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CO2総排出量基準年より4.5%増   青山 貞一


 地球環境問題のなかで最もやっかいなのが地球温暖化だ。その主たる原因物質が二酸化炭素、CO2である。

 昨日、環境省は京都会議以降はじめて日本全体の二酸化炭素総排出量の値を公表した。それによると、基準年の1990年対比で4.5%増加していると言う。

 ご承知のように、京都議定書では、日本は基準年(1990年度)対比で−6%が目標だ。 したがって、単純計算すると2001年度の時点で、すでに目標排出量対比で+10.5%となっており、大幅にCO2総排出量が増加していることになる。

 本来、環境省は毎年単位で年間総排出量を公表すべきである。基準年から14年も経って2001年度の総排出量をおそるおそる公表しているようでは、到底、京都議定書の目標は達成できないだろう。

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<環境省>CO2総排出量を初公表 基準年より4.5%増
 
環境省は10日、国内の企業から排出されるCO2の総排出量を初公表した。 01年度は9億7100万トンに上り、京都議定書の基準年より4.5%増えていた。環境省は「工場を主とする産業部門は90年比で5.1%減っているが、企業活動全体では排出量が逆に増加していることが明らかになった」と話している。(毎日新聞2004年3月10日速報)