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立秋の上信越高原を行く@
〜野反湖に再び挑戦〜
青山貞一・池田こみち
 2008年8月10日
転載禁

◆立秋の上信越高原を行く 2008.8.7-8.9
 8.12.-8.14
  @野反湖に再び挑戦  A野反湖の自然景観  B野反湖の高山植物
  Cバラギ湖の自然景観  Dバラギ湖の高山植物 
   E白根山に登る  F弓池畔と湿原を歩く  G浅間大滝を体感する 
   H高原野菜を食べる  I白糸の滝を体感する
◆関連ブログ
  環境総研 北軽井沢研究室周辺の大自然(野反湖)
 
 環境総研 北軽井沢研究室周辺の大自然(白根山)
  環境総研 北軽井沢研究室周辺の歴史資源(草津町)
 
 2008年8月7日〜9日、恒例となった青山研究室の北軽井沢ゼミ合宿を10人で敢行した。

 今年のゼミ合宿では、はじめて群馬県、長野県、新潟県の3つの県の県境にある野反湖(のぞりこ)をコースに入れてみた。

 青山、池田は、過去、何度も野反湖に行っているが、いつも霧や雲がたちこめ満足に、日本有数のすばらしい景観が見えたのはほんの一瞬しかなかった。これは大げさでなく、本当に数秒しか湖の自然景観が見えなかったのである。



 そんなことから、合宿ゼミの現地視察にはあまりにもリスクが大きく、コースに入れるには至らなかった。もうひとつの理由は、北軽井沢から野反湖はあまりにも遠いことがあった。

 まず、天候だが、今回六合村の道の駅で休憩したときも、女性店員が「ここで天気がいいからといって、野反湖で天気になるかどうかは分からない」とはっきり言われたように、太平洋気候と日本海気候が正面衝突する野反湖の天気は「非常に気むずかしい」。そんなこともあり、今まで合宿の定番メニューに入れていなかった。

 今年の事例研究生のゼミ合宿では、8月8日に、野反湖に行くこととした。朝9時過ぎに別荘を出て、鎌原観音→長野原町→やんば館→八ツ場ダム建設現場→川原湯温泉→不動の滝を視察。その後、下の地図にある145号線から292号線に入り、六合村(くにむら)に向かう。

 六合村の赤岩に向かう途中、橋の上を猿が堂々と歩いているのを見つけた!



六合村の橋の上を歩く押すのニホンザル(車中から撮影)
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10


六合村の橋の上を歩く押すのニホンザル(車中から撮影)
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10


六合村の橋の上を歩く雄のニホンザル(車中から撮影)
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10

 休憩を取った六合村の道の駅の女性店員に寄ると、車で通勤途中、200匹近いニホンザルが道路の上をやはり堂々と歩いていたのを見たことがあるとのことだ。私たちが見た上の猿もすぐ近くを通っているのに、まったく物怖じしなかった。

 六合村では養蚕に関連する歴史的建造物が集中する赤壁地区を視察したが、おりからの猛暑、ボランティアで案内をしてくれているお年寄りがいない。やむなく車に乗りながらゆっくり赤壁地区を見て回ることとした。


真夏の六合村赤岩の歴史的建造物
さすがに激暑でガイドもいなかった!
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10


真夏の六合村赤岩の赤岩神社
猛暑でまったく人影がなかった!
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10

 赤壁から六合村「道の駅」で休憩をとったあと、405号線で野反湖に向かった。

 下の地図を見れば分かるように、国道145号線(約標高600m)から一旦国道292号線に入った後、標高約1550mの地にある野反湖に向かう。道は405号線である。この405号線をただただひたすら、車で登る。というのも、六合村の道の駅から野反湖までの間は、変化に乏しい山間地だからだ。


グーグルアースで作成した野反湖とその周辺の3次元図

 道の駅から405号線を車で約1時間以上、下図の405号線を一路野反湖まで向かう。すると忽然とブルーの野反湖が眼前に展開することとになる。

 下図では、左側が長野県側、右側が新潟県側、手間が群馬県側である。長野県側は、長野市北部の中野市に近い。


グーグルアースで作成した野反湖とその周辺の3次元図
出典:青山貞一、初秋を野反湖に見る、2007.9

 下図は、野反湖の周辺の地形である。

 この野反湖は、その昔、東京電力が水力発電を行うため山間地を堰き止めてできた湖だ。完成したのが1956年なので、すでに52年の歳月がたっており、はじめた見た人は誰もこれが人造湖であるとは思わない。


グーグルマップで作成した野反湖とその周辺の地形図
作成:青山貞一

 野反湖には、下図にあるように車の到着地である「現在位置」から高山植物群落を見ながらいくつかのトレッキングルートが楽しめる。また湖畔には2つのキャンプ場もあり、キャンプも楽しめる。さらにお金を払えば湖畔で釣りも楽し、まさに自然と共生できる贅沢なリゾート地でありエコツーリズムの場でもあるだろう。



 やっとのことで野反湖に到着すると、晴れてはいないが、いつもの霧や雲はなく、トレッキングに最適な天候だった。ただ、花曇りなので、写真撮影にはいまいちである。

 私たちは以下にある野反湖東岸コースを湖畔までトレッキングした。

撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10


野反湖にて 2008年8月8日
撮影:池田こみち:Nikon CoolPix S10



青山貞一の教育・研究におけるミッション&スタンス:

 環境分野で社会正義を実現すること。国際的視野をもちながら、同時に第三者的立場の研究者として環境問題の現場に積極的に関わること。

■青山貞一の現場主義の原点

 松下村塾は一方的に師匠が弟子に教えるものではなく、松陰が弟子と一緒に意見を交わしたり、文学だけでなく登山や水泳なども行なうという「生きた学問」だったといわれる。

 己に真の志あれば、無志は自ずと引き去る。
         恐るるにたりず。



野反湖にて  2008年8月8日
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10



野反湖畔の学生たち  2008年8月8日
撮影:青山貞一:Nikon CoolPix S10