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初秋の上州
歴史・文化の拠点を行く

A四百年の歴史をもつ水澤うどん

青山貞一 池田こみち
掲載月日:2013年9月15日
 独立系メディア E−wave Tokyo

 内 容 目 次
@ 渋川市の水澤寺 E 常林寺の道祖神と秋花
A 四百年の歴史をもつ水澤うどん F 蘇れ草軽鉄道
B 浅間山大噴火と鎌原観音、常林寺 G 旧草軽鉄道と高峰秀子
C 浅間山大噴火と天明大飢饉 H 旧北軽井沢駅
D その後の常林寺 I 旧北軽駅周辺の自然

 水澤うどんの店がある地域は、伊香保温泉の南東約4kmの水澤寺の隣にある通称「水澤うどん街道」にあり、13軒のうどん店がある。

 すべての店舗は昼間しか営業しておらず、観光バスが入れる大きな駐車場を持つ店が多い。

 下は水澤観音から「水澤うどん」の店が連なる地域に通ずる山門である。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9

 この山門は、正式には水澤寺仁王門と言い、渋川市指定の重要文化財となっている。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2013-9-9

 水澤観音の本堂にお参りし、ひととおり水澤観音を拝見した後、楽しみにしている「水澤うどん」を食べに行った。
 
 13ある店のうち、池田さんが以前何回か行っている清水屋さんに行くことにした。
 
 何でも、この清水屋さんの創業は1300年前からとも言われている老舗が集中するこの地域のなかでも老舗とのこと。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9

 麺は薄力粉を使い、手でこね、足で踏み一晩寝かせ、さらに足で踏みという工程をすべて人力でおこなうため、3日はかかると言う。  下は「水澤うどん」の始祖、清水屋さんでいただいた水澤うどん。タレは胡麻ダレで手作りで腰があり、美味だった。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2013-9-9

◆水澤うどん

 水澤うどんは、400年あまり前より、水澤地内にある水澤寺(水澤観音)付近で提供される手打ちうどんであったが、現在殆どの店は機械製麺のうどんを提供している。清水屋、三升屋、山源の三軒は今でも手打ちに、こだわっている(2013年・現在)。

 麺はコシと弾力があり、ところどころ透き通るつるつるした白い麺である。一部店舗では温かいうどんがメニューになく、一般に冷たいざるうどんで提供される。つけ汁は、しょうゆだれやゴマだれなど、店によって異なる。清水屋は、ざるうどんのみ、ゴマだれのみである。

 地元の食文化であるが価格が高く、参拝客向けの門前店を起源とするため、湯治客と参拝客などの観光客が多く食している。麺は、コネ・伸ばしと寝かせを繰り返し、切って麺にしたあと乾燥させたものをお土産用として販売している。

歴史

 400年あまり前、水澤地内にある水澤寺(水澤観音)の参詣客向けに上州産の小麦と水澤山から湧き出た名水でつくられた手打ちうどんが奉仕で出されていたことが起源。

 水澤寺は飛鳥時代の創建で坂東三十三箇所の十六番目の札所。由緒があり古くから参詣客が多かった。上州(群馬県)は古くから小麦の栽培が盛んで、現在でも群馬県は小麦の生産量全国第2位を誇っている。

水澤うどん商標登録店組合加盟店

 材料は、小麦粉・塩・水澤山の湧き水のみを使用しているとされている。 小麦は必ずしも地元産、国産ではなく、海外から輸入された小麦を使用している店が多い。 松島屋は、国産(群馬県産)とオーストラリア産の小麦を4:6の割合でブレンドして使用している(2013年・現在)。 塩については、特に産地表示などしていない店が多い。

出典:Wikipedia

 清水屋さんでお勘定を終えると、女将さんが、「今日はまっすぐお帰りですか」と声をかけてきたので、「これから別荘に向かいます」というと、「それならうどんの切り落としですが、夕飯に煮込みうどんでも、パスタ風にでもして召し上がりませんか」と高級水澤うどんの切り落としをひと袋分けてくださった。その夜、さっそく高原野菜といっしょに、群馬の郷土料理であるお切り込み風に味噌煮込みうどんを作ってみんなで味わいました。切り落としでもしっかり腰があってとてもおいしかった!!

 昼食後、再度、坂道を歩いて水澤寺に行く。

 参道にあった水澤観音漬の試食をする。こんにゃくを味噌漬けしたものだが、大変美味しいので、お土産に買う。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-9-9

つづく