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ロシアの湿地が地球温暖化
から人類を救うかもしれない

Российские болота могут спасти человечество
от глобального потепления
 
Russkaya Vesna  War on Ukraine #3264 9 April
 2023

ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授
Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年4月10日
05.04.2023 - 11:02

 ロシアの沼地は地球温暖化から人類を救うかもしれない。ロシアの湿地帯は、近い将来、地球の大気を冷やす主役になるかもしれない。このような結論を出したのは、トムスク州立大学生物相・気候・景観研究センターの科学者たちである。

 科学者たちは、4月20日から22日にかけてトムスクで開催される「北方領土協会・コンソーシアム国際フォーラム(FACST)」で、このテーマに関する報告書を発表した。

 同センターの専門家は長年にわたり、地球の湿地システムを研究し、温室効果の増大、ひいては地球消費の「犯人」である大気中の炭素を吸収する上で重要な役割を果たすのは泥炭地であるという結論に達した。

 これは、地球上の伝統的な炭素吸収源である森林が、火災や大量伐採によって急速にその機能を失いつつあるためである。

 一方、ロシアには世界で最も広大な湿地帯がある。その主なものは、西シベリア地域にある大ヴァシュガンスコエ湿原などである。

 このユニークな場所にある泥炭地では、毎年、300万トンから1000万トンの二酸化炭素を取り込み、同時に150万トンから550万トンの酸素を放出している。

 西シベリア平野の1.6パーセントの土地は、世界の泥炭埋蔵量の4分の1以上を占めている。

 報告書の中で、シベリアの科学者たちは、トムスク大学がロシアの湿地帯の利用戦略を策定するためのイニシアティブと責任を負う用意があることを強調するつもりである。

 科学者たちは、効果的な湿地管理を通じて、ロシアは地球温暖化防止に大きく貢献できるとしている。