「非戦」は、1年ちょっと前に刊行した著書です。
 米国によるイラク攻撃が具体化されつつある今、再度、世に問いたいと思います。
 私の印税は、すべて「国境なき医師団」に寄付しております。 青山貞一

 「非戦」 監修:坂本龍一sustainability for peace
 出版社 幻冬舎 1500円(本体)+税

左:青山貞一、右:坂本龍一さん、
東京都品川区の環境総合研究所にて
 9月11日の同時多発テロ事件は、21世紀を迎えた人類社会の深層に大きな亀裂を走らせました。そして、限りなく報復に近い米英軍のアフガニスタン攻撃は、その亀裂の深さと広がりをあらためて浮き彫りにしつつあります。本書は、近現代史の転換点を理解するために、マスコミとは別な視点から幅広い声を集め、〈非戦=戦わない〉ことによる平和な世界の実現について考える材料を提供する試みです。内外から50人以上の論考と、本書ならではの情報を盛り込んでいます。本書の印税は、最低限の事務経費を差し引いたのち、賛同いただける著者の印税分が9.11の被害者とアフガン難民・国内被災民への支援にあてられます。

sustainability for peace(平和のための持続可能性)
ホームページ http://www.sustainabilityforpeace.org/

坂本龍一(音楽家)
枝廣淳子(会議通訳者・環境ジャーナリスト)
南島信也(朝日新聞記者)   
星川淳(作家・翻訳家)
中島みゆき(毎日新聞記者)  
宮内勝典(作家)
青山貞一(環境総合研究所)
羽仁カンタ(A Seed Japan)
小林一朗(サイエンス・ライター)
桑原茂一(選曲家)
空里香(クリエイティブ・ディレクター)
戸田清(長崎大学)
田中優(未来バンク事業組合)
高野孝子(エコクラブ/ワールドスクールネットワーク)

「非戦」についての問い合わせ先:幻冬舎営業部 03−5411−6222

坂本龍一「あとがき」より

事件以降、大手メディアの流す報道は、一部質の高い論評などもあったが、多くはアメリカ寄りの一方的なものが多いと感じられ、残念ながらそこからはテロと戦争の真実が見えてこなかった。このような非常事態の中で、いかにぼくたちが「真実」から遠ざけられているか、改めて気づかされる。
一方、ネットには様々な陰謀説も含めて、多種多様な論考や意見がとびかっていた。そこでぼくは、二、三人の友人たちと、お互いに重要だと思われる論考や記事を発見しては、メールで送り合うことを自然発生的に始めていた。そして煩雑さを避けるため、この情報交換はメーリングリストへと発展した。そして、このメーリングリストに、次々と新たな友人たちが加わり、交換される情報も増していった。
お互いに情報を送り合う中で、いつしかそれらの論考や記事をまとめた本を出版しようという話しがもちあがった。一般のメディアではあまり目にすることのない、こうした声を少しでもたくさんの人に読んでもらいたいとの思いからだ。


主な執筆者

坂本龍一(音楽家)
村上 龍(作家)
中村 哲(医師、ペシャワ−ル会現地代表)
加藤尚武(鳥取環境大学学長、日本哲学会委員長)
上村英明(市民外交センター代表)
辺見 庸(作家)
山本芳幸(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)カブ−ル事務所所長)
重信メイ(ジャ−ナリスト)
梁石 日(作家)
佐久間智子(元市民フォ−ラム2001事務局長)
小林一朗(CHANCE!(平和を創る人々のネットワ−ク)事務局長)
オノ・ヨーコ(ア−ティスト)
TAKURO(ミュ−ジシャン)
桜井和寿(ミュ−ジシャン)
大貫妙子(歌手)
佐野元春(ミュ−ジシャン)
青山貞一(環境総合研究所所長)
戸田 清(長崎大学 環境科学部助教授)
田中 優(未来バンク事業組合理事長)
熊谷伸一郎(「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」事務局長)
宮内勝典(作家)
逢坂誠二(北海道ニセコ町町長)
銀林美恵子(「戦争への道を許さない下町女たちの会」世話人)
羽仁カンタ(A SEED JAPAN理事)
森野栄一(経済評論家、「ゲゼル研究会」主宰)
星川 淳(作家、翻訳家)
バーバラ・リー(米・カリフォルニア州選出の連邦下院議員、民主党)
マドンナ(歌手、女優)
ジョン・ゲラッシ(政治学者)
ジョン・ピルジャー(ジャ−ナリスト、映像作家)
ヴァンダナ・シヴァ(科学・技術・自然資源政策研究財団主宰)
リゴベルタ・メンチュウ(人権運動家、ノーベル平和賞受賞者)
エドゥアルド・ガレアーノ(ジャ−ナリスト、作家)
ダグラス・ラミス(政治学者)
ロバート・ボウマン(宇宙防衛研究所所長)
ペルベース・フッドボーイ(パキスタン、カイゼアザム大学量子力学教授)
ハワード・ジン(歴史家)
ウィリアム・シャバス(アイルランド人権センタ−理事)
シーモア・ハーシュ(ジャ−ナリスト、ピュ−リッツァ−賞受賞)
デヴィッド・ダンカン(作家、環境運動家)
モハマド・アブタヒ(イラン副大統領)
チャルマーズ・ジョンソン(国際政治学者、日本政策研究所所長)
テリー・テンペスト・ウィリアムス(ネイチャ−ライタ−)
ウェンデル・ベリー(作家、詩人)
A.T. アリヤラトネ(サルボダヤ運動指導者)
ユスフ・イスラム/元キャット・スティーブンス(歌手)
ポール・ホーケン(著述家)