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新幹線内販売員
受動喫煙 勤務時間の8割
 
最大で基準の11倍. 禁煙車にも煙流入
東大研究員ら調査


朝日新聞(2006.5.22)


 新幹線で働く販売員は勤務時間の8割以上で受動喫煙に悩まされている。そんな実態が、東京大の客員研究員の中田ゆりさんや大和浩・産業医大教授らの調査で明らかになった。

 東海道・山陽新幹線で働く販売員や車掌の後ろを同行し、たばこの煙を測定。喫煙車両に入るたびに、厚生労働省が定めている喫煙室内の基準値(1立方メートル当たり0.15mg)の3〜11倍の濃度の浮遊煙にさらされていることがわかった。

 また、0.05mg以上あると受動喫煙になるとすると、勤務時間の8割以上が受動喫煙にさらされていた。以前の調査では、喫煙車両から煙が流入し、隣の禁煙車両内の浮遊煙が基準の約3倍になる時もあったことが分かっている。

 JR東海は東海道・山陽新幹線の3月のダイヤ改訂で16両編成中の禁煙車両を11両から12両に。JR東日本の長野新幹線などでは全面禁煙化されている。

 健康増進法は、多数が利用する施設や鉄道などの管理者に受動喫煙の防止を義務づけているが、罰則はない。中田さんは「販売員には未成年者もいる。事業者任せでなく、法律で禁煙化することが早急に必要」と話す。


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 追記

 青山貞一です。

 この朝日新聞の記事は東大大学院の研究生が新幹線喫煙に関連してSPMの測定分析を行い、朝日新聞が発表しているもので、前回の記事も上記にリンクしましたのでご覧下さい。

 青山研究室でも卒論生にこの一年、携帯用デジタルSPM測定器をつたせ各所で測定分析を行っており、論文も出ています。このテーマは3年の事例研究生、卒論生に継続的にやってもらおうと思っています。

 これら卒業研究の成果の一部を6月上旬に発刊する武蔵工業大学環境情報学部の「環境報告書」に掲載します。

 新幹線の喫煙、禁煙問題は、朝日新聞が継続的におっかけており、それなりに対策が進んでいるようですが、まだまだです。

 そんな仲、昨年末(確か?)長野新幹線が全面禁煙となりました! 周知のように長野県庁は敷地を含め完全禁煙を試行しており、その影響もあると思います。

 JR側は距離、時間が短いから完全禁煙化したなどと言っていますが、航空機の場合、国際線では12〜14時間の長時間継続して乗ることになりますが、現在でははすべて禁煙です。