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ニセコ町

第8回原子力防災計画策定委員会

と紅葉

青山貞一

東京都市大学名誉教授・環境総合研究所顧問

掲載月日:2013年10月27日
独立系メディア E−wave Tokyo
無断転載禁


◆第8回 ニセコ町原子力防災計画策定委員会

 この一週間は、沖縄県名護市でゴミを燃やさず資源エネルギーとして活用するための政策、技術のシンポジウムで講演した後、一端東京に戻り、第8回の北海道ニセコ町原子力防災計画策定委員会に参加してきました。

 ニセコ町は泊原発から30km圏に位置するため計画策定を義務づけられました。30km圏(UPZ)には13の町村(基礎自治体)があります。

 他の全国約140近い関連自治体は行政職員だけで計画を策定していますが、ニセコ町では完全な情報公開と市民参加を敢行しています。 もちろん、一番大切なことは、原発を稼働させないことですが!

 この1年、徹底した議論と私の環境総合研究所(東京都目黒区)が開発した3次元流体シミュレーションモデルを駆使し計画策定を行ってきました。

 下のグーグルマップを見ればわかりますが、ニセコ一帯は、山と盆地が多く、簡単な正規プリューム・モデルによる拡散シミュレーションでは、まったく意味をなしません。


泊原発とニセコ町
出典:グーグルマップ地形図モード

 下は広域を対象落とした3次元流体シミュレーションの一部です。北風でありながら、汚染は一端東に流れ、その後、2つに分かれ南に向かうことがわかります。


図  泊原発事故時、北風、風速2m/s、大気安定度D
   出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


図  泊原発事故時、北北西、風速2m/s、大気安定度D
   出典:環境総合研究所(東京都目黒区)
 
 上のシミュレーションは広域を対象としています。実際にはニセコ町を中心とした詳細シミュレーションを行い、待避・避難計画に生かしています。デジタル地形データは、国土地理院の50mメッシュのデジタル標高データを使用。

 下の写真は左側が青山と片山町長です。この時期、ニセコ町はすばらしい紅葉の季節、これらの木々が放射性物質で汚染されてはなりません!!  


撮影:ニセコ町千葉参事 Nikon Coolpix S8 2013-10-25

 以下は委員会の冒頭における町長のご挨拶です。左は副町長です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-10-25

◆希有で秀逸なニセコ町の紅葉

 昨日、北海道ニセコ町で撮影した紅葉です! もうすぐ経つと、ニセコ一帯は世界有数のパウダースノーで真っ白となり、世界中からスキー客がたくさん来られます。 

 この1年、8回、ニセコに通いましたが、こんなすばらしい自然景観ははじめてです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-10-25