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末期症状にある
安倍内閣と各政党


日刊ゲンダイ

再掲載日:2007.2.1

 
─ Dailymail Businessより ────────
■ 末期症状にある安倍内閣と各政党
■ 下がり続ける内閣支持率と支持政党なしが
■ 有権者の50%にもなったこの国の深刻な事態
■ 解決策は即刻の内閣退陣か解散総選挙以外なし
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無能力無責任の首相以下、問題大臣の伊吹、松岡、久間、柳沢が居直り続け、官房長官が居丈高の嫌われ者という顔ぶれでは、国と国民のためのマトモな政治など全く期待できないとアキレた声
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 予想通りといえば予想通りだが、これは深刻な事態だ。支持政党なしの「無党派層」が急増している。毎日新聞が27、28日に実施した世論調査によると、支持政党なしは49%と昨年12月の前回調査より10ポイントも増えている。国民の半数がどの政党も支持せず、無党派になっているのだ。4カ月前には28%しかいなかったから、異常な増え方である。

 深刻なのは、内閣支持率が急落し、同時に支持政党なしも増えていることだ。「安倍内閣の支持率は、毎日新聞の調査で40%に下落。フジテレビの調査では、ついに支持39%、不支持40%と逆転しています。ここまで政権が国民の信頼を失えば、野党に期待が集まるのが普通です。

 米国だってブッシュ政権の支持率が下がったら、野党の民主党が中間選挙で地滑り的な大勝を果たした。日本も2大政党なのだから、安倍政権がダメとなったら、民主党が政権批判の受け皿になるのが当たり前。

 ところが、民主党の支持率まで17%から13%に下落している。もはや国民は自民だ、民主だ、という状況を飛び越え、日本の政治そのものにノーを突き付けている。選挙があっても一票を投じる政党がない異常な状況です」(九大名誉教授・斎藤文男氏=憲法)

 そのまんま東が宮崎県知事選で圧勝したのも、いかに国民の政治不信が強いかの裏返しだ。

 既成政党がまともな政治をしていれば、いくらなんでも、お笑い芸人が当選することはなかったはず。日本の政治は行き着くところまで来てしまった。

◆ 疑惑続出、閣内不一致の異常政権 ◆

 国民が政治に絶望し、無党派層が急増するのも当然だ。こんな疑惑にまみれた政権に期待するはずがない。

 昨年末、佐田玄一郎行改相が事務所費の問題で辞任したのを発端に、伊吹文明文科相、松岡利勝農水相にも事務所費疑惑が発覚。久間章生防衛相には、政治団体の違法登記疑惑が浮上している。

 かと思えば、今度は柳沢伯夫厚労相が「女性は子どもを産む機械だ」と失言である。しかも、全員、辞任もせずに居直っている。それもこれも、肝心の首相があまりに無能なため、閣僚からバカにされているためだ。

「安倍政権のタガの緩み方は前代未聞です。首相が『教育関連3法案は通常国会で成立を目指す』と宣言しているのに、側近の下村官房副長官が『今国会の成立にはこだわらない』と水を差し、久間防衛相は『イラク戦争は間違っていた』と発言して首相を慌てさせている。もし、首相を畏怖していれば、もっと発言に気を使うはずです。

 実際、安倍首相は問題閣僚を叱り飛ばすこともできない。まとめ役の塩崎恭久官房長官が『閣内で意見が違うかのような印象を与えないように』と注意したが、その塩崎長官は居丈高な態度で人望はゼロというありさま。まったく政権の体をなしていません」(政治評論家・本澤二郎氏)

 しかも、これだけ「政治とカネ」が問題になっているのに、安倍首相は施政方針演説で一連の疑惑に触れようともしなかった。「戦後体制からの船出だ」「美しい国だ」とピント外れの空疎な文句を連発するだけだ。

◆ 自滅して政権を助ける野党第1党 ◆

 こんな政権だったら、背中を一押しすれば、簡単にひっくり返せるはずだ。ところが、肝心の民主党が自滅しているのだから世話がない。