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バイデンの宇代理戦争は
弾薬不足を生み、
米国を弱体化させた

Biden's Ukraine Proxy War Created Ammo Shortage, Weakened US
Sputnik International
  War in Ukraine #3942  1 August 2023


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年8月2日
2023年3月17日、ウクライナ東部で155mm砲弾を準備するウクライナの軍人 -
スプートニク・インターナショナル 1920年、2023年08月01日
© AFP 2023 / アリス・メッシーニス


リード文

 欧米メディアの報道によると、アメリカはウクライナに155ミリ弾薬を供給するため、ブルガリアと韓国と取引を行い、日本とも同様の交渉を行なっているという。米国は近い将来、弾薬不足問題を解決できるのだろうか?

本文

 バイデン政権は、キエフ政権軍が毎日8000発の155ミリ砲弾を使用していることから、ウクライナの弾薬不足のジレンマの解決に苦慮している、と欧米メディアは伝えている。ワシントンは、ウクライナ軍に必要な弾薬を届けるため、韓国とブルガリアと協定を結んだと報じられている。さらに、アメリカは現在、砲弾供給の拡大について日本と協議を行っている。同盟国経由でキエフへの弾薬供給を増やすだけでなく、ワシントンは今後2年間で弾薬の国内生産を2万4000ユニットから9万ユニットに増やすつもりだ。

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 EMPタスクフォースの学者で元米国防総省将校のデビッド・T・パイン氏はスプートニクに対し、「バイデン政権がウクライナに数百万発の重砲弾を出荷し、米国の同盟国にも同じことをするよう促したという愚かな決定が、この弾薬不足を生み出した。NATOの弾薬生産能力は、昨年のウクライナ紛争勃発まで、ロシア連邦がNATOに与えていた通常兵器の脅威が大幅に減少していたため、冷戦時代よりもはるかに低下している。弾薬不足が続いているため、バイデン政権はウクライナに対し、夏の終わりを過ぎてもこのレベルの弾薬納入を維持することはできず、今年後半にモスクワと和平交渉を行う際の交渉力を強化するために、ロシアからできるだけ多くの領土を奪還する必要があると通告した。」とパインは続けた。


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■米国が枯渇した砲弾の在庫を補充するには、どれくらいの量が必要だろうか?

 米国は現在、新工場の建設と既存工場の拡張により、155ミリ砲弾の生産を増強している。しかし、国防総省の元将校によれば、ウクライナに送った155ミリ砲弾の在庫を補充するには、少なくとも5年から7年かかるという。

 「バイデン政権は、私が見た最新の報告書によれば、何万という重要な重火器システムと440万発以上のミサイル、ロケット、重砲弾を米軍から一方的に放出し続けている」とパイン氏は語った。

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 軍事専門家は、ウクライナ紛争を長引かせることは、「ヨーロッパの平和と安定を回復し、モスクワとの関係を大幅に改善する一方で、より広範な紛争へのエスカレーションの脅威を回避するという、アメリカの国家安全保障上の利益に反する」と主張した。
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■なぜブルガリアと韓国はウクライナへの弾薬提供に同意したのか?

 ブルガリアと韓国は当初、キエフへの武器・弾薬の提供には消極的であった。特にソウルは、いわゆるペンタゴンのリークによれば、紛争地域で自国の弾薬が使用される可能性に対する懸念が高まっていることを理由に挙げている。

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 「アメリカはヨーロッパ、特にNATOの同盟国に対して絶大な影響力を持っており、北朝鮮の攻撃を抑止するためにアメリカの核の傘に全面的に依存している韓国に対してはなおさらだ。バイデン政権が、ウクライナに多くの弾薬を供給するよう両政府に圧力をかけたのは明らかだ。ウクライナの紛争は、歴代のアメリカ政権が、ロシアが長い間自国の勢力圏の一部だと主張してきたウクライナに、自国の勢力圏を拡大しようとする愚かな試みによって引き起こされた。この紛争を終わらせる鍵は、バイデン政権がウクライナをNATOに引き入れようとするこれ以上の試みを明確に放棄し、米・英・仏が保証するNATO外でのウクライナの永世中立を定めた現在の統制線に沿った休戦協定を支持することである。」とパインは説明している。

 EMPタスクフォースの学者によれば、アメリカとそのNATO同盟国はすでに「深刻な弾薬不足に悩まされている。」、彼は、「それを避けるために近いうちにできることは何もない。」という。

 「この弾薬不足の結果、アメリカはヨーロッパ、西太平洋、東アジアで行われる大国間戦争に勝つことはおろか、戦う能力もかなり低下している」とパイン氏は結論づけた。


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