エントランスへはここをクリック   



   東マレーシア・サバ州現地予備調査

クダッ半島ルングス族の長屋
Rungus Longhouse in Dudat Pen.

青山貞一 Teiichi Aoyama
池田こみち Komichi Ikeda

掲載月日:2015年2月11日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁
<全体目次>



 1月31日 成田→コタキナバル(東マレーシア・サバ州)
 2月 1日 〜 2月4日 現地予備調査
    1日 熱帯雨林自然保護区野生生物観察
    2日 ボルネオ島最北部クダッ現地視察 .........●
    3日 キナバル山麓、キナバルパーク現地視察
    4日 コタキナバル市内視察
 2月 5日 コタキナバル→成田


 ところで、下の写真は、Tip of Borneo近くにあった看板です。

 この看板は、クダッ半島に相当昔から生活している誇り高き農耕の民・ルングス族についての解説板です。


Tamanggong Kurantud

 上の写真にある英文の解説を訳すと以下のようになります。

◆Tamanggong Kurantud

 Tomanggong Kurantud は、ボルネオ先端岬の最も標高の高いところに設置された見晴台の名前で、それは有名なルングス族の戦士の長の名前に因んだものです。

 彼は、1880年代にTanjung Simpang Mengayau 周辺海域に出没した海賊と闘った戦士として知られています。1881年、Kurantudは北ボルネオ会社の英国代表と協力協定に調印し、その見返りに地域の発展と開発を約束させました。

 この見晴台からは、南シナ海から西に長く連なる白い砂浜の海岸と湾の美しい眺望を楽しむことが出来ます。そこで帰国後、農耕の民・ルングス族について調べて見ました。下は農耕の民・ルングス族が現存する村の位置です。クダッ半島を南北に走る国道一線の途中にあります。真ん中より左にある4つのマークがそれです。最上段には、Tip of Bouneoにマークがあります。


Maranjak Homestay, Kg. Bavanggazo
出典:グーグルマップ

 下は誇り高き農耕の民・ルングス族が現存している場所です。現在、国道一号線近くに4カ所あります。南北に走っている黄色の線が国道一号線です。


Maranjak Homestay, Kg. Bavanggazo
出典:グーグルマップ

 下は、青山が撮影したKg. Bavanggazoに入る標識です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-2-2

 まず下は国道一号線粗衣の村です。横に長い ロングハウスが見えます。


Maranjak Homestay, Kg. Bavanggazo
Kg. Bavanggazo - Kudat road junction
出典:グーグルマップ

 下がは北側にあるルングス族の村です。やはり大きなロングハウスが3つ見えます。


Maranjak Homestay, Kg. Bavanggazo
Kampung Tinangol
出典:グーグルマップ

 次は、西側にある村です。小さなロングハウスがあります。


Maranjak Homestay, Kg. Bavanggazo
Pusat Latihan Al-Kitab
PLA Kg. Bavanggazo
出典:グーグルマップ

 下は左下にあるロングハウスです。大きな連棟型のロングハウスがあります。


Maranjak Homestay, Kg. Bavanggazo
Maranjak Homestay
Kampung Bavanggazo, Rungus Longhouse
出典:グーグルマップ

 下は、サバ州の観光案内に見るルングス族についての説明です。

 ボルネオ島最北端には、ビーズ細工や織物で名高い農耕の民・ルングス族の暮らしがが体験できるルングス族ロングハウス・ ボルネオ島最北端 見学ツアー(日帰り) があります。

 以下はその1日見学ツアーの案内です。

農耕の民・ルングス族の暮らしがが体験できるルングス族
  ロングハウス・ ボルネオ島最北端 見学ツアー(日帰り) 

  Rungus Longhouse & Tip of Borneo Day Excursion

 朝7時半頃に宿泊先を出発。 約3時間のドライブで、ルングス族の住むクダット地方にあるババンガゾ村 に向かいます。

 途中、「東洋のカウボーイ」として良く知られているバジャウ族が 暮らす「コタブル」に立ち寄ります。日曜日には、ドゥスン族、カダザン族、バジャウ族によって開かれる 民族工芸品や食べ物、日用品などが並ぶオープンマーケット「タム」に立ち寄ります。

 ババンガゾ村到着後は、ルングス族のロングハウスを訪れ、彼らの伝統的な生活様式などを見学します。 昼食後、ボルネオ島の最北端の岬を訪れ、美しい南シナ海を見学し、夕方コタ・キナバルに 戻ります。


 ルンガス族の手工芸については、以下のWebに紹介があります。
 ルングス族は繊細な手仕事の達人

 これもサバ州観光局のWebのようです。
 Rungus Longhouse

 以下は、トリップアドバイザーの写真で見るロンガスのロングハウスや生活の一部です。 


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Cette photo de Kudat est fournie gracieusement par TripAdvisor


Tip of Borneo (トリップアドバイザー提供)


Tip of Borneo (トリップアドバイザー提供)


Tip of Borneo (トリップアドバイザー提供)


Tip of Borneo (トリップアドバイザー提供)


 以下はボルネオ島サバ州の少数民族の写真です。


This photo of Borneo is courtesy of TripAdvisor


This photo of Borneo is courtesy of TripAdvisor


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)


コタ キナバル (トリップアドバイザー提供)

 なお、マレーシアには以下の少数民族がおります。

マレーシアの少数民族 出典:Wikipedia

ダヤク族(ボルネオ島側)
 ダヤク族(DayakまたはDyak)は、ボルネオ島に居住するプロト・マレー系原住民の総称です。関連民族毎に細分化され、カヤン・ダヤク、クニャー・ダヤク、ヌガジュ・ダヤク、海ダヤク、陸ダヤクなどと複合名称として用いられることが多いようです。日本ではイバン族を指してダヤクと呼称するのが一般的です。これらの民族の文化的類縁関係はフィリピン諸族、中央カリマンタン諸族、西ボルネオ諸族の三群に大別されています。共通項としては焼畑を利用した陸稲栽培、アニミズム信仰、葬制、首狩りなどが挙げられます。

・カダザン族

オラン・アスリ(半島側)
 オラン・アスリ (Orang Asli) は、マレー半島の先住民族。18の民族からなり、17の民族はマレーシア(約9万人)に、1の民族はインドネシアに主な居住地区を持ち、身分制による階級社会が残存しています。約6万年前にアフリカから渡ってきたものと推定されています。なお、「オラン」はマレー語で「人」を意味する語です(cfオランウータン)。マレーシアでは伝統的にこの民族を3つの行政区分で統治しています。

 帰りの沿道から見た限りでも、沿道両側の70%以上が、パーム椰子(アブラ椰子)のプランテーション、モノカルチャーのようでしたが、それはもともとの原生林を伐採後に、パーム椰子(アブラ椰子)を植えたことを意味しています。

 下は沿道から撮影したものです。


動画撮影:青山貞一

 この後、私達はホテルに向かって帰途を走りますが、道を間違えホテルではなく、コタキナバル方面に進んでしまいました。コタキナバルの朝、夕の渋滞は有名ですが、コタキナバルから郊外に向かう幹線道路に入り込んでしまいました。

 結局この激しい渋滞で予定より40分ほどかかって何とか調査の拠点としているホテルに戻りました。空は夕闇で真っ暗でした!

 それにしてもコタキナバルの朝、夕の渋滞にはすさまじい物があります。


つづく       <全体目次>