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 住基ネットが
ウィニーにやられる日

日刊ゲンダイ

2006年3月30日


◆ あらゆる個人情報が丸見えに ◆

 ファイル交換ソフト「ウィニー」の流出被害が止まらない。きのう(29日)は、個人情報の宝庫である住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の関連情報まで流出していたことが発覚した。

 ネット上にブチまけられたのは、北道斜里町の住基ネット端末を操作する手引や職員パスワードなど。同町の職員が個人のパソコンに関連データを持ち帰り、なおかつウィニーを使っていた。幸い、個人情報の流出はなかったが、一歩間違えれば大変だった。

 「住基ネットは全国の個人情報がネット上で共有される仕組みで、氏名、生年月日、性別、住所といった住民票をまとめた個人情報がズラリと記載されています。女性や高齢者のひとり暮らしも一目瞭然です。各自治体の端末は職員のIDカードとパスワードがあれば操作できるため、これらが盗まれて悪用された場合、ほとんどの国民の個人情報が丸見えになります」(住基ネットに詳しいジャーナリスト)