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2018年・東日本大震災
復旧実態調査(宮城県北部編)

南三陸町沿岸6

青山貞一・池田こみち 
環境総合研究所顧問
掲載月日:2019年5月20日 最終公開日:2020年2月28日
 独立系メディア E-wave Tokyo
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◆南三陸町沿岸6 


出典:東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会配付資料


◆南三陸町沿岸6

 以下は2012年11月24日、がれき焼却炉現地実態調査で南三陸町をおとずれたときの報告です。

第2日目(2012年11月24日、土曜)

 大崎市(古川駅)→南三陸町本吉→南三陸町→石巻市大川小学校→石巻市長面浦→石巻市雄勝→石巻市潮見→大崎市(古川駅)




■気仙沼ブロック南三陸処理区

 (南三陸町戸倉字新中芝外 地内)
 焼却施設        処理能力:285t/日(95t/日×3基)
 木質バイオマス発電施設 処理能力:20t/日 (20t/日×1基)
 業務受注企業体は清水建設を筆頭とする全7社によるJVである。

◆がれき仮設焼却事業の概要
(気仙沼ブロック・南三陸処理区)
①処理量合計:    285トン/日
②焼却炉内訳:     95トン/日 3基
③バイオマス発電:  20トン/日 1基
④対象範囲      南三陸町
⑤現状況:       2012年10月19日~稼働
⑥請負業者:    清水建設JV(全7社)
⑦参考業務価格:  261億円(全体業務額)
⑧初請負額:      220億円(全体業務額)

 国道45号(東浜街道)で志津川湾に面する南三陸町戸倉地区に出る。そこで右折して国道398号を南下し戸倉新芝地区へ。道路を挟んで片側ががれき置き場と分別作業所、片側に仮設焼却炉とバイオマス発電施設が立地している。


宮城県内 南三陸町戸倉新中芝外

 施設内を二周してプラントの稼働状況を撮影した。連休ということもあり、人が少なく特にとがめられることもなかった。周囲には民家もあり、かなり臭気などもあるのではないかと危惧された。プラントの立地地域はやや窪地となっている。バイオマス発電プラントの周辺には、津波で被害を受けた杉の木の伐採された丸太や木質系の廃棄物が積み上げられていた。外見は問題ないように見えるが海水を浴びているため、リサイクルは難しいことが窺える。


宮城県南三陸町の仮設焼却施設
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-11-24

 ここは国道を挟んで向かい側(海側)に広大な瓦礫の仮置き場を設置しており、既に分別され、金属類、漁網やロープ類などがうずたかく積まれていた。

 南三陸町を後にして、石巻市に向かう途中、大川小学校やその周辺のその後の状況を視察することとした。


宮城県南三陸町のがれき置場に立つ池田こみち
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2012-11-24


宮城県気仙沼ブロック南三陸町の看板を撮影する青山貞一
撮影:池田こみち、Nikon Coolpix S10 2012-11-24


南三陸7
つづく