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マレーシアが荏原に発注
焼却施設建設を解約
地元で反対運動

信濃毎日新聞
 
掲載日:2006.9.8


 【シンガポール7日共同】

 マレーシア政府が大手プラントメーカー荏原(東京)に発注した大型ごみ焼却施設建設の契約解除を通知したことが七日、分かった。日量千五百トンのごみを処理する「世界最大容量」(同社)のガス化溶解炉で、二〇〇五年十月に総額五百数十億円で正式契約した。

 クアラルンプール近郊での建設計画をめぐっては、環境汚染を懸念する住民の反対運動が起きていた。アブドラ首相はマハティール前首相の手掛けた大型事業の見直しを進めており、こうしたことが解約の背景にあるとみられる。

 荏原によると、施設は首都のごみ増加に対応。現地企業と共同で〇三年二月に政府から受注。〇八年末ごろ完成予定だったが、今月一日付で解約が通知されたという。