エントランスへはここをクリック   

日本は独立国でも
民主主義国でもない
〜米軍再編成に日本が3兆円!?〜

日刊ゲンダイ

2006年5月1日


─ Dailymail Businessより ────────
■ 日本は独立国でも民主主義国でもない
■ 小泉売国政権のやっていること前代未聞の狂気の沙汰
───────────────────

 アメリカの都合で勝手にやっている米軍再編成になんでこの国の領土が蹂躙されるのか、米軍のグアム移転になんで国民の税金7000億円も差し出すのか。

 ここまでアメリカにバカにされ、いいように恐喝されているこの国の政治を世界中の識者が抱腹絶倒しているぞ。これほどの大事、国会審議もなく勝手に決めることは絶対許されない。

 日本はここまで舐められているのか――。霞が関の官僚ものけぞっていたのが、ローレス米国防副次官の「米軍再編に伴う日本側の負担は3兆円以上」という発言(25日)だ。

 日米は今月23日、在沖縄米海兵隊のグアム移転経費問題で合意した。日本側の負担は59.3%の約60億ドル(7100億円)。真水部分は28億ドル。米の責任者はローレスだったが、最後はラムズフェルド国防長官が出てきて額賀防衛庁長官と合意した。

 60億ドルだって、「フザケンナ!」だが、当初、米側は「75%は譲らない」と吹っかけていたから額賀は鼻高々で帰国した。バカな大マスコミはさっそく「捨て身のトップ会談」とか褒めちぎった。そうしたら、「いや、全部で3兆円ですよ」と“冷水”をぶっかけられたのである。

 額賀は赤っ恥だし、これで「日本の基地負担」が再び、クローズアップされる。日本政府は大慌てだが、結局、これが「日米関係」なのである。

とことんコケにされている日本の政治家 ◆

 米政府は米軍基地費用について「日本側に青天井の負担を求めるのは当たり前」と思っている。日本の政治状況なんか知ったこっちゃなくて、だから、このタイミングでこんな発言が出てくる。

 日本の財政事情なんてどうでもいいし、まして、沖縄県民の気持ちとか、考えたこともないだろう。

 日本は好きな時にいくらでもカネを引き出せる「米国のATM」なのである。法大教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

「在日米軍への思いやり予算(毎年約2300億円)は、『いてやっているんだからカネをよこせ』という米側の要求に応えたものです。

 今度のグアム移転費用は『出て行ってやるんだから、もっとカネ出せ』というものでしょう。こんな理不尽な話はありますか。しかも、移転費用が一体、いくらになるのかもハッキリしない。

 米国の主張はグアム移転に102億ドル、在日米軍再編に260億ドルらしいが、根拠もよく分からない。

 その額が正当かどうかも確かめようもない。そんな大金をホイホイと出す日本に世界中が驚き、呆れていると思います」 額賀は何しに米国まで行ったのか。

 小泉はどこの国の首相なのか。ローレス発言でコケにされた日本の政治家を世界中が笑っている。

米軍再編は日本にとって「百害あって一利なし」

 それにしても異様なのは、ここまでバカにされた日本側の反応だ。政府の米国ベッタリはいまに始まったことじゃないが、今回も怒るどころか、政府内には3兆円負担のために「臨時増税」案まで浮上している。

 安倍官房長官は「途方もない額だ」「説明を求める」と言いながら、「しかるべき予算措置が必要になる」とか言い出している。従順な召し使いか奴隷みたいだ。

 断っておくが、「米軍再編は自分たちの世界戦略の都合で始めるもの」(軍事ジャーナリスト・鍛冶俊樹氏)だ。それなのに、いつのまにか、沖縄の海兵隊のグアム移転は、日本側の要望みたいなことになっている。

 ワシントン州の第1軍団司令部の座間移転やその他の在日米軍再編も、日本の事情のように処理されている。