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石川知裕議員に
懸念される自殺の恐れ


日刊ゲンダイ
13 Jan. 2010


 小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による不動産取引問題。地検特捜部は「陸山会」の事務担当だった石川知裕衆院議員(36)を今週中に「政治資金規正法違反」で在宅起訴し、小沢を任意で聴取する方針だ。

 しかし、単なる「記載漏れ」という微罪に過ぎないのに、東京地検は本当に小沢一郎の聴取に踏み切れるのか。地検は組織を挙げて小沢幹事長を追い詰めようとしているが、捜査は完全に行き詰っているらしい。

 「小沢幹事長の公設第一秘書、大久保隆規被告(48)が逮捕された『西松事件』が浮上したのは昨年3月。地検はダラダラと1年間も捜査をつづけています。もし、決定的な材料があればとっくに小沢一郎を聴取し、逮捕しているはず。ところが、今ごろ、大慌てでゼネコンを一斉聴取している。いかに、材料が不足しているかの裏返しです」(捜査事情通)

 それなのに、なにがなんでも地検は小沢一郎に迫りたいらしい。きょう(13日)、石川知裕を再度、取り調べる予定。石川は精神的にかなり参っており、周囲は自殺の心配までしているという。

 作家の佐藤優氏は、週刊誌でこう懸念している。

 「筆者は頻繁に石川氏と連絡をとっている。その理由はたった一つだ。疑惑報道で、石川氏が死に追いやられることがないようにするためだ」

地検はプレッシャーを掛けている

 政界関係者がこう言う。

 「石川議員は、陸山会の不動産取引とは別に、後援者とカネのことで揉めている。後援者が石川に渡したカネが闇に消えているというのです。

 後援者はこの一件を地検にも話している。永田町では、石川議員はこの件で地検にプレッシャーをかけられているのではないか、という憶測が流れています。

 『後援者とのトラブルは不問に付してやるから、小沢一郎の疑惑を話せ』と供述を迫られているのでは、というわけです。

 まさか、天下の特捜部がそんな汚いことをやるとは思えないし、石川議員が自分の身を守るために、地検に迎合することはないでしょうが、こんな話が飛び交うのも、地検が無理スジの捜査をしているからではないか」

 石川議員は佐藤優氏に、「飛行機に乗るたびに、このまま事故に遭わないか。そうすれば楽になれるとどうしても思ってしまうんです」と漏らしているという。

(日刊ゲンダイ 2010/01/13)

 以下は 青山のコメント。

 東京地検特捜部は、1月15日、石川議員ら3名を逮捕したが、その記者会見で記者から自殺の可能性があったのかとの質問に対して、「否定はしない」とした上で、「相手のあることなので具体的な説明は控えたい」と話したそうだ。ということは、東京地検は自殺の恐れを把握していると言える。これではまさにマッチポンプではないか。

石川議員逮捕「緊急性あった」=記者会見で東京地検
2010年
1月16日1時13分配信 時事通信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100116-00000017-jij-soci

 石川知裕衆院議員(36)を逮捕した15日夜、東京地検は谷川恒太次席検事と佐久間達哉特捜部長が記者会見。

 佐久間部長は逮捕に踏み切った理由について、「証拠隠滅の恐れが顕著だった」と強調した。

 佐久間部長は「供述の中身、供述時の言動を含めた証拠全体から判断して、きょう逮捕する緊急性、必要性があった」と説明。

 自殺の可能性があったのかとの質問に対しては「否定はしない」とした上で、「相手のあることなので具体的な説明は控えたい」と話した。

 土地購入代となった4億円の原資については、「どういう性質の資金かは現時点でコメントは控えたい」と述べるにとどめた。