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厳寒のロシア2大都市短訪

   
エルミタージュ西洋絵画

イタリア・レオナルドダヴィンチ

青山貞一 Teiichi Aoyama  
池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年5月30日
独立系メディア E-wave Tokyo

無断転載禁
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 ・西洋画コレクション(大エルミタージュ)
 
 イタリア  ダヴィンチ       イタリア  ラファエロ
   イタリア  ティツィアーノ     イタリア  ジョルジョーネ
   イタリア  カラヴァッジオ    ギリシャ   エル・グレコ  
   スペイン フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ
   スペイン   ベラスケス     フランドル ルーベンス
   フランドル ダイク        オランダ  レンブラント


サンクトペテルブルグ(Saint Petersburg)
  サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群

    

西洋絵画コレクション

 1764年にエカテリーナ2世がドイツから美術品を買い取ったのが、エルミタージュ・コレクションのはじまりです。

 エルミタージュ美術館の起源はエカテリーナ2世が1775年に建てた自身専用の美術品展示室であり、一般公開はされていませんでしたが、1863年に初代館長となったゲデオーノフによって市民も観覧が可能となりました。

 1917年のロシア革命後は貴族から没収されたコレクションの集積所となりました。

 1918年には冬宮に存在した全ての研究、管理組織を建物共々、エルミタージュ美術館として統合することが決定されました。この統合作業は第二次世界大戦後に完了しました。


◆イタリア・ルネサンス  レオナルド・ダ・ヴィン

◆レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452年4月15日 - 1519年5月2日)


レオナルド・ダ・ヴィンチ 肖像画
Source:Wikimedia Commons
レオナルド・ダ・ヴィンチ - https://www.latitudinex.com/europa/leonardo-valle-della-loira-rinascimento.htmlWeb Gallery of Art:   画像  Info about artwork, パブリック・ドメイン, リンクによる


Leonardo da Vinci - presumed self-portrait - WGA12798
Source:Wikimedia Commons
レオナルド・ダ・ヴィンチ - https://www.latitudinex.com/europa/leonardo-valle-della-loira-rinascimento.htmlWeb Gallery of Art:   画像  Info about artwork, パブリック・ドメイン, リンクによる


Source:Wikimedia Commons
レオナルド・ダ・ヴィンチ - Codex Forster III (Milan, about 1490-1493) Victoria and Albert Museum / V&A Prints http://www.vandaprints.com/image.php?id=68396, パブリック・ドメイン, リンクによる


 レオナルド・ダ・ヴィンチは、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家。フルネームはレオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ (Leonardo di ser Piero da Vinci) で、音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など様々な分野に顕著な業績と手稿を残し、「万能人 (uomo universale)」 という異名などで親しまれています。

参照:Wikipedia


・「リッタの聖母」

 『リッタの聖母』(伊: Madonna Litta)は、1490年から1491年にルネサンス期のイタリア人芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたといわれる絵画です。19世紀にミラノ貴族のリッタ家が所有していたことから『リッタの聖母』と呼ばれており、現在はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。

 「授乳の聖母 (en:Madonna lactans)」と呼ばれる、幼児キリストに母乳を与える聖母マリアを描いた作品です。レオナルドのキャリア初期の作品である『カーネーションの聖母』とよく似たアーチ状の二つの窓がある薄暗い背景に人物像が配されており、窓外には空気遠近法を使用した山並みの風景が描かれています。幼児キリストが左手に握っているゴールドフィンチは、キリストの受難の象徴となっています。

 『リッタの聖母』の作者については、研究者の間でも意見が分かれています。レオナルドの弟子であるジョヴァンニ・アントーニオ・ボルトラッフィオ (en:Giovanni Antonio Boltraffio) やマルコ・ドッジョーノ (en:Marco d'Oggione) の作だとする研究者もいますが、『リッタの聖母』を所蔵するエルミタージュ美術館はレオナルドの真作だとしています。


レオナルド・ダ・ヴィンチ 『リッタの聖母』   1490-1491年
Source:Wikimedia Commons
レオナルド・ダ・ヴィンチ - Web Gallery of Art:   画像  Info about artwork, パブリック・ドメイン, リンクによる
Leonardo da Vinci attributed - Madonna Litta
     

・「ブノアの聖母」

 下の写真は、エルミタージュ美術館におけるレオナルド・ダ・ヴィンチ 「ブノアの聖母」 の実物展示を撮影したものです。絵画の実物は非常にちいさく、前に少しでも人がいるとほとんど見えないほどでした。

 『ブノアの聖母』は、ルネサンス期のイタリア人芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが1478年に描いた絵画でし。1914年以来、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵しています。『花と聖母子』とも呼ばれ、レオナルドが1478年10月から制作を開始したと記録に残る二点の聖母子像の一つだと考えられています。

作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
製作年 1478年
種類 キャンバスに油彩
寸法 49.5cm ×33cm (19.5in ×13in)
所蔵 エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク


レオナルド・ダ・ヴィンチ ブノアの聖母  1490 - 1491年
Source:Wikimedia Commons
レオナルド・ダ・ヴィンチ - 1. theartgallery3. 不明 source2./4. Web Gallery of Art:   画像  Info about artwork, パブリック・ドメイン, リンクによる


 以下はエルミタージュ美術館で直に撮影したレオナルド・ダ・ヴィンチ ブノアの聖母です。実物は思いのほかキャンバスが小さく、多くの入場者が立ち止まる場所なので、なかなかゆっくり写真が撮れません。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2017-2


・「St.John(聖ヨハネ)」

「St. John」 は、直訳すれば聖ヨハネです。このSt. Johnの作者は、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の代替名であるレオナルド・ディ・SERピエロ・ダ・ヴィンチとなっています。所蔵はエルミタージュ美術館です。

作者 Giampietrino After レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)
タイトル 『St John』
日付 1530年より後
寸法 Height: 65 cm. Width: 46 cm.
所蔵 エルミタージュ美術館


ジアンピエトリーノ - セントジョン - エルミタージュ
Giampietrino - St. John - Hermitage
Source:Wikimedia Commons
By Giampietrino - http://www.hermitagemuseum.org/fcgi-bin/db2www/quickSearch.mac/gallery?selLang=English&tmCond=rizzoli, Public Domain, Link


・「モナリザ」(複製品)

 西洋絵画で世界中に最も広く知られている絵画といえば、おそらくこの「モナリザ」でしょう。そのくらい有名な絵画です。その複製品がエルミタージュ美術館にあります。「最後の晩餐」同様、77cm ×53cmと大きなポプラ板に油彩で描かれています。

 『モナ・リザ』(伊: La Gioconda、仏: La Joconde)は、イタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油彩画です。上半身のみが描かれた女性の肖像画で、「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた。そしてもっともパロディ作品が作られた美術作品」といわれています。

 『モナ・リザ』のモデルは、フィレンツェの富裕な商人で、行政官も務めたフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・デル・ジョコンドだとされています。ポプラ板に油彩で描かれた板絵で、1503年から1506年に制作されたと考えられています。

 もともとはフランス王フランソワ1世が購入した作品でしたが、現在はフランスの国有財産であり、パリのルーヴル美術館が常設展示をしています。しばしば「謎」と表現される画題の不確かさ、スケールの大きな画面構成、立体描写の繊細さ、だまし絵めいた雰囲気など、さまざまな点において斬新であったこの作品は、現在に至るまで人々を魅了し続け、研究の対象となってきました。

作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
製作年 1503年-1519年頃
種類 ポプラ板に油彩
寸法 77cm ×53cm (30in ×21in)
所蔵 ルーヴル美術館、パリ


モナリザ、レオナルドダィンチ(複製版)
Source:Wikimedia Commons
By Anonymous, After Leonardo da Vinci - 1. The Hermitage, St. Petersburg, the old web site2. Arthermitage.org3. The Hermitage, St. Petersburg, Public Domain, Link


・「最後の晩餐」の複製版

 下はレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の複製版です。複製品がサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館にあります。

 実物は、イタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院にあります。私達が現地に行ったときは、ちょうど修復時で実物は見れませんでした。

作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
製作年 1495年 - 1498年
種類 壁画、テンペラ
寸法 420 cm × 910 cm (170 in × 360 in)
所蔵 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院、ミラノ

 『最後の晩餐』(伊: L'Ultima Cena)は、レオナルド・ダ・ヴィンチが、彼のパトロンであったルドヴィーコ・スフォルツァ公の要望で描いた絵画です。これは、キリスト教の聖書に登場するイエス・キリストの最後の晩餐の情景を描いています。ヨハネによる福音書13章21節より、12弟子の中の一人が私を裏切る、とキリストが予言した時の情景です。

 絵は、ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁画として描かれたもので、420 x 910 cm の巨大なものです。レオナルドは1495年から制作に取りかかり、1498年に完成しています。ほとんどの作品が未完とも言われるレオナルドの絵画の中で、数少ない完成した作品の一つですが、最も損傷が激しい絵画としても知られています。また、遅筆で有名なレオナルドが、3年という彼にしては速いペースで仕上げています。

 なお、「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」として、世界遺産に登録されていいます。レオナルドは、遠近法、明暗法、解剖学の科学を駆使し、それまでとはまったく違った新しい芸術を生み出しています。


つづく


copy of Leonardo da Vinci's fresco "The Last Supper" Oil on canvas
レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」(複製版)1495年 - 1498年

Source:Wikimedia Commons
By Unknown Artist after Leonardo da Vinci - http://hermitagemuseum.org/fcgi-bin/db2www/descrPage.mac/descrPage?selLang=English&indexClass=PICTURE_EN&PID=GJ-2036&numView=1&ID_NUM=1&thumbFile=%2Ftmplobs%2FWSV%24DP5QZEZC517O6.jpg&embViewVer=noEmb&comeFrom=quick&sorting=no&thumbId=6&numResults=17&tmCond=leonardo&searchIndex=TAGFILEN&author=Unknown%26%2332%3BArtist, Public Domain, Link