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日航機事故から30年

川上村墜落稜線現地調査

1.走行経路

青山貞一 Teiichi Aoyama *1,*2
池田こみち Komichi Ikeda *2
*1 東京都市大学名誉教授
*2
環境総合研究所(東京都目黒区)

August 24, 2015
独立系メディア
E-wave Tokyo
無断転載禁
1.走行経路 2.写真撮影解析 3.GIS解析 4.3次元解析 5.捜索・救助

 私達は日航機事故調査の拠点を2003年以来ずっと環境総合研究所の保養所(別荘)がある群馬県北軽井沢においています。過去、群馬県上野村、長野県北相木村、同南相木村では何度も現地調査を行っています。

 今回はじめて長野県川上村に行くことにしました。日程は2015年8月11日、日航機事故の前日です。前日、慰霊の園、御巣鷹の尾根に行ったときは快晴、好天でしたが、11日は一日中曇天でした。

 下のグーグルマップは、大まかな群馬県北軽井沢から長野県川上村までのルートを示しています。

 具体的なルートは、北軽井沢から国道144号線で鹿沢まで行き、鹿沢から県道94号線で湯ノ丸峠を越し、佐久市以降は国道141号線を用い、北相木村→南相木村は県道2号線を用いました。さらに川上村到着後は県道68号線で東に向かいました。距離は95kmほどあり、実際2時間半ほど時間がかかりました。


北軽井沢から川上村までの走行ルート
出典:グーグルマップ 起点/終点、経路、時間分析

 下は南相木村から立原高原を通り、天狗山の登山口近くを通り川上村役場さらに目的地に行くまでのルートを示しています。実際の現地視察では、川上村東部の梓山地区で舗装道路は終わっていたので、そこに車を駐め徒歩でさらに東側に向かっています。これについては、別途その詳細を示します。


南相木村から川上村までの走行ルート
出典:グーグルマップ 起点/終点、経路、時間分析

 なお、今回行きで用いた上図のグーグルマップにある立原高原、天狗山ルートは、下のナビ画面にあるように山岳ルートでつづら折りが多くかつ急勾配も多いので、北相木村以降も国道141号を使って川上村に向かう方が無難と言えます。実際,帰りはそのルートを使いました。


南牧村の立原高原→天狗山→川上村役場ルート
出典:トヨタアクアのナビ画面

 下の写真は南相木村と川上村の境界で撮影したものです。写真の背景は川上村です。このすぐ右手に天狗山の登山口があります。


南相木村と川上村の境界
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11


天狗山(1882m)の登山口
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11


南牧村の立原高原→天狗山→川上村役場ルート
出典:トヨタアクアのナビ画面

 下は天狗山登山口から川上村に入ってすぐのところで撮影した川上村の風景です。川上村と言えばレタス栽培、あちこちに白色に見えるのはレタスのマルチ栽培の畑です。


川上村のレタス畑
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 川上村は周りを1600m〜2000mの山々に囲まれた高原であり、盆地です。高原は1300m〜1500mにあります。その盆地や高原、さらに下の写真にあるように棚田状の農地でレタス栽培が行われていました。


川上村のレタス畑
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 なお、川上村には天然記念物の川上犬がいるそうですが、今回はおめにかかれませんでした。

◆川上犬(かわかみけん、かわかみいぬ)

 長野県南佐久郡川上村に伝わり、保護育成されている小型日本犬の一種である。信州川上犬とも、川上狼犬ともいう。昭和初期には主に梓山地区で飼われていたため、梓山犬と呼ばれたこともある。秩父犬と同じく(梓山地区から三国峠を越えると秩父市)、ニホンオオカミの血が流れているという伝承がある。柴犬(信州柴)の一種とされる。長野県の天然記念物に指定。



川上犬

出典:Wikipedia


川上村のレタス畑
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 この後、地図や資料をもらいに川上村役場に行きます。

 下の写真でぴょこんと出っ張っている山が天狗山です。私達は1882mほどある天狗山の1500mほどのところから川上村の盆地(1400mほど)まで降りてきたことになります。ただし、村役場がある盆地の中心地にはさらに100mほど下らなければなりません。


南相木村と川上村の境にある天狗山(左のピーク)
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 なお、以下は自由に東西南北移動が可能かつズームアップ、ズームインが可能なヤフー地図です。地図は左側に天狗山、右側に扇平山、三国山があります。地図には標高と等高線がついています。また右下にはスケールがあります。



 下は県道2号線が県道68号線にT字路でぶつかるところの写真です。県道68号線を左に行くと川上村役場から目的地であります川上村の梓山地区があります。さらに東に行くと、三国峠となります。


県道2号線から県道68号線へ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 下の写真は長野県川上村役場の入口です。村役場で詳細地図などを頂きました。


川上村役場
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 川上村役場がある位置の標高は下の写真にあるように1185mです。


川上村役場がある位置の標高
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 下は川上村役場でいただいたガイドマップです。詳細な地図がありました。


川上村でいただいたガイドマップ、詳細地図があります

 なお、川上村と言えば、つい最近カザフスタンからロシアのソユーズロケットで宇宙飛行に行かれた油井亀美也さんの出身地であり、村役場には下の写真のように大きい看板が掲げられていました。


川上村役場
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 この後、私達は一路、県道68号線を東に向かいます。このあたりからポツポツ雨が降ってきましたが、本格的な雨にはならないようです。


川上村→梓山地区へ県道68号線で向かう
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 県道68号線を東に向かい、何カ所が住宅地や農地に迷い込みながら、最終的に県道68号線の梓山に到着しました。下は近くにありました公民館にあった標高です。1300mとあります。標高が1300mもありながら、北軽井沢の1100m〜1200mよりも気温が高いのは、おそらく盆地であるためのようです。


梓山公民館の標高 1300m
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 下は川上村の梓山公民館が現在地の村全図です。高天原山、三国山などは右上の群馬県との県境になります。一方、南相木村と川上村の境界線にある天狗山は地図の左上にあります。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-8-11

 下は川上村でいただいた詳細地図に見る川上村の梓山地区(地図中、中央下段)です。

 地図には南相木村の南相木ダム、それに肝心な高天原山(1978.6m)、三国山(1834m)、扇平山(1700.4m)、三国峠などが記載されています。また、三国峠あるいは二本木沢近くから高天原山の南山麓、扇平山を通り川上ゴルフクラブまで林道があることも分かります。

 なお、地図の薄緑色部分の上側左は長野県南相木村、左上は群馬県上野村、右下は埼玉県秩父市になります。

つづく


川上村の地図に見る梓山地区 但し、地図は全体の一部分です。