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国会 東電福島原発
事故調査委員会
ヒヤリングに出席して
〜はじめに〜
青山貞一
東京都市大学大学院
掲載月日:2012年1月25日、27日拡充
version 1.3
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 昨日は午後5時30分から国会の衆議院にあります「国会東京電力福島第一原子力発電所事故調査委員会」(正式名称)の会議室にて、当初予定2時間が最終的に3時間弱に延長され、青山貞一のレクチャーと出席者との間での質疑応答が行われました。

◆国会東京電力福島第一原子力発電所事故調査委員会 公式Web
  http://www.ican.go.jp/

 ヒヤリングに先立ち、事務局からこの委員会の設立経緯などについて詳細な説明を受けました。

 同委員会は、日本の国会史上はじめて設置された第三者による事故調査委員会であり、国会で与野党を問わず全会一致でその設立に関わる法案が認められたもので、それを根拠に委員会が設置され、昨年12月に親委員会の第一回目が、また1月16日に第二回目の親委員会が開催されています。

 同委員会のもとに3つのワーキンググループ、すなわち第一WG(原発事故原因)、第二WG(事故による影響被害)、第三WG(政策調査)がおかれ、昨年末から今年の夏までの間に東京電力、政府などの当事者はじめ、関連する専門家を招聘しヒヤリングや事情を聴取し、それを政策提言としてとりまとめ国会に提出することになるとのことです。

 国会内にある委員会には、弁護士、研究者、企業の技術者、財務会計の専門家らすべて民間人約50名が上記の調査事務などに関わっており、そこには霞ヶ関などの官僚はひとりもいないとのことです。

 果たして今後短期間の間に、どこまで事故の原因、再発防止、被害者救済などにつっこめるか、親委員会と3つのWGとの連携などの課題があると思えます。しかし、日本の国会史上はじめてアメリカ型の第三者委員会が設置されたこともあり、いろいろな制約があると推察されますが、思い切りがんばってもらいたいと思います。

 当然のこととして、国会が事故調からの調査報告内容を個別具体に採用するかなどが問題となりますが、国民がしっかり見届ける必要があります! 

 以下は青山貞一レクの概要です。


@につづく