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御社オフィス、オンライン等でデモを実施します。
使い勝手、疑問点、サポート内容をご確認いただけます。
御社の用途に合わせたご提案を行います。
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Super シリーズ共通の特徴
- 使いやすさ:シリーズ共通の操作性、地図を表示してマウスで座標指定、作業効率化のための様々な工夫
- サポート:実践的な導入時研修、丁寧迅速なサポート、開発者・プロの実務者による質問対応・アドバイス・調査
- 最新のソフトウェア:迅速な最新モデル対応、ユーザー要望を取り入れた日常的な改良
- 費用対効果:業務の効率化・コスト削減に高いコストパフォーマンス、5年間無料サポート・バージョンアップ版提供
- 教育効果:熟練の実務者から実務初心者まで丁寧なサポートにより実務レベルの向上
- 導入実績:環境アセスメント実施機関、ゼネコン、騒音対策関連、機械メーカー、行政、大学等に多数の導入
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Super NOISE(H)とは
幹線道路、自動車専用道路、細街路、インターチェンジ、ジャンクション、料金所、トンネル、半地下構造他の道路交通騒音影響予測を、環境アセスメント標準モデルASJ
RTN-Modelの従来版から最新版までを用いて効率的に行えます。
車種別交通量、信号有無、加減速、縦断勾配、各種道路構造、各種遮音壁、地表面効果、指向性、排水性舗装、高架構造物音、高架裏面反射、地形、建物等、複雑な要因を考慮した予測、対策検討を行います。
平面図を画像で画面に表示してマウスで簡単にデータを作成し、平面予測、沿道の両側断面予測、複数の指定した地点の予測が出来ます。
Super SPLINE/GISで作成した地形による回折減衰、地表面効果、予測点高さを考慮した計算も行えます。
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予測モデルの概要
- ASJ RTN-Model 2018(最新モデル): 日本音響学会が2019年4月に公表したASJ RTN-Model 2018(最新モデル)に同月中に対応いたしました。
(日本音響学会は2021年2月発行の学会誌で頒布のアナウンスをしているので2年近く早い対応)(Super NOISE(H)はサードパーティーとしては2021年4月現在唯一の対応ソフト。※環境総合研究所調べ
)
- ASJ RTN-Model シリーズ:
- L50 中央値(旧環境基準):
ASJ Model 1975(以前の標準モデル)
- LAeq 等価騒音レベル(現在の環境基準):
ASJ Model 1998、ASJ RTN-Model 2003、2008、2013、2018全てに対応しています。
環境影響評価、生活環境影響調査、大店立地法等の標準モデルで、道路計画段階、騒音対策の検討のため道路管理者、国、地方自体にも用いられています。
以前のモデルにより再現した後に最新モデルによる予測を行う業務への対応や、データ作成後にモデルを切り替えて違いの比較できます。
- 予測対象時間:1時間交通条件による予測と、24時間交通量条件による予測が行えます。
24時間交通量条件を設定した場合には24時間全てを計算し各時間および昼間・夜間の等価騒音レベルを計算できます。指定した時間帯(開始、終了時間を指定)の計算結果を表示することもできます。
24時間交通量条件から昼間・夜間の平均交通条件を用いて、昼間・夜間のみの等価騒音レベルを計算することで計算時間を短縮することもできます(走行速度の時間変化が無い場合)

計算条件の設定画面の例(予測モデル切り替え可能) |
- 日本音響学会ソフトとの比較:
日本音響学会ではASJ RTN-Model 2018計算結果確認用ソフトを有償頒布しています。
以下は日本音響学会ソフトとSuper NOISE(H)のモデルの対応状況の概要比較です。
Super NOISE(H)と
日本音響学会ソフト(ASJ RTN-Model 2018版)
ASJ RTN-Model 2018対応状況の比較
項目 |
○:対応
×:対応無し |
Super NOISE(H) |
日本音響学会頒布ソフト |
ソフトウェアの目的 |
業務、
調査研究 |
ユーザ自身の検算 |
道路構造 |
平面、盛土、切土、高架
(道路一般部) |
○ |
○ |
信号交差点部 |
非定常 |
○ |
○ |
準精密法
・簡便化 |
○※1 |
× |
準精密法 |
○※1 |
× |
トンネル抗口周辺部 |
○ |
○ |
掘割部(スリット法) |
○ |
○ |
半地下部(指向性点音源) |
○ |
○ |
高架・平面道路併設部、複層高架部 |
スリット法 |
○ |
○ |
散乱反射法 |
×※2 |
○ |
インターチェンジ部 |
○ |
× |
連結部 |
○ |
× |
|
|
音源
特性 |
定常・非定常走行区間
(密粒舗装、排水性舗装(敷設後の経年変化)、高機能舗装U型) |
○ |
○ |
縦断勾配に関する補正 |
○ |
○ |
指向性に関する補正 |
○ |
○ |
高架構造物音
(走行速度、橋種別) |
○ |
○ |
加速・減速区間 |
○ |
× |
ハイブリッド・電気自動車 |
× |
× |
回折補正 |
音源特性
(密粒舗装、排水性舗装、高架構造物音)に応じた回折補正量 |
ナイフウェッジ |
○ |
○ |
直角ウェッジ |
○ |
○ |
吸音性障壁 |
○ |
○ |
多重遮音壁 |
二重 |
○ |
○ |
三重以上 |
○
制限無し
(計算は三重) |
× |
張り出し型遮音壁 |
○ |
○ |
先端分岐型遮音壁 |
○ |
○ |
実製品の音響性能評価値を用いた
先端改良型遮音壁 |
○ |
× |
平面道路の低層遮音壁 |
○ |
○ |
有限長障壁 |
○ |
× |
築堤・厚みのある遮音壁 |
○ |
× |
透過音を考慮した回折減衰補正 |
○ |
× |
地表面
効果 |
複数地表面(法面とその他)
(透水性舗装の路面も) |
○ |
○ |
地表面の屈曲(断面形状) |
○ |
○ |
複雑な地形(3次元地形形状) |
○ |
× |
遮音壁とのカップリング |
○ |
○ |
遮音壁直後の地表面反射 |
○ |
× |
その他
伝搬に
関する
計算方法 |
空気の音響吸収 |
○ |
× |
気象の影響 |
○ |
× |
周波数ごとの伝搬計算法 |
× |
× |
波動数値解析による騒音の計算方法 |
× |
× |
建物群背後における計算方法 |
実用計算法 |
×※3 |
○ |
詳細計算法 |
○ |
× |
出力 |
時間別 |
平面コンター図 |
○ |
× |
断面コンター図 |
○ |
× |
地点別結果リスト |
○ |
○ |
昼間夜間別 |
平面コンター図 |
○ |
× |
断面コンター図 |
○ |
○ |
地点別結果リスト |
○ |
○ |
寄与レベルリスト |
○ |
○ |
予測条件リスト |
○ |
○ |
その他 |
旧バージョンデータの読み込み |
○ |
○ |
旧モデル(ASJ RTN-Model 1975, 1998, 2003, 2008, 2013等)対応 |
○ |
×
別製品 |
画像ファイルの読み込み、表示 |
○ |
○ |
マウスによる座標指定 |
○ |
○ |
カラーコンター
図の作成 |
任意色 |
○ |
× |
JIS Z8731 |
○ |
○ |
3次元コンター図、
地形上の結果表示図の作成 |
○ |
× |
対象道路 |
直線道路 |
交差点部
以外 |
平面 |
○ |
× |
断面 |
○ |
○ |
交差点部 |
平面 |
○ |
○ |
断面 |
○ |
× |
任意の形状の道路 |
交差点部
以外 |
平面 |
○ |
× |
断面 |
○ |
× |
交差点部 |
平面 |
○ |
× |
断面 |
○ |
× |
今後の機能追加・モデル追加予定 |
○
随時改良 |
× |
※1:データを自由に設定出来るため、準精密法等に対応したデータを作成可能
※2:計算量が膨大になり実務上現実的ではないため対応保留、希望があれば対応検討
※3:詳細計算法に対応しているため、計算量を減らすことが目的の実用計算法は不要 |
|
騒音予測で考慮される要素
|
予測対象範囲
以下の3通りの受音点を対象に予測を行えます。
- 平面予測:背景に設定した地図画像の範囲を対象として騒音レベルの分布を予測します。
計算結果はカラーメッシュ、コンター、距離減衰グラフ、3次元で表示できます。
距離減衰の勾配グラフでは、地形がある場合には同じ位置の地形の縦断勾配を表示することも出来ます。

交差点周辺騒音レベルの例
カラーコンター(等騒音レベル線)表示イメージ |
- 断面予測:地面から高さ方向の予測を行います。
平面予測範囲上にマウスで指定した位置、任意の高さまでの鉛直方向の断面を対象として騒音レベルの分布を予測します。
2断面指定できるので道路の両側の指定した距離までを別々に予測することも可能です。
計算結果はカラーメッシュ、コンター、3次元で表示できます。
|
|

断面計算の例(遮音壁2つの2重回折)

高架平坦併設道路の断面予測の例
高架構造物音・高架裏面反射音・張出型遮音壁・上方向回折考慮等
|
- 地点予測: 平面予測範囲上にマウスで指定した複数地点(高さは数値で入力)を対象として騒音レベルを予測し、一覧として示します。
計算条件により計算の途中過程の数値を出力することもできます。
|
|
予測結果表示
予測結果は、騒音の分布が直感的に分かりやすいカラーメッシュ、環境アセス等で一般的に用いられるコンター(等騒音レベル線のみと線の間を色で塗りつぶしたものの2通り)、プレゼンテーション効果の高い3次元表示、グラフ、地点別結果などで表示できます。
カラーメッシュの色、間隔、コンターの色、間隔、太さ、数字の有無、数字の大きさなどは自由に変更できます。 |
|
地形がある場合には等高線をデータ入力画面、予測結果等に任意の間隔で表示できます。
色数の増加、グラデーション設定も簡単に行えます。
メッシュ、コンター画像はコピー&ペーストや、JPEGファイルへ出力し報告書に掲載したり、コンターをDXFファイルに出力しCAD等で活用したりすることもできます。
|

カラーメッシュ表示イメージ

3次元表示の例

勾配グラフの例(騒音レベル) |
|
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コンター(等騒音レベル)表示イメージ

3次元表示の例(断面予測+平面予測)

勾配グラフの例(地形) |
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便利な諸機能
実務を効率的に行うための様々な機能があります。以下はその一例です。 ユーザーからの要望にも対応して常に改良、機能の拡充を行っています。
- 背景地図の表示:データ作成時、結果表示時に画像データおよび線画の地図を表示できます。地図画像は全体に表示することも、一部に表示することもできます。
- 等高線の表示:地形を設定した場合には、データ作成時、結果表示時に任意の間隔で等高線を表示できます。
- 縮尺から計算範囲の自動設定:表示した地図画像に縮尺がある場合には計算範囲(メッシュ数とメッシュ間隔)を縮尺から自動設定できます。
- マウスドラッグによる座標の移動:マウスドラッグにより簡単に道路リンク、遮音壁、路端他の要素、計算地点等を移動できます。
- 道路リンクの複製:指定範囲の道路リンクを複製して平行移動し、反対車線の道路が簡単に作成できます。
- 計算データの平行移動、回転:計算データ全体を水平方向、鉛直方向に指定した距離移動したり、原点を中心に任意の角度回転したりできます。
- 地形の変更:多角形指定による任意の範囲の地形の変更を行えます。さらに道路区域内の地盤面の高さを路面高さに合わせて簡単に変更できます。
- 定規・分度器表示:道路リンクの入力の際に定規、分度器が表示されます。図面上の測点位置が見えにくくても正確に20mの位置に入力できます。
- 交通条件一括設定:道路リンクに設定した同期番号を利用して、24時間交通量・速度をCSVファイルから一括設定し大規模なデータを簡単に作成・管理できます。
- Z座標のコピー:1車線のZ座標(路面高)を入力した後、他の車線、高架高欄、遮音壁、高架裏面等にコピーすることでデータ作成作業時間が大幅に短縮できます。
- 盛土作成支援:盛土では回折点と路端が同じ座標になります。一方を作成した後、他方を自動的に作成でき作業時間が短縮できます。
- パワーレベル補正:ASJ RTN-Modelに無い要素を考慮するために道路リンク毎にパワーレベルを補正できます。
|
|
- 2つのデータの比較:2つのデータファイルの違いを一覧として出力し変更点を簡単に確認できます。
- カーソル位置の騒音レベル表示:画面上でマウスカーソルを動かすだけで、平面計算結果よりマウスカーソルに近い格子点の騒音レベルを表示します。
- 断面予測結果の左右反転:道路の両側で断面予測を行った場合の予測結果コンターを1クリックで左右反転できるので、両側のコンターを並べて報告書に簡単に掲載できます。座標軸の位置も左右変更できます。
- 計算対象除外範囲の設定:道路区域内や遠方など計算が不要な範囲を設定することで計算時間を短縮できます。
- 最大地点のレベル表示:道路区域内を計算対象除外範囲の設定とすることで、最大レベルの地点に×印を、その地点の騒音レベルを表示できます。これにより道路区域外の最大地点が簡単に分かります。
- 沿道環境基準による評価:平面計算結果を類型別、昼夜別の沿道環境基準により評価し色分け等で表示できます。地域類型は任意の範囲に指定できます。
- 遮音壁高さの検討:指定した地点あるいは平面計算の指定範囲全体で指定した目標レベル、あるいは地域類型毎の環境基準を達成するために必要な遮音壁の高さや幅を自動的に求めることができます。
- 音源毎の寄与レベルの出力:複数の受音点それぞれに対して何デシベルずつ寄与があるか一覧を出力することができます。
- 計算過程の出力: 道路リンク毎の代表点音源のパワーレベル、直達距離と距離減衰、回折点の座標と行路差、それによる回折減衰、その他多くの音源−受音点毎の計算過程を可能な限り出力することが出来ます。
- Super HIWAY(自動車大気汚染予測)との相互活用:Super HIWAYで作成した自動車排ガス予測データを読み込めるため、座標、交通量等をあらためて入力する必要はありません。Super HIWAYでSuper NOISE(H)のデータを読み込むこともでき、騒音予測、大気汚染予測がセットになった業務の作業時間が半分近くに短縮できます。他の道路系システムとの連係も可能です。
- Super NOISE(P)(固定騒音予測)との相互活用:Super NOISE(P)で予測した結果を直接読み込んで騒音レベルを重合できます。複合的な音源からの影響予測が行えます。
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応用分野の例
- 道路事業における騒音予測(環境アセスメント)
- 建設工事に伴う運搬車両による周辺地域の道路交通騒音予測(環境アセスメント)
- 商業・業務施設開発事業計画に伴う建設工事時、供用時の道路交通騒音予測(環境アセスメント)
- 廃棄物処理施設計画に伴う建設工事時、供用時の道路交通騒音予測(環境アセスメント)
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- 大規模小売店舗の立地による将来の道路交通騒音の近隣への影響予測
- 既存道路の騒音対策(遮音壁の設置範囲・高さの検討、高架構造裏面吸音設置、低騒音舗装)の検討
- 交通量・騒音実測調査に基づく、沿道における現況の道路交通騒音の分布把握調査
- 自動車公害防止計画等の道路交通政策、各種行政計画策定のための騒音予測、対策効果検討
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データ数等
- メッシュ数: 制限なし(通常300×300以上)
- メッシュ間隔: 任意に設定(1m未満〜数百m等)
- 対象空間規模: 制限なし
- 音源・壁面・路端、その他の数: 制限なし
- 音源・壁面・路端、その他座標: 0.1m単位(0.01m単位)、マウス、数値入力
動作環境
- OS: Windows 10、Windows 11
- ストレージ(HDD, SSD)、主記憶(RAM):一般的にOSが推奨する程度で使用可能です。
- USBポート:ライセンス用にUSBの空きポートが1つ必要です。
サポート体制
- 導入時研修:ユーザーのオフィスあるいはオンラインで導入時研修を行います(追加費用はかかりません)。
予定されている業務がある場合にはそれを対象とすることで業務が効率的、確実に進みます。
- サポート期間:導入時より5年間のサポートおよび最新版の提供を行います。
開発技術者が操作方法、パラメータやモデルの考え方等に到るまで幅広く業務を支援いたします。
- 最新モデル対応・機能改良:日常的にソフトウェアの改良を行っております。
最新モデルへの対応も迅速に行っています。
- ユーザーの要望対応:ユーザーからの要望により機能や予測モデルの追加・改良を行っております。原則として追加費用はいただいておりません。
- 定期的なバージョンアップ版の提供:サポート期間中はバージョンアップのあった月(ほぼ毎月)は更新の内容をお知らせし、最新版を提供しています。
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デモのご案内
- 御社のオフィスあるいはオンラインでソフトウェアをご覧いただきながらご説明し、ご質問等にお答えいたします。また、想定されている業務のご相談にも対応しております。
- デモには費用はいただいておりません。北海道から沖縄までご希望の場合には日程調整を行いますので、下記の問い合わせ先まで御連絡ください。
御購入のご案内
- ご不明の点、ご希望等ございましたらお問い合わせください。
- 御依頼いただければ価格表をメールいたします。また見積書を作成いたします。
- 複数システムの同時購入、複数ライセンスの購入には割引がございます。
計算サービスのご案内
■ 高度で迅速な計算業務に対応いたします
- Super NOISE(H)を用いて一様な断面の道路から地形を含むインターチェンジ等のような複雑なケースまで、最新モデルを用いた計算サービスに対応いたします。
- ソフトウェアの購入の予算的、時間的な余裕が無い場合、納期に余裕が無い場合、複雑な条件設定が必要な場合、Super NOISE(H)を用いた出力を実際の業務で見てみたい場合等にご利用ください。
- 既にソフトウェアを購入されたお客様にはデータ納品も可能です。データの条件を変更して再計算、検討等にご活用いただけます。
■ 見積を御依頼ください
- 計算対象範囲、道路構造等が分かる図面(PDF)、予測対象(官民境界地点、騒音レベル勾配、断面コンター、平面コンター等)、周辺地形、建物考慮の有無等、報告書作成の要否(結果だけでいいか、報告書形式での納品が必要か)および納期等をお知らせください。
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■お問い合わせ■
株式会社 環境総合研究所
〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-31-9-401 TEL 03-6421-4610 FAX 03-6421-4611
連絡先メールアドレス:office@eritokyo.jp(担当:鷹取)
(C)Copyright by 株式会社 環境総合研究所
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参考資料:
ASJ RTN-Model 2018対応リリース情報(2019/4/23掲載)
2019年4月、日本音響学会誌76巻4号(2019)にて公表された最新モデル(ASJ RTN-Model 2018)に対応いたしました。検証の目的でご利用いただけるよう、サポート期間中のユーザー様に早期リリース版を無償で提供しております。新規購入、サポート契約再開等についてのご相談も御連絡ください。
ASJ RTN-Model 2018の主な改良点およびNOISE(H)による対応
- 車種分類
・小型車類に占める小型貨物車の割合が小さくなりデータが少なくなったことから、小型車類を乗用車と小型貨物車に分けず、従来の4車種分類を3車種分類に変更されました。
- パワーレベル式
・最新のデータを反映させてパワーレベル式を見直しされました(密粒舗装のうち小型車類の定常走行)。
・排水性舗装の効果を補正量として与えるのではなく、排水性舗装の場合のパワーレベル式を導入されました(定常走行・減衰走行、加速走行)。
・なお経年劣化は式として表現されているものの実際にはきわめて小さいことが判明しています。(従来の式で劣化とみえたのは舗装した時期の技術の違いによるものであることがわかっています)
・高機能舗装Uに対するパワーレベル式が追加されました(自動車専用道路の定常走行区間のみ)。
・以上より、密粒舗装(定常・非定常)、排水性舗装(一般道路の定常・非定常、自動車専用道路の定常、料金所付近・連結部付近の加速・減速)、高機能舗装U(自動車専用道路の定常)のパワーレベル式がそれぞれ示されました。
- 縦断勾配
ASJ RTN-Model2013では縦断勾配の補正は密粒舗装に限定されていましたが、ASJ RTN-Model 2018では密粒舗装に限定されなくなりました(密粒舗装、排水性舗装、高機能舗装Uのいずれにも適用)。
- 回折補正量の計算式
・ナイフウェッジの計算式が変更になり、さらに自動車走行騒音の係数Cspecが密粒舗装について変更、排水性舗装は1年未満が廃止され一本化、高機能舗装Uについて追加されました。
・建物や法肩などの回折補正量の計算式が新たに設けられました(直角ウェッジ)。
・直角ウェッジの式を利用して築堤・厚みのある障害物の回折補正量の計算式がナイフウェッジの多重回折の計算式と同じになりました。
・高架構造物音の高架構造による回折減衰の式が、高架橋の種類によってナイフウェッジと直角ウェッジの式を使い分けるよう変更されました。(指定のない高架橋についてはNOISE(H)ではナイフウェッジで計算するようにしております。)
・これに合わせてNOISE(H)では盛土・切土の法肩に設定する回折点(としての遮音壁)と遮音壁をデータ上、区別できるようにしました。
・張り出し型遮音壁の回折減衰の計算方法が変更となり厚みのある遮蔽物での回折補正量の式に補正を行う方法となりました。なお張り出し部の幅が50cm未満については直壁として計算するようになっています。(なお、張り出し型遮音壁を含む複数の遮音壁=複数回折の計算方法は示されていません。他にも同様に計算方法が示されていないため「正解」のない組み合わせがあります)
- 地表面効果
・排水性舗装の路面では固い地面相当の地表面効果が確認されているのでこれに対応しました。
・地表面効果が30dBを超えると風や大気の乱れの影響で計算値ほど減衰が生じないため、地表面効果による減衰量は最大30dBとするよう変更されました。
・ASJ RTN-Model 2013までは平均伝搬高さの計算時に切土の場合の法肩上の高さが1m未満の時は1mとして計算することになっていましたが、ASJ
RTN-Model 2018では道路構造に関わらず平均伝搬高さが0.6m未満の時は0.6mとして計算するよう変更されました。
・地表面による超過減衰が始まる距離の計算に用いるZiの計算方法が変更となりました。
- 遮音壁背後の地面による反射
・遮音壁の背後に受音点がある場合、遮音壁より受音点側の地面による反射音を加算するよう変更されました。(ASJ RTN-Model 2013では「加算してもよい」でしたのでNOISE(H)では加算していませんでした。)
- トンネル抗口音の指向性
・トンネル抗口音は直接音と反射音・拡散音(仮想面音源)をそれぞれ計算して合計されます。
・このうち反射音・拡散音(仮想面音源)の計算方法に指向性を考慮した項が追加されました。ただしパラメータが「吸音対策なし」のみ示されているため、吸音対策がある場合は従来通り指向性の項のない計算式で計算します。
- 単独建物の反射音計算の削除
・ASJ RTN-Model 2013では単独建物の計算について1パスの方法(上方から回折する経路のみ計算)、上方と側方の回折音を考慮する方法の2通りの計算式が示され、さらに壁面反射音の計算方法が示されていました。(Super
NOISE(H)では1パス方法+壁面反射音の計算の組み合わせに対応)
・ASJ RTN-Model 2018では1パスの方法のみが示され、側方からの回折および壁面反射音の計算方法は示されなくなった(ほとんどの場合寄与が小さい)ため、NOISE(H)でもASJ RTN-Model
2018としては上方回折のみの計算を行うこととしました。
- 建物群の計算方法
・ASJ RTN-Model 2018では、従来の方法よりも簡易な実用計算法および実用計算法における計算の省略方法が示されました。
・ASJ RTN-Model 2013の建物群の計算方法はASJ RTN-Model 2018では付属資料A8に実用計算法よりもより詳細で正確な計算を行う詳細計算法として示されています。
・Super NOISE(H)では、ASJ RTN-Model 2018においても建物群を選択した場合にはこの詳細計算法により計算を行うことにしました。
- その他
・上記以外に、大型バスのパワーレベルが新たに示され、散乱反射法の計算式が改良されています。また付属資料にはハイブリッド自動車・電気自動車のパワーレベルも示されています。
・大型バス、ハイブリッド自動車、電気自動車は2車種分類、3車種分類(従来の4車種分類)毎に交通量を設定する方法になじまないため対応保留としましたが、需要がある場合には対応を検討いたしますので御連絡ください。
・散乱反射法については従来も非対応としておりました。これは計算時間が膨大となるため実務での使用は現実的ではないとの判断からの保留です。
・回折減衰による補正量は30dBまで、回折行路差20mまでとするかどうかについては検討中です
|
ASJ RTN-Model 2013対応版リリース情報(2014/4/22掲載)
ASJ RTN-Model 2013の主な改良点
- 伝搬計算
・回折に伴う減衰に関する補正に関して、吸音性遮音障壁に対する回折補正量の計算方法が新たに追加された。
- 道路特殊箇所の騒音
・インターチェンジ部について、自動料金収受システム(ETC)を設置した料金所を通過する自動車の速度並びに前後の加速時の加速度が、実測結果に基づき暫定的に設定された。
・掘割・半地下部の指向性点音源モデルの補正式を見直して、より汎用性のある方法に変更された。
・半地下部に用いられる吸音ルーバーの設置効果の計算方法が新たに追加された。
- 建物・建物群背後における騒音
・建物群背後における騒音予測には、これまでに線音源モデルによる計算方法が示されてきたが、今回は点音源モデルによる計算方法を新たに追加された。
Super NOISE(H)と日本音響学会ソフト(ASJ RTN-Model 2013版)
ASJ RTN-Model 2013対応状況の比較
(Super NOISE(H)は2014/4現在の仕様)
項目 |
○:対応
×:対応無し |
Super NOISE(H) |
日本音響学会頒布ソフト |
ソフトウェアの目的 |
業務、
調査研究 |
ユーザ自身の検算 |
道路構造 |
平面、盛土、切土、高架(道路一般部) |
○ |
○ |
信号交差点部 |
非定常 |
○ |
○ |
準精密法・簡便化 |
○※1 |
× |
準精密法 |
○※1 |
× |
トンネル抗口周辺部 |
○ |
○ |
掘割部(スリット法) |
○ |
○ |
半地下部(指向性点音源) |
○ |
○ |
高架・平面道路併設部 |
スリット法 |
○ |
○ |
散乱反射法 |
×※2 |
○ |
インターチェンジ部 |
○ |
× |
連結部 |
○ |
× |
回折補正 |
通常の直壁 |
○ |
○ |
吸音性障壁 |
○ |
○ |
多重遮音壁 |
二重 |
○ |
○ |
三重以上 |
○
制限無し
(計算は三重) |
× |
張り出し型遮音壁 |
○ |
○ |
先端分岐型遮音壁 |
○ |
○ |
実製品の音響性能評価値を用いた
先端改良型遮音壁 |
○ |
× |
平面道路の低層遮音壁 |
○ |
○ |
有限長障壁 |
○ |
× |
築堤・厚みのある遮音壁 |
○ |
× |
透過音を考慮した回折減衰補正 |
○ |
× |
地表面効果 |
複数地表面(法面とその他) |
○ |
○ |
地表面の屈曲(断面形状) |
○ |
○ |
複雑な地形(3次元地形形状) |
○ |
× |
遮音壁とのカップリング |
○ |
○ |
その他伝搬に関する
計算方法 |
音源特性(密粒舗装、排水性舗装、高架構造物音)
に応じた回折補正量 |
○ |
○ |
スリット法に対応した反射補正量 |
○ |
○ |
低層遮音壁の回折補正量 |
○ |
○ |
空気の音響吸収 |
○ |
× |
気象の影響 |
○ |
× |
建物・建物群背後における騒音 |
点音源モデル |
○ |
× |
線音源モデル |
○ |
× |
周波数ごとの伝搬計算法 |
× |
× |
波動数値解析による騒音の計算方法 |
× |
× |
音源特性 |
定常・非定常走行区間
(密粒舗装、排水性舗装(敷設後の経年変化)) |
○ |
○ |
縦断勾配に関する補正 |
○ |
○ |
指向性に関する補正 |
○ |
○ |
高架構造物音(走行速度、橋種別) |
○ |
○ |
加速・減速区間 |
○ |
× |
出力 |
時間別 |
平面コンター図 |
○ |
× |
断面コンター図 |
○ |
× |
地点別結果リスト |
○ |
○ |
昼間夜間別 |
平面コンター図 |
○ |
× |
断面コンター図 |
○ |
○ |
地点別結果リスト |
○ |
○ |
寄与レベルリスト |
○ |
○ |
予測条件リスト |
○ |
○ |
その他 |
旧バージョンデータの読み込み |
○ |
○ |
旧モデル(ASJ RTN-Model 1975, 1998, 2003, 2008等)対応 |
○ |
×
別製品 |
画像ファイルの読み込み、表示 |
○ |
○ |
マウスによる座標指定 |
○ |
○ |
カラーコンター図の作成 |
任意色 |
○ |
× |
JIS Z8731 |
○ |
○ |
3次元コンター図、地形上の結果表示図の作成 |
○ |
× |
対象道路 |
直線道路 |
交差点部
以外 |
平面 |
○ |
× |
断面 |
○ |
○ |
交差点部 |
平面 |
○ |
○ |
断面 |
○ |
× |
任意の形状
の道路 |
交差点部
以外 |
平面 |
○ |
× |
断面 |
○ |
× |
交差点部 |
平面 |
○ |
× |
断面 |
○ |
× |
今後の機能追加・モデル追加予定 |
○
随時改良 |
× |
※1:データを自由に設定出来るため、準精密法等に対応したデータを作成可能
※2:計算量が膨大になり実務上現実的ではないため対応保留、希望があれば対応検討 |
以下はASJ RTN-Model 2008以前の更新情報です。当時のSuper NOISE(H)更新情報の案内資料から転載したものです。以下に未記載で対応済みの部分もございます。(原則としてASJ
RTN-Modelの本文記載分は対応)
ASJ RTN-Model 2008対応版リリース情報(2009/4)
ASJ RTN-Model 2008の主な改良点
- 音源特性
- 二輪車のA特性パワーレベルの計算方法が示された。
- 自動車専用道路と一般道路の連結部、信号交差点付近の加速、減速時のA特性パワーレベルの計算方法が追加された。
- 排水性舗装等の騒音低減に関して、走行速度に対する依存性、経年劣化、加速・減速時の低減量などの見直しにより、計算方法の変更、追加が行われた。定常走行区間だけでなく、非定常走行、加減速区間へも適用できるようになった。
- 伝搬計算
- 回折減衰について、密粒舗装(一般の舗装)と排水性舗装についての計算方法の見直し、高架構造物音に対する回折減衰計算方法の追加
- 高架構造物による上方向への回折減衰の考慮の方法が示された。
- 張り出し型遮音壁による回折減衰の計算方法の追加
- 道路特殊部
- 自動車専用道路と一般道路の連結部、信号交差点部における実用的な計算方法が示された。
- 掘割・半地下部の指向性点音源モデルの補正式が見直され、より汎用性のある方法に変更された。指向性パラメータが変更、追加された。
- 高架構造物音
- 高架構造物音のA特性パワーレベル計算式の定数項の値が更新された。
- 単独建物・建物群背後
- 単独建物による回折減衰、反射音や建物群背後における複雑な反射を考慮して、個別の地点ついての計算方法が追加され、コンターの描画等が可能となった。
- その他
- 遮音壁を透過する騒音について一般的な遮音壁の透過損失の目安が示された。
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ASJ RTN-Model 2003対応版リリース情報(2004/9)
ASJ RTN-Model 2003の主な改良点
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自動車走行パワーレベルモデル式関係
- 排水性舗装(小型・大型車、一般・自専別、施工後経過年を考慮)
- 縦断勾配に関する補正(密粒舗装、大型車類、上り勾配)
- 指向性に関する補正
- その他
- 伝搬計算関係
- 排水性舗装に対する回折減衰補正
- 築堤による回折減衰
- 多重障壁による回折減衰
- 空気の音響吸収による減衰に関する補正
- 風の影響による騒音の変動に対応(任意の風向・風速に対応)
- 高架裏面反射の遮音壁がある場合の経路に対応(スリット方式)。
- 特殊部
- トンネル坑口周辺騒音(直接音、反射・反響音、排水性舗装考慮)
- インターチェンジ部、信号部における加速・減速のユニットパターン自動設定に対応
- インターチェンジ料金所、信号部における停止時の騒音レベルに対応
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その他の音源
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