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動物愛護を考える
茨城県民ネットワーク(CAPIN)


池田こみち
環境行政改革フォーラム副代表

2009年11月15日 
初出:独立系メディア


 今年も残すところあと2日となりました。それぞれの分野でのご活躍、一年間お疲れ様でした。

 来年2月の2009年度環境行政改革フォーラム研究発表大会には大勢の皆様からの発表申し込みを頂き、ありがとうございました。是非、予定に入れて頂いて、二日間の熱い議論を盛り上げていただきたいと思います。

 さて、坂本博之弁護士ご夫妻がこの夏から精力的に取り組まれた動物愛護の活動ですが、NPO法人(申請中)「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」を立ち上げられました。 

 環境行政改革フォーラムからは青山代表と私、そしてメンバーの野中さんらが顧問として名を連ねました。

 すでに活動は着々と実を結び、多くの子猫たちが里親に恵まれて命をつないでいるだけでなく、茨城県知事への申し入れなどを行い、県の動物愛護行政の改善が進められようとしています。なかなかすぐには劇的な変化や改善は難しいですが、このNPOにお仲間が集まって大きな力となっていくと思います。

 同ネットワークでは、現在署名活動を展開中です。是非ご協力をお願いいたします。

つくば市独自の動物愛護政策の導入を求める署名

企画者: 阿部 泉

提出先: つくば市長 市原健一殿 つくば市議会議長 鈴木富士雄殿

開始日: 2009年12月19日

 茨城県つくば市は、自主性・自律性の高いまちづくりをめざし、平成19年4月から特例市に移行しました。そのつくば市から平成18年度は、400頭を越える犬猫を茨城県動物指導センターに送り、その殆どが殺処分となりました。

 またセンターへ送られる前、市で保管している間に衰弱死する仔猫も多く存在しています。この仔猫たちは400頭の数字には入っていません。

 来年5月に新庁舎完成が予定されていますが、法律に則った適切な犬猫収容施設は計画されずにいます。茨城県は犬の殺処分数が最も多く、犬猫合わせて約10,000頭が未だ殺処分されています。その茨城県をつくば市から変えていきたいと考えています。

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 今日から冬休みとなった私、昼間久しぶりにテレビをみてましたら、動物愛護に関して次のような情報を得ました。(NHKのBS2 「わんにゃんカフェ」の情報)

 アメリカ、ロサンゼルス市では、年間5万匹の犬猫が捨てられ施設に持ち込まれ、そのうち2万匹は安楽死となるとのこと。そこで、なんとか安楽死をゼロにしようと、昨年、ロサンゼルス市はペットの不妊・去勢手術を飼い主に義務づける法律を制定しました。

 以下はLA市のWeb Siteです。法律に従わない場合には、500ドルの罰金が科せら
れます。ただし、市に届け出られた資格を有するブリーダーには繁殖が認められ
ています。
Spay and Neuter required for cats and dogs in L.A

しかし、不妊や去勢手術の費用は1〜2万円と高額であることから、市は週に数
日、移動式手術車を出して、無料で持ち込まれるペットの不妊・去勢手術をして
あげる、というサービスをはじめました。このサービスには二つの財団が協力し
ていますが、市からの助成を受けて活動しています。

Mobile Spay and Neuter Clinic

 日本でもこうした制度、サービスが導入されるようになることが理想ですね。

 別の話題ですが、また、ロサンゼルスなどアメリカ西海岸の都市部ではParis Hiltonなど芸能界のセレブたちががチワワを飼っていることから一躍チワワ人気が高まったそうです。しかし、この不況でチワワを飼いきれず施設に持ち込む人が急増、施設ではチワワばかり何百頭も集まってしまって大変な問題になっているとのこと。そこで、施設では、少しでも殺処分頭数を減らすため、小型犬の少ないアメリカ東部(ワシントンなど)などで、里親を探したところ200頭以上の里親を見つけることが出来、チワワをロスからNYやDCに空輸する作戦を展開したという話もありました。

 日本に比べて、少しでも殺処分される命を減らそうという努力が懸命に行われていることが分かりますね。

 来年は寅年、猫たちにとって少しでも幸せな年となりますよう。みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。坂本先生、鶴田様、大変ご苦労さまでした。

池田こみち