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ゼロ成長時代の本質的な構造改革
と自分の生き方


青山貞一氏(一新塾代表理事)

一新塾講義録概要 (2003年5月24日)
第12期入塾式+第11期中間講義

 東京都深川江戸資料館をお借りし、第12期入塾式が行われました。

 11期の方にとっては中間指導日となりました。全国(大阪、名古屋、沖縄など)から90名の方々が参加されました。

12期乳塾式写真12期乳塾式写真
青山氏の講義に聞き入る塾生達

 この 日本の危機の切実な状況を多角的な視点から問題の本質に迫っていただき、その問題に対して「このように体をはって本気で戦っている方がいたのか」と塾生から驚きの声。

 そして、主体的市民として私たちはどうアクションする道があるのかを示していただき、自らも何かチャレンジできるのではないかという勇気や希望をいただく講義でした。

 あまりに中身の濃い講義だったので、本当にごく一部だけをお伝えさせていただきます。まず、日本の何が問題なのか、「私たちを取り巻く環境」についてデータを元に、世界的な現状との比較の中であらゆる角度から講義されました。

とどのつまり、日本の何が問題なのか? 

 それは原因は下記3つに集約されます。

1。「観客」民主主義

  一億総評論家となっており、文句はいっても自らは動かない市民。 リスクをとって自らプレーヤーにはならない国民。 立法、行政、司法などへの参加が不十分、実戦的に参加していない。総じて、おまかせ民主主義、観客民主主義、手続き民主主義の3民主義が横行し、日本では主体的市民による民主主義は機能していない。

2。「官僚」社会主義

  官僚・公務員の裁量による行政運営。霞ヶ関の官僚がすべてを規制、許認可コントロールしてきた実態がある。国のいうことをきくものには(地方)補助金出すが、聞かないところには全く出さない。市町村合併はその一例だ。21世紀は古いOSの役人に社会運営を任せてはいけない。

.機能不全の議員

 アメリカでは議員が法律をつくるが、日本の議員は国から市区町村まで、ほとんど本務を果たしていない。大部分は役人が法律をつくっている。まさに、泥棒に金庫番をさせているようなものである。

 上の3つの問題で日本はあらゆる問題を抱え、現在立ち行かない状態ですが、市民はその危機感があまりありません。(危機感を実感するデーターを用い、さまざまな日本の現状を伝えてくださいました)

◆21世紀、私たちが向かうべき方向

 ・物質的成長神話からの脱皮
 ・成熟社会、さらに環境と調和した持続的社会の実現へ
 
◆主体的市民の選択としてどのような道があるか?

 @自ら議員になる
 A自ら委員になる
 B自ら原告になる
 C自らNGO/NPOを立ち上げる
 D現場で大規模の公共事業で戦う
 E独立系メディアをつくる


了・文責 一新塾事務局長 森嶋伸夫)