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追求すべき民主党が
疑惑のカネまみれ


日刊ゲンダイ

再掲載日:2007.1.26


─ Dailymail Businessより ────────────
■ 政治とカネのスキャンダル国会始まる
■ だが肝心の野党第1党民主党が疑惑のカネまみれではサマにならない
■ この惨状を正常化するには この手しかない
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二大政党だの政権交代だのがチャンチャラおかしい民主党の小沢代表と角田参院副議長のうす汚れた政治資金疑惑でもっと汚れている自民党政権閣僚のカネ疑惑追及もままならずという政界総腐敗
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 きょう(25日)から通常国会が始まるが、しまらないものになりそうだ。昨年暮れに佐田玄一郎行革担当相が事務所費問題で辞任に追い込まれ、その後も伊吹文明文科相、松岡利勝農水相、久間章生防衛相らの金銭疑惑が噴出している。本来だったら、野党が徹底追及し、大荒れ国会になるところだが、様子が違う。

 野党の方にも似たような「金銭疑惑」が出てきて、早くも「痛み分けか」みたいなムードなのだ。

 民主党のスキャンダルは、小沢一郎代表の政治資金管理団体が05年に事務所費を4億1500万円も計上し、秘書用の不動産を購入していたこと。さらに角田義一参院副議長(現在は無所属)が01年の参院選で朝鮮総連などから2520万円もの陣中見舞いをもらった裏帳簿が出てきたのに、政治資金収支報告書には未記載だったこ
と。

 小沢は「使途不明の資金や経費の付け替えなど、不正や虚偽記載は一切ない」と言い訳していたが、自民党の醜聞王、中川秀直幹事長に「世間の常識をはるかに超える規模のものだ」と批判され、久間にまで「職員(秘書)の寮を建てるための不動産取得が事務所費として計上できるのか」と言われている。

 久間といえば、怪しい利権話や暴力団との関係、政治団体を雀荘においていた疑惑などが噴出しているハレンチ大臣だ。そんなのに野党のトップが切り返されている。そこが問題なのである。

「小沢氏の問題は確かに法律には違反していない。しかし、政治団体は不動産登記できないので、不動産の名義は小沢氏になっている。政治団体が解散すれば、小沢氏のものになってしまう。世間は何だと思うし、これじゃあ、自民党の閣僚を追及できません」(民主党議員)

 せっかく、安倍政権の支持率が下がってきたのに、情けない話だ。

▼ 何度国民を裏切れば気が済むのか ▼

 角田にいたっては、政治資金の虚偽記載に加えて、朝鮮総連からの献金が事実なら外国人団体からの献金を禁じた法律にも違反する。キチンと調べるべきなのに、「献金の有無は確認しようがない。会計責任者を信じる」などと言い、「副議長職責を全うさせていただければありがたい」などとうそぶいている。「古い話だ」「資料がない」なんて理屈が通じるなら、自民党だって、同じ言い草で逃げ切る。まさしく、野党の自殺行為なのに、民主党執行部も「問題なし」としている。どうかしているのではないか。

 しかも、本紙が入手した裏帳簿をめくると、角田の疑惑を調査した民主党の国会議員、輿石東参院議員会長の名前も裏献金リストに出てくる。もうマンガなのだ。

「結局、通常国会では中傷合戦になるので、“撃ち方やめ”になりそうです。『あまり深追いすると、どんなヤブヘビが出てくるか分からない』と言う民主党議員もいます。政治とカネの問題は自民党の方が深く、古い。事務所費を飲食費などに付け替えていたことも発覚している。それなのに、民主が追い詰められないのだとしたら、国民の政党離れが加速するだけです」(政治評論家・有馬晴海氏)

 民主党は昨年の通常国会もライブドア疑惑で決定的なチャンスを掴みながら、永田メールで自滅。代表の前原が辞任に追い込まれた。小沢はその前の年金国会でも自爆している。県知事選は不戦敗ばかりだし、何度、国民を裏切るのか。この政党にはほとほと愛想が尽きるのだ。