エントランスへはここをクリック!    

BBC ラジオ「One Planet」が
日本のごみ問題を特集

タイトルは「World Without Waste」

池田こみち

掲載日:2005年10月25日

 7月末、BBCラジオのプロデューサーRamiさんから連絡があった。秋頃に、日本のごみ処理の現状について取材をしたいので、協力してほしいと。

 たまたま9月10日の土曜日に長野県原村・富士見町で、市民グループ主催の「ゼロ・ウェイストに向けて」と題する講演会を頼まれていたこともあり、地方の実態をその機会に取材したらどうかと持ちかけたところ、是非参加したいということになり、まだ残暑の厳しいなか、いっしょに長野県富士見町まで出かけた。

 Ramiさんは、オーストラリアABC駐在のBBC記者で、東京に来てから精力的に各方面の取材をこなした。新江東清掃工場を見学し、巨大な焼却施設を取材、環境省を訪問、さらには、ごみの有料化により減量化に取り組んでいる日野市を訪問し、市長へのインタビューも行った。

 富士見町での講演会では1時間半ほどの講演の後、生ゴミの堆肥化に取り組む市民の声や、数人の参加者にもこれからのごみ処理のあり方などについてインタビューを行っていた。

 ゼロウェイストのキャンペーンを継続的に行っているグリーンピースジャパンの佐藤さんのコメントもある。

この番組は、BBC(イギリス)とABC(オーストラリア)の共同制作であり、ABCからは、Lynneさんがナレータとして取材に同行した。

世界で日本ほどごみ処理を「焼却」に依存している国はない。環境省への取材では、「日本政府は3Rを推進しているが、一方で、焼却を益々推進しているのは矛盾ではないか」という鋭い質問をぶつけ、応える側がやや困惑している様子も聞こえてくる。

 この番組を聞いた世界の人々は日本のごみ処理の実態をどう感じるのだろうか。
是非、BBCやABCに寄せられたリスナーの感想も聞いてみたい。

 BBCのWorld Serviceは最も聴取率の高いラジオ番組と言われている。是非、世界各地に日本の異常な焼却主義の実態が伝えられ、外からも厳しい批判が寄せられることを期待したい。