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さらに進む日本人の鵜呑み度?
「信頼」できる情報源調査結果
青山貞一
掲載月日:2013年8月13日
 独立系メディア E−wave Tokyo


 以下の「信頼できる情報源は今も「新聞」がトップ (Economic News) 」アンケートの結果を見ると、日本国民は今も依然として新聞・テレビなどがもっとも信頼されているメディアとなっていることが分かります。

 また以下では、一般的な社会の動きを知ろうとするときに利用する情報源としては、「テレビ」(84パーセント)と「新聞」(82パーセント)がそれぞれ8割を超えています。

 もっぱら、上記のような質問の仕方をすればそのように回答するとも言えますし、インターネットを使った調査の多くは、母集団の設定など何ら統計的な配慮がされていないものが多く、層化二段無作為抽出法などを用いた統計調査とは著しく異なった結果がでることが多いとも言えます。

 とはいえ、どうも日本国民の<鵜呑み度>は、ますます、一段と高くなっているように思えます。

信頼できる情報源は今も「新聞」がトップ (Economic News) 
日時 2013 年 8 月 12 日
エコノミックニュース 8月11日(日)20時10分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130811-00000022-economic-bus_all

 経済広報センターは、同センターが組織する、全国のモニター会員(3,146人)を対象にインターネットを使って「情報源に関する意識・実態調査」を実施した。

 「新聞」は正確で信頼でき、「テレビ」は専門的ではないが分かりやすい、「インターネット」は分かりやすいが正確さ・信頼性は低いとの印象がもたれていることがこの調査で浮かび上がった。「新聞」は正確さと信頼性において57パーセントが肯定的に評価しているほか、“分かりやすい”“専門的”“自身の行動・考えに影響する”といった声も多い。「テレビ」は分かりやすい一方で、他の情報源に比べて専門性が低いとの印象が持たれ、23パーセントが肯定的な評価を下している。「インターネット」も分かりやすいイメージだが、利用度合いの高い若年層でも、正確さや信頼性が低い情報源として認識されており、肯定的な評価は13パーセントに留まった。

 一般的な社会の動きを知ろうとするときに利用する情報源としては、「テレビ」(84パーセント)と「新聞」(82パーセント)がそれぞれ8割を超える。「インターネット」も79パーセントに上り、この3つが情報源の柱となっている現状が調査から浮かび上がった。「インターネット」は29歳以下(90パーセント)および30歳代(88パーセント)で「テレビ」「新聞」の割合を大きく上回り、最大の情報源として利用されている。 

 情報源の平均的な1日の利用時間について、「テレビ」は「1時間以上2時間未満」が29パーセント、「2時間以上」が19パーセントと、約半数が1時間以上視聴しており、他の情報源に比べて利用時間が長い。これを世代別で見てみると、「新聞」は29歳以下で非利用者が4割を超える一方で、60歳以上では1時間以上利用する割合が25パーセントに上り、世代間で利用状況が大きく異なっている。「ソーシャルメディア」は29歳以下の約8割が利用しており、「新聞」の利用率を上回る。

 利用している情報源について、ここ2、3年での情報源の利用時間の変化を見ると、「インターネット」と「ソーシャルメディア」は約6割が「増えた(大幅に/多少)」としており、ネットメディアの活用が一段と進んでいることがうかがえる。「テレビ」では、「減った(多少/大幅に)」が29歳以下で46パーセント、30歳代で44パーセントに上り、若い世代においてテレビ離れの傾向が見られる。

 調査の回答者の世代別の占める割合は29歳以下(4.3パーセント)、30歳代(13.4パーセント)、40歳代(20.6パーセント)、50歳代(28.0パーセント)、60歳以上(33.8パーセント)である。50歳代以上だけで、64パーセント近いのが少し気になる。そして経済広報センターが経団連の関連団体であるということも頭に入れておくべきだろう。ともあれ「新聞」は今も最も信頼できる情報源ということである。(編集担当:久保田雄城)

 例の<鵜呑み度>調査で日本リサーチセンターの2005年度の調査結果で、日本国民が信頼するメディアについて72.5%が新聞・テレビとなっており、英国が12%となっていましたが、もし、今、国際調査をするとひょっとすると、 日本は80%近くなっている可能性がありますね。

 おそろしいことですが、衆参議員選挙の結果などを見ると、ますます日本国民の<鵜呑み度>が高くなっているように思えます。

 残念ながら日本リサーチセンターの調査は、2005年で終了しています。

 来年、昨年に引き続き、スコットランドに現地調査を行いますので、イングランドとスコットランドのメディアに対する基本姿勢の違いについてもヒヤリングをしてきたいと思います。

 なお、来年はスコットランドが英国からの独立の是非を問う国民投票、議員投票の年です。

表  主要国における国民のマスコミ信頼度(鵜呑度) 単位:%

        2000年     2005年  差
日本     70.2     72.5  +2.5
韓国      64.9      61.7  −3.2   
中国      64.3      58.4  −5.9 
オランダ    55.7      31.7  −24.0
ドイツ      35.6      28.6  −7.0 
フランス    35.2      38.1  +2.9
ロシア     29.4      36.0  +6.6 
アメリカ    26.3      23.4  −2.9
イギリス    14.2      12.5  −1.7
元データ出典は、日本リサーチセンター(東京都)

 上記以外の国を含めた結果(ただし2000年度)

        2000年     
日本     70.2     
フィリピン   69.5
韓国      64.9      
中国      64.3      
ナイジェリア  62.8
インド      59.7
オランダ    55.7      
スウェーデン 46.2
カナダ     35.7 
ドイツ      35.6      
フランス    35.2    
イタリア     34.4
イラン      31.5
ロシア     29.4      
アメリカ    26.3      
イギリス    14.2      

 また、Economic Newsのアンケートのなかに、わかりやすさという項目があります。しかしながら、これは日本国民は自分の頭で考える訓練ができておらず、思考力、リテラシー力が著しく低い国民であることの裏返しかもしれません。もっぱら、わかりやすく正確なのが良いに決まっていますが。

 以下は、組織・制度への信頼度調査の<日本>部分の抜き出しです。これをみると、日本国民の鵜呑み度は、1995年 71.6%、2000年 70.2%、2005年 72.5%とほぼ70%前半にあることが分かります。

 日本国民の行政、政府、国会、政党に対する信頼度はいずれも著しく低く20%前後であることが分かります。

 それにしても、新聞、雑誌、テレビなどのメディアに対する信頼度が異常に高いことが分かります。