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仏NGOに資金協力する外務省  山崎 久隆

掲載日:2004.4.25


 この報道はまだ誰も紹介をしていないのですが、みんな知っているのでしょうか。僕はこれを読んで訳が分からなくなりました。日本のNGOに対しては「何が何でも直ちにイラクから出ろ」と強要し続けている国の政府が、海外のNGOに対しては無償資金協力をするというのです。

 そのうえ、協力の中身が、自衛隊が行っている事業と全く同じことをしてもらうというのですから、二重三重に分けが分かりません。

 つまり自衛隊の給水支援はほとんど役に立っていないことも認めているということなのでしょうか。

 こういうふうに外務省に聞けば、たぶん「いや、サマーワへの支援を充実させようという趣旨です」とか「フランスのNGOは安全対策もきちんとしているから大丈夫なのだ」とかなんとか言い分はあるのかもしれませんが。

給水という面だけで言えば、派兵された自衛隊による支援がいかに効率が悪いかを外務省自ら認めているわけです。

 もちろんこういった協力はどんどんするべきだし、4000万円弱などというけちな
ことをいわずに自衛隊派兵費用全部をつぎ込めばいい話です。

 ねがわくは、こういう資金協力が自衛隊派兵の大義を揺るがすと考えるだろう福田や安部などの横やりが入らないように、擁護してもらいたいと思います。

4/20 14:26:
政府 イラク・ムサンナ県で給水活動の仏NGOに無償資金協

NHKニュース速報

 政府は、イラクに派遣された陸上自衛隊が活動しているサマーワのあるムサンナ県で同じような給水活動を行っているフランスのNGO=非政府組織に、およそ三千九百万円を無償で資金協力することを決めました。
 イラクのムサンナ県では、陸上自衛隊がサマーワを中心に給水活動を行っていますが、フランスのNGOも去年六月から給水車三十五台を借り上げて、現地での給水活動を行っています。
 政府は、このNGOが、資金不足から活動が困難になっているとして、給水車の半年分の借り上げ代、およそ三千九百万円を無償で資金協力するこになりました。
 これによって、およそ六万人の住民に衛生な水の供給を継続できるということです。
な水の供給を継続できるということです。