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超リーズナブルな
我が家の地デジ対応ご紹介
青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2011年7月15日
独立系メディア E−wave


 「政」「官」「業」「報」あげ、ここ数年囂しく喧伝されてきた「地デジ」移行だが、そのバカ騒ぎも、この2011年7月後半でやっと一段落する。アナログテレビを見ている人にとっては、国家が個人を心理的に脅迫しているかのような「地デジ」移行であった。

 テレビ嫌いな我が家にあっても、アナログテレビのVHF電波が停波となれば、対応しなければならなくなる。いやいやながら、対応することになった。

 以下は我が家が行った苦肉の対応である。

(1)デジタル・ハイビジョン・テレビ

 日本国民の多くは「政」「官」「業」「報」あげての地デジ移行のバカ騒ぎによって、半ば強制的に20万円前後の高額なハイビジョンテレビを買わされた。日本全体では何100万台となる。インチキ商法マガイのエコポイントなどによって、国民は購買に動員されたと言える。

 一家族で一台どころか、二台、三台と焦って買った家庭も多いはずだ。

 エコポイントが付いているとは言え、一般家庭は高額な出費を余儀なくさせられたことになる。これにより星の数ほどのテレビ受像器が廃棄物(ゴミ)となった。しかも、家電リサイクル法により一台の廃テレビについて数1000円の手数料を払わされた。

 だが、エコポイント制度の運用が終わりかける頃からシャープや東芝など一流メーカー製のハイビジョンテレビ、それも新品箱入り保証書付きの高級テレビは3万円〜4万円であちこちで売られはじめた。

 もちろん、これらにはエコポイントなど付かないが、19〜32インチのれっきとした液晶ハイビジョンテレビである。エコポイントが付かなくても高額だったころの同じテレビより実質的に遙かに安いのである。

 私はこの春、一流メーカー製ハイビジョンテレビが新品箱入り保証書付きを3万円台で大学の研究室用に買った。横浜のパソコン専門店で買ったのは東芝レグザ、23インチで実売価格は3万円台である。PC用のハードディスクがあればハイビジョンビデオレコーダー機能が楽しめる。ちなみに、バッファロー社の2TBのハードディスクを含めても4万円台だった。

東芝レグザ(3万円台)

 研究室では仕事柄、国会中継などを見ていたが、この東芝レグザは上記のようにハードディスクをUSBで繋げれば録画が簡単にできる。このハイビジョン対応のビデオレコーダーはつい最近まで、実に10万円近くで売られていたのである。

 したがって、その実、実質4万円ちょっとで、私たちはデジタルハイビジョンテレビ+ハイビジョンビデオレコダーダーが買えたのである。

 一方、自宅ではいわゆるハイビジョンテレビは買わず、韓国製のPC用液晶モニター(23インチ)をアキバで1台1万3千円で購入し、これと地デジ・BS・CS対応チューナーを購入しつないだ。

液晶モニター(1万3千円)

 韓国製液晶モニターにはHDMIが標準装備されているので、HDMIケーブルでバッファロー社製の地デジ・BS・CSチューナー(アキバで1万2千円、地デジだけなら3500円程度)に接続した。

地デジ/BS/CSチューナー(1万2千円)

 この23インチ・ハイビジョンテレビに掛かった費用は、液晶モニターの1万3千円とチューナーの1万2千円、それにHDMIケーブル2千円、しめてわずか2万7千円である。これで地デジ、BS、CSハイビジョンテレビとなった。

 ただし、上記だけでは音が出ない。そこで以前自作した4チャンネルバイアンプとあり合わせのスピーカーセットを使い結果的に本格的なドルビー+AACのシアターステレオ音響システムとしてしまった(嗤い)。このアンプは、何と4つのアンプを内蔵し、4つのスピーカーとサブウーファーを鳴らせる!


4チャンネル・バイアンプ(自作品)


ステレオスピーカ(右チャンネル)余っている中古を使用

 自宅の2台目のテレビだが、もともとソニー製のBRAVIAがあったのでこれを使った。本来、チューナーが付いていたのだが、購入して5年目でチューナー部分が壊れたので、同じくバッファローのチューナーを購入しHDMIでつないだ。

ソニーブラビア(中古を使用)

 ソニーBRAVIAの中古を使った2台目のハイビジョンテレビは、結局、チューナーの1万2千円、それにHDMIケーブル2千円で合計1万4千円でハイビジョンテレビとなった。

 2台とも1920×1080pの高画質で16:9のハイビジョンテレビとなった。ただし、残念ながらチューナーが1330×750pにしか対応していない。

 自宅で3つ目のテレビは、古いシャープの小型液晶テレビを使った。液晶ではあるが、チューナーはすべてアナログ対応であった。このテレビには、D2(S1)のコンポーネット端子があったので、地デジチューナー(アキバで新品箱入りを3000円ちょっとで購入)に接続した。接続はHDMIではなく手元にあったD端子である。購入したのは地デジチューナーの3000円だけである。

シャープ小型液晶テレビ(中古を使用)

 かくして我が家ではほんのちょっとの費用で地デジ/BS/CS対応テレビが完成した!

 しかも、ありあわせのUSB接続のハードディスクをチューナーに接続するだけで、いとも簡単に番組予約による録画や現在見ている映像と音声を録画できる。数年前までハイビジョンビデオレコーダーが10万円前後で売られていたのがウソのようだ。

 私はとりあえず自宅に余っていた250GBの外付けUSBハードディスクをフォーマットし直し使っているが、現在は1万円以下で1.5TB〜2TBのハードディスクが量販店で購入できる。録画可能な時間は250GBの場合約40時間、1TBだとその4倍の約160時間であり、不要となったクリップは簡単に削除できる。もし、永久保存クリップでハードディスクが一杯となったら、別のハードディスクを接続すればよい。

USB接続した250GBのハードディスク

 下は接続、調整中のハイビジョンシステムだ。左が韓国製PC用モニターを使った23インチのハイビジョンテレビ、右はシャープの中古の13インチ、小型液晶テレビを使ったデジタルテレビである。右下にあるのがチューナー。


調整中のハイビジョンテレビ

(2)アンテナ

 我が家ではBS/CS用アンテナを建築当初から付けていた。

 アナログの地上波(VHF)は、隣に大きなマンションが出来たときにビル影対策として行われた同軸ケーブルを使ってみていた。

 当然、デジタル地上波(UHF)用のアンテナはなかったので、渋谷のビックカメラに行き、14素子のUHFアンテナを2500円で購入するとともに、必要となる分配器も購入した1個2040円である。

地デジアンテナ(2500円)

 これを自宅3階屋上のフェンスに設置した。アンテナからは5CFBの同軸ケーブル(約10m)をつなぎ、屋上の塔屋にそって設置してあるBSアンテナの同軸ケーブルに分配器を経由して入れた。


屋上(地上14m)に設置したUHFアンテナ

 全部で約7千円の出費である。

(3)結論

 ということで、我が家では23インチの地デジ、BS、CSハイビジョンテレビテレビが、いとも簡単に実現した。見栄えは、ひところ店先でエコポイント付きで売られていたハイビジョンテレビと当然遜色ない。

 さらに、バッファローのチューナにはUSBでハードディスクが接続でき、ハイビジョンレコダーとなるのでかつて10万円もしたハイビジョンレコーダーもまったく不要である。

 周知のように地デジ騒動は、政官業報が結託して、国民に高額なテレビを連日連夜の世論誘導により購入させてきたのだ。

 多くの国民は、連日連夜の地デジへの誘導によって、大きな費用負担をさせられたことになる。

 もちろん、すこしでも知恵があれば大した出費もなく高画質で高機能なデジタルハイビジョンがいとも簡単に実現するわけで、大きな出費は回避出来るのだが、そのような情報は総務省からもNHKからも民放からもない。まさに国民全体が詐欺にあったようなものだ。

 本当にふざけた話だと思う