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ドイツ国民の74%、ショルツは
仕事に失敗していると思
YouGov世論調査
連立与党への国民の不満も
過去最高を記録

74% of Germans think Scholz failing at his job –YouGov poll
The level of public dissatisfaction with the ruling traffic-light
coalition has also reached a new high

RT  War in Ukraine #4470 9 December 2023


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2023年12月11日

ドイツのオラフ・ショルツ首相。ショーン・ギャラップ/ゲッティイメージズ

本文

 ドイツ国民の大多数が、オラフ・ショルツ首相の首相としての職務に不満を持っていることが、ユーガブ社の最近の世論調査で明らかになった。この世論調査では、ショルツ連立政権がドイツ国民から同様に不利に見られていることが判明した。

 金曜日に行われたARD-DeutschlandTrendによる別の世論調査では、就任2年目の現職首相に対する国民の不満度は過去最高となった。

12月1日から6日にかけて実施され、土曜日に結果が発表されたYouGovの調査には2,119人が回答した。調査結果によると、回答者の約74%がショルツ首相の仕事ぶりは芳しくないと答え、好意的な見方はわずか20%にとどまった。連立政権全体については、73%が「不満」と答え、「満足」と答えたのはわずか22%だった。これは連立政権発足以来、月間最悪の数字である。

 また、77%がショルツ首相のドイツ統治を「ほとんど信頼できない」「まったく信頼できない」と答え、首相の所属する社会民主党の支持者ではこの数字は60%に達した。

どの政治家にドイツの政治を任せたいかという質問には、15%がバイエルン州知事のマルクス・ゾーダーを挙げ、「ドイツのための選択肢」(AfD)共同代表で同党の議会グループリーダーのアリス・ヴァイデルはさらに12%の支持を得た。左翼党の有力メンバーだったが離党し、10月に新党結成を表明したサハラ・ヴァーゲンクネヒトは8%だった。他の政治家はこのトリオの後塵を拝した。

 金曜日に発表されたARD-DeutschlandTrendの調査でも、ショルツ首相の仕事ぶりを評価する回答者はわずか20%で、仕事がよくできると答えた人はわずか27%だった。

 一方、82%のドイツ人は、この国の信号機のような連立政権のパフォーマンスに不満を抱いている。閣僚の中で、ボリス・ピストリウス国防長官だけが、わずかながら過半数の回答者(52%)から好意的な評価を受けた。その他は38%以上の支持を得られなかった。

 最近の予算危機は、すでに低下していた首相と政府の支持率にさらなる打撃を与えたようだ。新型コロナウィルス19の大流行後に積み残された600億ユーロ(650億ドル)を再度利用しようとした試みを憲法裁判所が却下したため、ショルツ政権は新規支出のほとんどを凍結せざるを得なくなった。