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ワシントン・ポスト;
欧米、ノルドストリームを爆破した犯人を
「突き止めることにあまり熱心でない」

NATOの指導者たちは、同盟国が関与しているかどうか、むしろ
知らない方がいいと思っている、と同紙の情報筋は述べている。

West ‘not so eager to find out’ who bombed Nord Stream – WaPo
NATO leaders would rather not know if their allies were involved, the
newspaper’s sources said

RT  War on Ukraine  #3205 4 April 
2023

翻訳:池田こみち(E-wave Tokyo共同代表
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年4月4日

<写真:ノードストリームの爆破> バルト海を通ガスパイプライン「ノルドストリーム」の破壊に伴うガス漏れの空撮(2022年9月28日) © AP / Swedish Coast Guard

本文

 欧米当局は、同盟国の犯行が発覚しないよう、ノルド・ストリーム・パイプラインを爆破したのが誰なのかを知りたくないと考えていると、ワシントン・ポスト紙は月曜日に報じた。この報道では、ポーランドとウクライナの工作員が犯人の可能性が高いとされているが、ある重要な容疑者は省かれている。

 欧州とNATOの政策立案者の集まりでは、「ノルド・ストリームについて話すな」というのが今や不文律になっていると、ある無名の欧州外交官は同紙に語っている。「リーダーたちは、あまり深く掘り下げて不快な答えを見つけることにほとんどメリットを感じていない。」、とポスト紙は付け加え、当局者は「むしろウクライナやその同盟国が関与しているという可能性に対応する必要はない。」と述べている。

 この外交官は、「家族団らんの席での死体のようなものだ」と続け、「誰もがその比喩的な死体を見ることができるが、彼らはそれをなかったことにしている。」と説明した。「知らない方がいいんだ」と、この情報筋は語った。

 ノルド・ストリーム-1とノルド・ストリーム-2のガスパイプラインは、9月にデンマークのボーンホルム島沖でほぼ同時に発生した一連の爆発で破壊された。ノルド・ストリーム1号は同月初めに停止し、ドイツ政府は昨年2月にロシアがウクライナで軍事作戦を開始した直後に新たに建設されたノルド・ストリーム2号の稼働を停止したが、この爆発でロシアの天然ガスのヨーロッパへの重要な導管が断ち切られた。

 今回の爆発事故については、欧州で複数の捜査が進められており、実行犯については様々な説が浮上している。ポストは、ポーランドの企業がキーウに代わってヨットを雇い、爆発現場まで爆薬を運んだという説、別の「親ウクライナ派」の仕業という説、ウクライナ政府の知らないところで「他国の妨害者」がテロを行ったという説などを指摘した。

 しかし、ポスト紙は、米国政府がパイプラインを爆破したという考えは持ち合わせていなかった。米国人記者シーモア・ハーシュは2月、米国情報筋の話を引用して、バイデン政権がCIAに命じてノルウェー海軍の協力を得てパイプラインを爆破させたと主張した。ハーシュ記者はその後、レンタルヨットの話はCIAとドイツのBNDが関心をそらすための情報として米国とドイツのメディアに仕組んだものであると述べた。

 ロシアのプーチン大統領は先月、ハーシュの結論に「完全に同意する」と述べている。ハーシュの報告書が出版される前、プーチンは爆発を「アングロサクソン」(米英の大西洋横断同盟を指すロシア語の口語表現)のせいだと非難していた。プーチン大統領は、特に米国はヨーロッパへのLNG供給国という立場から、今回のテロで利益を得たと主張した。