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日航機事故から30年

川上村墜落稜線現地調査

4.3次元解析

青山貞一 Teiichi Aoyama *1,*2
池田こみち Komichi Ikeda *2
鷹取敦 Atsushi Takatori *2
*1 東京都市大学名誉教授
*2
環境総合研究所(東京都目黒区)

August 24, 2015
独立系メディア
E-wave Tokyo
無断転載禁
1.走行経路 2.写真撮影解析 3.GIS解析 4.3次元解析 5.捜索・救助

 下の川上村でいただいた地図のオレンジの太線の右端の梓山地区まで県道68号線で来たところで、私達は一旦車を置きました。その後地図では黄色い農道二つに分かれています。その下側の黄色い二股の下の方の道をさらに進み、しばらく進んだところのレタス畑の真ん中で私たちは車を置きました。


川上村の地図に見る梓山地区 但し、地図は全体の一部分です。

 以下は国土地理院が作成したデジタル標高データ(50mメッシュ)をもとに作成した2次元の標高図です。使用した3次元解析、表示システムは株式会社環境総合研究所(東京都目黒区)が開発し販売しているのSuper Spline システムです。

 ★印が日航機の墜落現場です。この場所は、高天原山の上野村側の尾根(スゲノ沢)に位置しています。墜落現場は群馬県上野村ですが、群馬県、長野県、埼玉県の三県境にある三国山(1834m)あるいは車が通れる三国峠からほど近い場所にあります。三国峠には長野県川上村から車で行けます。

 左側に標高の凡例があります。


墜落現場を含む周辺地域の標高と墜落現場の位置
出典:鷹取敦、青山貞一 環境総合研究所

 以下は、上記を3次元立体表示したものです。さまざまな角度から表示することが出来ます。

 下の3次元図では、下側が川上村、上側が上野村、左側が南相木村、右下側が秩父市になります。


国土地理院デジタル標高データによる対象地域の3次元表示
出典:鷹取敦、青山貞一 環境総合研究所

 下の3次元図では、左側が川上村、上側が南相木村、右側が上野村、右下側が秩父市になります。


国土地理院デジタル標高データによる対象地域の3次元表示
出典:鷹取敦、青山貞一 環境総合研究所

 下の3次元図では、左側が川上村、上中央が南相木、右側が上野村、下側が秩父市になります。


国土地理院デジタル標高データによる対象地域の3次元表示
出典:鷹取敦、青山貞一 環境総合研究所
 
 上記の3次元データを用いて、稜線分析をしてみたのが以下です。以下では、 長野県臼田警察への第一通報者、中嶋初女さん(川上村居住、67歳)が書かれた墜落後の高原天山の尾根に立ち上がった煙と火の手との比較分析を行っています。ほぼ、中嶋初女さんが描かれた稜線と3次元稜線分析結果とが一致することが分かります。


国土地理院デジタル標高データによる対象地域の3次元表示
出典:鷹取敦、青山貞一 環境総合研究所
中嶋初女さん(川上村居住、67歳)が書かれた墜落後の高原天山の尾根に立ち上がった煙と火
出典:NHKスペシャル日航ジャンボ機事故:空白の16時間〜"墜落の夜"30年目の真実


つづく