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アベノミクスからアベノリスクへ

青山貞一 Teiichi Aoyama

掲載月日:2015年2月17日
独立系メディア E−wave Tokyo

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 「きっこのブログ」に、「世界にお金をバラ撒き続ける安倍首相」があります。安倍さんが就任後に、世界各国に行き、そこで勝手に約束してきた資金援助の主なものは、安倍政権誕生から1年10ヶ月の間で、以下の通りだそうです。

 ちなみに、ブログは昨年、2014年10月10日時点でのものです。
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中国、300億円
モザンビーク、700億円
シリア、3060億円
ラオス、90億円
ASEANにODA、2兆円
インド、3兆5000億円
インドの円借款、2000億円
ミャンマー、600億円
ミャンマーの債権免除、2兆3000億円
パプアニューギニア、200億円
ウクライナ、1500億円
バングラデシュ、6000億円
中東支援、55億円
ベトナム、1兆4000億円
北朝鮮、2兆円
アフリカ、3兆円
エボラ出血熱の支援、50億円
アメリカにリニアの建設費用、5000億円
円安にするためのアメリカ国債、50兆円
世界銀行、5000億円
途上国支援、1兆7400億円
出典:「きっこのブログ」


 累積債務が世界一、二でプライマリーバランスが赤字の日本国として、実に気が遠くなるような金額、数字です。

 このなかには供与もあれば借款もありますが、いずれにしても原資は日本国民からの税収などです。
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 昨年の9月22日(日本時間9月23日)、安倍さんのニューヨークにありますコロンビア大での講演で「私の父は3年8カ月間で46カ国を訪れたが、私は今月初めの南アジア訪問で、就任以来の訪問国数が49カ国となり、父の記録を超えることができた」と話したそうです。
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 3.11事後対策はじめ国内問題をほったらかしにして、政府専用機を使いまくり、世界中にカネをばらまいている訳です。当然、供与はもとより借款であれ上記のような超がつく高額をばらまかれる国や機関は、安倍さんをヨイショするでしょう。
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 その一環として、中東を歴訪、それもイスラエルや親米諸国をまわりいつものように演説し、カネのバラマキを約束したときに、IS(ダーイシュ)による人質事件が勃発したのです。
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 上記額はおおざっぱなものですが、ゴルフと外遊(そしてカネのバラマキ)が元気の源とする安倍さんを放置していると、日本の国と国民を巡るさまざまなリスクが増大し、同時にいくらさまざまな増税をしても追いつきません。
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 本来、これらを批判すべき大マスコミは、ご承知のように税金を使った超高額の寿司接待でまったく記事にもせず、IS問題では逆に安倍さんをヨイショしています。
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 今回の安倍さんの施政方針演説では、アベノミクスがという言葉がほとんど消えたそうです。国民にはデフレからの脱却云々と良い、各種増税を強いながら諸外国に一人いい顔をするだけでなく、次々に償ききれない外交防衛リスクを背負い込む安倍政権をこれ以上放置すると、取り返しが付かないことになります。すでに取り返しが付かない状態にあるはずですが、国民の多くは大メディアを鵜呑みにするばかり(日本国民は世界一の鵜呑度)、非常に危険です!!
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◆もう賞味期限切れ 施政方針演説から「アベノミクス」が消えた
 2015年2月16日  日刊ゲンダイ
 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157244

 まさに、アベノミクスから果てしないアベノリスクに日本が向かっていると言っても過言ではないでしょう!