことからあえて六四天安門事件と呼ぶこともある。この天安門事件では、武力弾圧、大量虐殺に先立って、学生や知識人らが中国の民主化を求めるデモ活動を行っていた。


撮影:青山貞一、Nikon Coolpix S10

 実はこれより10年以上も前の1976年4月5日、周恩来が死去した時に発生した四五天安門事件(第一次天安門事件)もある。この四五天安門事件を第一次天安門事件とし、六四天安門事件を「第二次天安門事件」と呼ぶこともある。現在、「天安門事件」といえば、六四天安門事件、第二次天安門事件を指すことが多い。

 故宮博物院や天安門は中国の首都、北京を代表する歴史的場所だが、その位置はまさに北京市のど真ん中、中央にある。


撮影:青山貞一、Nikon Coolpix S10

 北京市内の宿泊先(ホテル)から故宮博物院や天安門に行き方だが、日本人の旅行客は大部分がタクシーを使っている。宿泊先にもよるがおおよそ50〜100元(=700〜1400円)、最大でも30分あれば到着する。私たちの場合、北京北部のオリンピック競技場などがある森林公園の南端にあるホテルに泊まっていたが、そこから故宮博物院の北門までタクシーで70元、時間は約25分だった。


これが北京市内のタクシー
撮影:青山貞一、Nikon Coolpix S10

 ホテルへの帰りは地下鉄を使ってみた。

 北京市内に張り巡らされている地下鉄を利用すれば何と、1〜2元(=14〜28円)で簡単に天安門広場や故宮博物院に行ける。降車駅は地下鉄一号線の天安門西か天安門東である。

 日本人はほとんど地下鉄を利用していないようだが、切符の購入は非常に簡単である。@案内の言語を英語とする。A次に行く先の路線、たとえば一号線を選ぶ。B次に行き先の駅、たとえば天安門東を選ぶ。Cその後、指示された額、たとえば1元なり2元を入れるとICカードタイプの切符が出てくる。コインだと楽だが、紙のお札も使える。D後は改札口にICカードを入れるだけ。

 もちろん降りるときも改札口にICカードを入れるだけ。何しろ安く高速、安全安心である。ICカードはリユースされているので合理的である。