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福井総裁の村上ファンド投資、事実とすれば大きな問題
小沢一郎演説

 
掲載日2006.6.15


(6月13日 小沢一郎代表 定例記者会見発言より要旨)

 (日本銀行の福井総裁が、村上ファンドに1000万円を投資していた問題に関して)私自身が事実関係を確かめているわけではありませんので、伝聞にしか過ぎないので、確たることは、それを前提として言えませんけれども、もし仮にそのことが事実であって、総裁就任中も持ち続けていたとすれば、それは法律的にいたしまして、金融のまさに元締めとしての日銀総裁が、結果として司直の手にかかるようなファンドに投資をしていたということは、日銀総裁としての姿勢として、大きな問題であると思います。

 その意味において、このことが本当に事実であったとすれば、私どもにとっても大きな問題として取り上げることもあり得ると思いますけれども、いずれにしても、私がいつも申し上げておりますように、最近の日本社会は、あらゆる分野で、上から下まで、そういう自らの立場、自らのあるべき姿というものを見失ってしまっている人が非常に多いという傾向に、私は大変、危機と危うさを感じております。

 小泉政治は、まさにそういう社会の風潮を助長し加速させるような結果をもたらしたという意味において、トップリーダーとしての小泉首相の責任もまた、常日頃、政治論として申し上げている通り、大きいと考えております。

(中略)

 日本社会の今日のモラルの低下、色々な無責任で利己的な風潮、それを小泉内閣は余計にそれを助長、加速させるような結果をもたらしたと。いつも言っている通り、私は個々の政策がどうのこうのと言うよりも、そういう日本での最高の権力者が、そういう無責任でいい加減な態度をとってきたということが、日本社会のそういった風潮を加速させたと、その意味で、小泉内閣の最大の罪はそこにあると、私がいつも言っている通りです。