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軍事専門家ら
ウクライナ軍の問題点と
攻撃の行方を語る

Sputnik 日本
 War in Ukraine #3943  2 August 2023


独立系メディア E-wave Tokyo 2023年8月3日
2023年8月2日, 12:53ウクライナ軍人 - Sputnik 日本, 1920, 02.08.2023 CC BY-SA 2.0 / Ministry of Defense of Ukraine /

本文

 立ち位置は様々に異なる軍事専門家が、ウクライナ軍がすでに出した、ただでさえ多大な損失はこの先増える一方であり、ウクライナの宣言した反攻は大失敗に終わったという点で一致している。

NATOにはウクライナを救えない

 米国防総省のダグラス・マクレガー元長官補佐は自身のYouTubeチャンネルの中で、軍事専門家でも偏見を持たない人にはロシアが防衛から攻撃に転じた場合、さらに大勢のウクライナ兵士が死ぬことになるのははっきりしていると述べている。マクレガー氏はウクライナ軍司令部は西側諸国が政治的支援を行うことを当てにしていると語っている。

 「そんな支援はもう行われないことははっきりしていると思う。NATOは渡せるもののほぼすべてをすでにウクライナに渡した」マクレガー氏はロシアの軍需工場はほぼ週7日24時間体制で稼働しており、ロシア自体、恐ろしい軍事大国と化したと指摘した上で、2022年2月の段階ではロシアはまだそうした状態にはなかったと述べている。

 マクレガー氏の見解にロシア人軍事評論家のヴィクトル・リトフキン退役大佐も同意している。リトフキン氏もウクライナ軍は反攻で兵力を大きく損失し、軍事機器の30%を失ったと見ている。リトフキン氏は、おそらくキエフはNATOからの新たな軍備補強を待って、攻撃での小休憩を行っているのだろうが、攻撃なき勝利は不可能な以上、この間にロシア軍は攻撃に転じるだろうとの見方を表した。

 タイムズもウクライナは西側の支援はもう当てにできないと書いている。タイムズ紙は、英国が修理して供与するはずだった43台のチャレンジャー2が、キエフが戦場で失った軍事機器を部分的には補充できたかもしれないが、英国は単に「もう修理のしようがない」機器を廃棄しただけだと指摘している。


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「強力な対空防衛」 ウクライナがクリミア攻撃に失敗した理由を米軍事誌が解く 5月11日, 00:50

ロシアは戦場でウクライナを凌駕

 米国人軍事専門家のフランク=ステファン・ゲジ氏は英「エコノミスト」紙への寄稿の中で、ウクライナ軍には今の状態では大規模な諸兵科連合で攻撃をかける能力はないとの見方を示している。ウクライナ人の司令部は中隊、大隊のレベルでさえ、戦闘行為をすり合わせて行うこともできない。

 ウォールストリートジャーナルは、こうした一方でロシアは戦争方法のあらゆるルールに沿って、自国の防衛を構築したと評した。ウクライナ軍にとって「思いもかけなかった、密な地雷原」が深刻な問題となり、これが故に負傷兵の数が増え続けている。ウォールストリートジャーナルはまた、兵員の損失が止まないことから、キエフは訓練もできていない兵士をさらに多く戦場へ送り出している事実を指摘している。

 CNNはウクライナ軍が失敗した原因について、ロシアがこの紛争では明白に空を制圧したからだとし、そのためにウクライナ軍はロシアの航空隊の頻繁な空爆を蒙っていると報じている。また、ウクライナ軍の軍機はロシアが準備した対戦車用の溝や障壁に阻まれ、動きがとれない。

 側のマスコミはほぼ全紙がこぞって、ロシア軍の準備が万端であり、戦士らの準備の水準はますます向上していると認めている。ロシア内ではこの事実を疑う者はいない。
 
 スプートニクは、英国がクリミア侵攻にむけて、現在、ウクライナ軍を訓練中だと報じている。